ご訪問をありがとうございます。
チェック:バツイチで、実家の神社で家事手伝いをしている三十路(みそじ)半ばのヒロインが、年下の若者と出会ったことで前向きに生きるようになる姿を描く恋愛映画。『アンテナ』の熊切和嘉監督が初の女性映画に挑み、無気力な三十路(みそじ)女の生活をリアルに映しだす。主演のノン子を演じる坂井真紀が、『ビルと動物園』に続いてリアルな30代女性像を体現。のどかで心安らぐ埼玉県のロケーションも、厳しい現実をポジティブに歩いていく気にさせる爽快(そうかい)作。
ストーリー:芸能人として活動してみたが売れず、現在は実家の神社で家事手伝いをしているノブ子(坂井真紀)こと通称ノン子は、女友だちが経営するスナックで酒を飲むのが楽しみという日々を送っていた。ある日、神社の祭りでヒヨコを売ろうとする若者マサル(星野源)が現われ、彼のまっすぐな性格に彼女も閉ざしていた心が開き始め……。 《 シネマトゥデイ 》 より
かなり薄っぺらい映画、その拘りのなさが異様に心地よい。
淡々と日常を描くといっても、ここまで登場人物たちに肉薄しない、肩入れしない素っ気なさは、ある意味潔ささえ感じる。そして、その薄っぺらい対象物(人間ですが)に対しての愛情が、却って、いじらしく感じてしまう。
監督のストーリーへの距離の取り方は、まるで壊れ物でも扱うかのようなので、やけに可愛らしくさえ思えてしまうほどだったりする。
アイドルを遠巻きに囲んで、届くか届かない位置から本音をボソっとつぶやく親衛隊の中の新参者のようなものかもしれない。目立つように大声で声援を送る親衛隊の中心人物たちではなく、隅っこでただ親衛隊にくっついていくだけの、構成員の一人みたいな感じかな。彼だってレッキとしたファンだし、応援する気持ちは同じなのに、何故かいてもいなくてもいいような存在だったりする。
その彼が、一生懸命に、アイドルを盛り上げようとするんだけれど、声が弱々しすぎて何の効果も得られない。ただカラ回りするだけ、必死の努力の甲斐もなく・・・・。
あのヒヨコって、そうなんだろうなあ。映画を盛り上げようと、アイデンティティを盛り込もうと登場させたんだけど・・・。
「で、何を言いたいの?」と言い返されそうなくらいに、恐る恐る差し出している、監督の「気持ち」。
一応、その気持ちは痛いほどわかるんだけど、「あれじゃあねえ」と、私でさえ思ってしまう。「時には、ハッタリも必要なんじゃない」と、言いたくもなる。
でも、この映画の魅力は、ハッタリの出来ない生真面目さ、押し切れない優柔不断さ、宣言出来ない舌足らずさ。
で、登場人物みんなが、そんな感じの不器用で、中途半端なダメな人間。いてもいなくてもなんら問題の起こらない、鬱憤だらけの普通の人。そして、世の中は、そんな人たちで出来ていて、そんな人たちばっかりで、そんな人たちが支えていて、動いているんだという事を、ふと気付かせてくれる。
人間が描かれていないのではなく、人間とは簡単に理解できるものじゃない、という諦めから発想されている作品のような気する。いろいろと真剣に考えたりもするけれど、案外成り行きで生きてきてたりする人間で、溢れている世界。
あってもなくても誰も気にしないけど、僕はこんな映画があってもいいと思うし、好きだったりする。
坂井真紀がかなり大胆な演技を魅せてくれます。坂井真紀だからこそ、なんとか成立している作品だと思います。監督の坂井真紀へのラブ・レターかもしれません。そういう個人的な映画のように思います。
映画『ノン子36歳(家事手伝い)』 予告編
『ノン子36歳(家事手伝い)』 Official Site ☆ ノン子36歳(家事手伝い)@ぴあ映画生活
※ 130万アクセスにとどきました。(7/8 頃)
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皆様に幸あれ!!! です。 ヽ(^o^)丿
『ノン子36歳(家事手伝い)』 (2008) [映画 (2010 鑑賞作品)]
チェック:バツイチで、実家の神社で家事手伝いをしている三十路(みそじ)半ばのヒロインが、年下の若者と出会ったことで前向きに生きるようになる姿を描く恋愛映画。『アンテナ』の熊切和嘉監督が初の女性映画に挑み、無気力な三十路(みそじ)女の生活をリアルに映しだす。主演のノン子を演じる坂井真紀が、『ビルと動物園』に続いてリアルな30代女性像を体現。のどかで心安らぐ埼玉県のロケーションも、厳しい現実をポジティブに歩いていく気にさせる爽快(そうかい)作。
ストーリー:芸能人として活動してみたが売れず、現在は実家の神社で家事手伝いをしているノブ子(坂井真紀)こと通称ノン子は、女友だちが経営するスナックで酒を飲むのが楽しみという日々を送っていた。ある日、神社の祭りでヒヨコを売ろうとする若者マサル(星野源)が現われ、彼のまっすぐな性格に彼女も閉ざしていた心が開き始め……。 《 シネマトゥデイ 》 より
かなり薄っぺらい映画、その拘りのなさが異様に心地よい。
淡々と日常を描くといっても、ここまで登場人物たちに肉薄しない、肩入れしない素っ気なさは、ある意味潔ささえ感じる。そして、その薄っぺらい対象物(人間ですが)に対しての愛情が、却って、いじらしく感じてしまう。
監督のストーリーへの距離の取り方は、まるで壊れ物でも扱うかのようなので、やけに可愛らしくさえ思えてしまうほどだったりする。
アイドルを遠巻きに囲んで、届くか届かない位置から本音をボソっとつぶやく親衛隊の中の新参者のようなものかもしれない。目立つように大声で声援を送る親衛隊の中心人物たちではなく、隅っこでただ親衛隊にくっついていくだけの、構成員の一人みたいな感じかな。彼だってレッキとしたファンだし、応援する気持ちは同じなのに、何故かいてもいなくてもいいような存在だったりする。
その彼が、一生懸命に、アイドルを盛り上げようとするんだけれど、声が弱々しすぎて何の効果も得られない。ただカラ回りするだけ、必死の努力の甲斐もなく・・・・。
あのヒヨコって、そうなんだろうなあ。映画を盛り上げようと、アイデンティティを盛り込もうと登場させたんだけど・・・。
「で、何を言いたいの?」と言い返されそうなくらいに、恐る恐る差し出している、監督の「気持ち」。
一応、その気持ちは痛いほどわかるんだけど、「あれじゃあねえ」と、私でさえ思ってしまう。「時には、ハッタリも必要なんじゃない」と、言いたくもなる。
でも、この映画の魅力は、ハッタリの出来ない生真面目さ、押し切れない優柔不断さ、宣言出来ない舌足らずさ。
で、登場人物みんなが、そんな感じの不器用で、中途半端なダメな人間。いてもいなくてもなんら問題の起こらない、鬱憤だらけの普通の人。そして、世の中は、そんな人たちで出来ていて、そんな人たちばっかりで、そんな人たちが支えていて、動いているんだという事を、ふと気付かせてくれる。
人間が描かれていないのではなく、人間とは簡単に理解できるものじゃない、という諦めから発想されている作品のような気する。いろいろと真剣に考えたりもするけれど、案外成り行きで生きてきてたりする人間で、溢れている世界。
あってもなくても誰も気にしないけど、僕はこんな映画があってもいいと思うし、好きだったりする。
坂井真紀がかなり大胆な演技を魅せてくれます。坂井真紀だからこそ、なんとか成立している作品だと思います。監督の坂井真紀へのラブ・レターかもしれません。そういう個人的な映画のように思います。
映画『ノン子36歳(家事手伝い)』 予告編
『ノン子36歳(家事手伝い)』 Official Site ☆ ノン子36歳(家事手伝い)@ぴあ映画生活
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なんかよくわからないけど、観てみたいです!
鶴見辰吾がいいですね。
最近この人、存在感が出てきました。
ちょっと探して観てみます!
by SOSEGON (2010-02-02 04:00)
SOSEGON さん、おはようございます(^_^)/
かなり意見が分かれる作品ですね。褒めている人の気持ち
より、けなしている人の気持ちのほうが、とてもよくわかります。
北関東(?)の田舎町の風景や描写が、やけに魅力的で
その魅力に登場人物が埋没してしまう、頼りなさが
この作品の、意味のような気がします。
by よーじっく (2010-02-02 08:46)
mitu さん、おはようございます(^_^)/
いつも、ご訪問とnice!をありがとうございます。
嬉しいです!!!
by よーじっく (2010-02-02 08:47)
sone さん、おはようございます(^_^)/
ご訪問とnice!をありがとうございます。
感謝です。
by よーじっく (2010-02-02 08:47)
xml_xsl さん、おはようございます(^_^)/
ご訪問とnice!を、いつもありがとうございます。
感謝です!!!
by よーじっく (2010-02-02 08:48)
はっこう さん、おはようございます(^_^)/
いつも、ご訪問とnice!を嬉しいです。
感謝ですm(__)m
by よーじっく (2010-02-02 08:49)
@ミック さん、おはようございます(^_^)/
いつも、ご訪問とnice!、感謝です。
ありがとうございます。m(__)m
by よーじっく (2010-02-02 08:55)
マロン さん、おはようございます(^_^)/
ご訪問とnice!をありがとうございます。
感謝です。!!!
by よーじっく (2010-02-02 08:56)
久遠さん、こんばんはぁ(^^)/
こちらにも、ご訪問とnice!をありがとうございます。
感謝です。m(__)m
by よーじっく (2010-02-02 19:48)
アイスっこさん、こんぱんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、嬉しいです。
ありがとうございます。!!!
by よーじっく (2010-02-02 19:49)
佐々木 さん、こんぱんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!を感謝です。
ありがとうございます。m(__)m
by よーじっく (2010-02-03 22:20)
シンシン。こんぱんはぁ(^^)/ さん、
こちらにも、ご訪問とnice!を、いつも感謝です。
ありがとうございます。m(__)m
by よーじっく (2010-02-04 19:54)
sungenさん、こんぱんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、嬉しいです。
ありがとうございます。!!!
by よーじっく (2010-02-05 23:26)
ryo1216 さん、こんにちはぁ(^_^)/
ご訪問とnice!をありがとうございます。
感謝です。m(__)m
by よーじっく (2010-02-06 10:48)
丹下段平 さん、こんにちはぁ(^_^)/
ご訪問とnice!をありがとうございます。
感謝です。
by よーじっく (2010-02-06 13:34)
よーじっくさんの、この映画の感想を読んで、とっても感心しました。
この映画を観て、なかなか、ここまで深く考えられる人、いないと思います。
なるほど、坂井真紀とこの監督さん、デキてるかもしれませんね。
そう考えると、あの頑張りも納得できるなぁ。
by @ミック (2010-02-07 23:28)
@ミック さん、こんばんはぁ(^^)/
コメントをありがとうございます。
坂井真紀への思いが、何気ないシーンに溢れている気がします。
この場所に、こう坂井真紀を置いたらステキだな、とかね。
少なくとも、女優さんを大切に撮ろうとしている意識は感じます。
佐藤仁美とか、宇都宮雅代も、個性を生かして良さが出ていたと思います。
by よーじっく (2010-02-08 01:19)
kaoru さん、こんぱんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、嬉しいです。
こちらにも、ありがとうございます。!!!
by よーじっく (2010-02-08 01:20)