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『紀元前1万年』 (2008) [映画 (~2008 鑑賞作品)]

 思っていたよりも、面白かった。

 もっとつまらない映画だと思っていたんだけれど、案外、普通の映画で、それなりにちゃんと作られていて、それなりに面白かった。

 で、問題は、案外、普通の映画というところだと思う。

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 何故、いま、こんな映画を作るんだろうと?という疑問を持ってしまう。別に何の変哲もないお話を、お金と時間をかけて、マンモスのCGとか、ホント、よく出来ているし、ラストに現れるピラミッド都市だって、スケールがでっかくて、圧巻ものだとおもう。

 映画館の大スクリーンなら、ホント、それだけで、見る価値あり、と言ってしまいそうなスケールなんだよね。

 でも、でも、ホント、そうかな・・・。大スクリーンでスケールのでっかい映像を見せられたら、それだけで満足なのかな・・・、いや反対に、映画館だからこそ、もっと映像が与えるインパクト以上の、観ている観客にズシンとくる、心へのインパクトを求めてしまうんじゃないのかな。

 テレビ画面だったら、映像が凄かった、迫力があった、映画館で観たらもっと、凄かったんだろうなあ、話も結構まとまっていて、面白かったし・・・、で済んでしまうとは思うんだけどね。

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 まっ、お話が、つまらんです。ごく普通の展開です。巫母の予言とか、昔からの言い伝えとかがあって、それがいろいろな形で実現されながら、お話が進んでいくんだけれど、あまり話しのスケールは大きくない。

 舞台となる場所と言うか、地域と言うか、その部分は結構、広大な感じなんだけれど、芯となるお話自体はスケールが大きくないし、深みもない。

 予言とか、言い伝えとか、マンモスとか、タイガーとか、恐竜みたいなものとか、もっともっと、多種多様に絡めて、「へぇ~、そういうことだったんだあ」ってなところが、殆どないんだよね。

 「歴史は無視しています」って、監督は明言しているみたいだけれど、ということはファンタジーでもあるわけで、その部分での遊びが、全くないんだよね。

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 一応、ウソっぽくならないように作ってはいるんだろうけれど、いい意味でのご都合趣味と言うか、観客をしらけさせない程度の、奇想天外な「ホラ話」ぐらいは、あってもいいんじゃないかと思う。

 「へえ~、そうきたか」「結構、面白い仮説じゃん」ってものも、出来たら見せて欲しかった気もします。

 とりあえず、上手にまとめた、一見スケールはでっかくて金はかかってるけれど、普通の映画。まっ、話のつじつまを「宇宙」で、逃げなかっただけいいかもしれません。というか、逃げ切れなかったのかな・・・、余りに氾濫していますからね、そんな作品が (^^ゞ

 でも、「いま、この時代に、こんなのあってもいいんじゃない」っていう、訴求力とか、自己主張とかは、希薄な作品でした。
《転載記事 2009.6.6 (09:51:09) 》



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