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『サンシャイン・クリーニング』 (2009) [映画 (2009 鑑賞作品)]

 『リトル・ミス・サンシャイン』の製作チームの新作。期待通りの「良い映画」でした。



 ホントに久しぶりです、上映中に一度も、時間を気にしたり、余計なことを考えなかったのは・・・。

 まっ、語り口がうまいなあ、とか、この映画に関して感心は、何度もしていましたが。


 名作、傑作と呼ばれる作品でも、ときどき、客観的に批判的に、観ている自分がいたりするんですが、今回はそんなこと全く無し。
 
 確かに上映時間も90分余と短いんですが、きっと、編集の段階でダラケさせる描写部分なんかは、バッサリ切ってしまったんでしょうね。というより、細かい部分のギリギリのところを、丁寧にそぎ落としている感じがします。

 脚本と編集と演出と、演技と、どれもがバランスよくブレンドされていて、どれ一つもハミ出たり、突出したり、足りなかったりが、無い仕上がりだと思います。

 なんて書くと、凄い傑作みたいで、感動作みたいに、誤解されそうですが、そういった作品じゃなくて、とっても軽妙でスムースにお話が語られているだけだったりします。

 実は、とっても重い部分やメッセージも映画の中には、たくさん含まれているんですが、それをホント、サラっと見せてくれるんです。

 お話は、社会からちょっと取り残されている雰囲気の、30代のシングルマザーの姉と、落ちこぼれぽい妹が、バイオハザード清掃業を始めることによって、巻き起こるいろいろなエピソードを綴った作品。

 事件現場の清掃なんで、お金は儲かるけれど、物理的にも精神的にもキツい仕事なんですね。で、それぞれの事件現場には、それぞれの背景があって、結構、暗くて辛くて悲惨な現場ばかり。

 なので、描き方によっては、とても社会性のある映画にも出来るんですが、姉妹の生き方と仕事を、絶妙な軽さで描写しているんで、人生いろいろあるよなと、こちらまで肯定的に、前向きに、映画を観ていられるんですね。

 姉妹は、トラウマやコンプレックスや、いろいろ持っているんですが、その何気なくも、肯定的な、愚鈍とも呼ばれそうな前向きさが、映画から伝わってきて、いつのまにか観ている私が、姉妹を応援しているんです。

 でも、見終わった後、応援してもらったのは、観ているこっちなんだって、素直に感じました。

 映画の持っているパワーや明るさが、押し付けがましくなく、素直に受け入れられる、そんな素敵に素晴らしい作品でした。


映画「サンシャイン・クリーニング」予告


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