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『K-20 怪人二十面相・伝』 (2008) [映画 (2009 鑑賞作品)]

いや~、面白かったです。正月映画です。まさにお正月映画です。

 舞台となるのは、第2次世界大戦を回避した日本の1949年の帝都。まっ、いわゆるパラレル・ワールドのお話、ファンタジーって事ですね。ですから、何でもアリでOKな映画なワケです。原作は北村想の小説『完全版 怪人二十面相・伝』だそうですが、読んでません。(^^ゞ

 映画が始まって、タイトル・バックが流れるまでの短い時間の中で、観ていた私の頭をよぎったものは、「これってカリオストロの城?」でした。そうです、その予想と言うか期待は、裏切られる事はありませんでした。完成度の点では、だいぶカリオストロには譲るものの、精神は、まさに、そうだったと思います。

 実際に出てくる人物も時代背景も、事件も、あの宮崎駿監督の『ルパン三世 カリオストロの城』とは、全く関係ないですが、精神や目指したものは、まさに、それに違いありません。はい、私には、実写版カリオストロを目指した作品にしか見えませんでした。

 残念ながら、ストーリーテリングというか、ドラマ演出部分の手際は、もたつく部分もあるし、全体にまだまだな感は否めませんが、エンタテイメントとしてのツボは、しっかり押さえているし、何よりも面白い映画を作ろうとする意欲が画面から伝わってきます。アクションはスピード感があるし、ワイヤーアクションもやれば出来るじゃんってな感じで、頑張ってます。

 役者さんの魅力もしっかり生きています。金城武 、松たか子 、仲村トオル、みんなちゃんと光っていて、この映画に出て損した主要キャストはいないでしょう。そうそう、高島礼子も良かったなあ。松たか子のお宝シーンもあります(本人?)。でも、これってノリで本人がやってそうな気もするんだよねえ。そんなテンションの映画なんです。(^^♪

 VFXも頑張ってます。『3丁目の夕日』のスタッフだそうですが、時代感覚が似ているのか、お手の物なのか、雰囲気がとっ~ても、出てて楽しめました。 『3丁目の夕日』みたいに現実にあった時代ではないんで、突っ込まれる事もない訳で、ノビノビ楽しんで作っている様子がうかがえます。

 お話は、涙あり、笑いありの3丁目路線の上に、アクションや謎を絡めてるんで、娯楽作としては、申し分のない設定になってます。2時間超なんで、話術的に洗練されていない部分が気にはなりますが、そのマイナス面を補って余りある、満足感を残してくれる仕上がりになっていると思います。

 松たか子の、「平吉さま~」と「良家の子女の嗜みでございます」は、とっても気に入ったセリフとなりました。基本的にはアクション映画を装ったコメディー映画なのかもしれませんねえ。

 ここに貼り付けた予告編とインタビューのビデオなんですが、これらを見たうえで、劇場に足を運んでも、予告編に騙された、という酷い目には会わないと思いますよ。(^^ゞ

 正月映画としては、久しぶりにオススメ出来る邦画と言っていいでしょう。
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