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『イーグル・アイ』 (2008) [映画 (~2008 鑑賞作品)]

 予告編を見て興味を持った。どうもアクション映画らしいが、巻き込まれ型のサスペンス風味らしい。

 主人公は、絶対服従の不可解な女の指令に操られながら、目的さえ知らさないまま、ただただ、次から次に繰り出されるアクション・シーンに押し流されてゆく。

 女も、息子の命を握っている謎の女の指令に、ただ従うのみである。二人は、休みないFBIからの追撃をかわしながら、指令のまま突き進むしかないのである。

 とにかく、アクションシーンのみと言っていいだろう。指令は携帯電話や電光掲示板などを使い出されるのだが、完璧に二人を監視しているとしか思えないほど、瞬時にすべてを計算し推測し、ある時は二人をサポートしながら、目的地に導こうとする。

 この、瞬時のサポートが、背後にある"もの"を匂わせる。追う側より、追われる側のほうが、余りに決断力に秀でたサポートなのである。

 追う側は、FBIそしてペンタゴン。映画の中盤、ペンタゴンの地下36階が現れると、背後にある"もの"が、唯一の存在であることに観客は誰でも気づくだろう。というより、タイトルだけでも想像出来るだろう。"声"は言わずもがなである。


 つまりは、本来SF映画であるハズであったものが、時代に追いつかれSFとして描けなくなってしまったプロット(構成或いは因果関係)を、ハデなアクション映画として蘇らせた作品なのである。スピルバーグが映画化権を手に入れたのは10年以上前だと聞かされて、まさにバット・タイミングの産物なのだと納得した。

 後半ラストまでは、その背後にある"もの"との戦いになる。今度は、男は自分の意志と判断力で、アクションシーンを潜り抜けなければならない。ハイテク(?)抜きである。だいたいのアクション映画は、そこに帰納してしまう。やはり、生身の人間が頑張って、ナンボである。

 前半との落差は歴然、目的を阻止する方法が、あんな人間らしい方法しか思いつかなくても仕方ない。正義感と本能で行動する"男"の一刻一秒を争う、アクション映画なのだ。

 これはこれで、良しとするしかない作品でもある。 女の必然性とか、不慮の事故だったらとか考えたくなるが、相手が相手なんで用意周到なんだろう。

 何と言っても、ストーリーが進展するなか、各所に据えられた監視カメラの映像が映し出されるのだが、日付が2009年1月26日である。つまり、レンタルで出る頃は、過去を描いた作品になってしまうのも、どこか悲しい。

 ふと思うのは、この映画、印象的な冒頭シーンの次は、 「イーグル・アイ」 の目的達成シーンから、遡って描くという手法を取ったら、結構面白い作品になったのではないかとも思える。


 ・・・・まあ、面白かったです。楽しめました。どこかで見たことのあるような気もするけれど、アクションシーン満載です。映画館で観て良かったです。テレビで見たら、忘れちゃうかも、です。

《 2008.10.22 (00:24:05)  転載記事》
 


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