ご訪問をありがとうございます。
チェック:1980年代、音楽界に絶大な影響を与えたものの、ほとんど存在を忘れ去られていたヘヴィメタルバンド、アンヴィルの軌跡を追ったドキュメンタリー。地元でさえない仕事をしながらのバンド活動や、悲惨なヨーロッパ・ツアーなどバンドの夢と現実を映し出す。監督は、かつてバンドのローディーとしてツアーに同行した経験を持つ、『ターミナル』の脚本を手掛けたサーシャ・ガヴァシ。どんな苦境にあっても夢をあきらめず、30年以上もバンド活動を続けてきたメンバーの姿に胸が熱くなる。
ストーリー:1973年に結成されたヘヴィメタルバンド、アンヴィルが1982年に発表したアルバム「メタル・オン・メタル」は、後にビッグになる数多くのメタルバンドに影響を与えた。しかし、当の彼らはスターダムにのし上がることなく、現在は地元でしがない仕事をしながらバンド活動に精を出している。そんな彼らにヨーロッパ・ツアーの話が舞い込むが……。 《 シネマトゥデイ 》 より
感動しました。もう最後の15分ぐらいは涙が止まりませんでした。
ベヴィメタ・バンドのアンヴィルの2年間を追ったドキュメンタリーなんだけど、この作品、ウソみたいなエピソードに溢れています。特に、彼らのヨーロッパ・ツアーの悲惨な事といったら、信じられないぐらいに、悲しく切ないです。
普段は、学校給食の配達ドライバーで生計を立てているという境遇は、趣味で音楽をやってるみたいに見えるけれど、彼らの演奏は聴けばホンモノ。運が悪いというか、時流に乗り遅れたというか、何より自分たちの音楽に愚鈍なまでに、誠実であるゆえの悲劇なんだろうけれど、どこから見てもホントかいなっ?、って感じの出来事ばかりが彼らを襲う、ほんと信じられないです。思わず、ヤラセかよと、ツッコミを入れたくなります。
でも、このドキュメンタリーを支えているのは、彼らの音楽に対する生真面目さであり、それがこの作品の救いであり、「芯」なんだから感動してしまうんですよね。
この映画は、アンヴィルの「音」の秘密を描いた作品ではないので、想像以上に演奏シーンは少ないし、彼らの音楽の魅力が、観客に伝わってくるという事は殆どありません。
別に私はヘヴィ・メタ嫌いじゃないけれど、確かに彼らの「音」は古い。古さゆえのシンプルな魅力は感じるけれど、それ以上でもそれ以下でもないし、今、売れようとするならば、もう少し何とかしなきゃね、と感じる人は多いと思う。
けれど、この作品の伝えたいのは、そんなことじゃないんだよね。彼らの人間性、夢を追い続ける「生き方」の美しさなんだよね。
監督は、かつてアンヴィルのローディーをやったことがあるらしいけれど、この作品を観ているとアンヴィルの「音」に惚れたんじゃなくて、「人間」に惚れちゃったんだな、ってのがよくわかります。その点では、かなり冷静に客観的に彼らを撮っていて、編集などでもバッサリと小気味良く処理しているところが、アンヴィルには可哀想だけど、ドキュメンタリーとしてしっかり成立している所以かもしれません。
音楽を信じること、仲間を信じること、そして夢を信じること、何より自分を信じることの美しさが、これでもかと、観ている私に、迫って来ます。
信じることの美しさが、ここまで昇華されてフィルムに焼き付けられた作品は、観た事がありません。観て良かったと、心からそう思える作品でした。
アンヴィルさん、あなたたちのCDを買う気になれなくてすみません。この作品はあなたたちの音楽の素晴らしさを描いた作品ではないので、仕方ないのかもしれません。でも、きっとアンヴィルの名前は、忘れないでしょう。いつかビッグになれることを祈っています。きっとなれると思います。いつまでも頑張ってください。素直に、そう思います。
追伸
この前も書いたけれど、先月、友人に頼まれて70歳代のロック・バッド、モット・ザ・フープルの自主リリースCDをイギリスから買いました。私自身も去年、スコット・ジャレットのCDを彼のホームページから買いました。たとえ、大手レコード会社から相手にされなくても、ネットを通じてファンはCDを、アーティストのHPから購入できる時代です。アンヴィルだって、ネットを通じてCDをリリース出来るんですから、利用しない手はないですよね。確かプリンスもそうですよね。映画の中ではアンヴィル自身が、大手からリリースしなけりゃ、意味がないと言っていたけど、そんなところもアンヴィルの時代遅れの律儀さなのかな。どこまでいっても、その生真面目さが魅力なんですよね、確かに。
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ご訪問くださる皆様に、こころから感謝いたします。
皆様に幸あれ!!! です。 ヽ(^o^)丿
『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』 (2009) [映画 (2010 鑑賞作品)]
チェック:1980年代、音楽界に絶大な影響を与えたものの、ほとんど存在を忘れ去られていたヘヴィメタルバンド、アンヴィルの軌跡を追ったドキュメンタリー。地元でさえない仕事をしながらのバンド活動や、悲惨なヨーロッパ・ツアーなどバンドの夢と現実を映し出す。監督は、かつてバンドのローディーとしてツアーに同行した経験を持つ、『ターミナル』の脚本を手掛けたサーシャ・ガヴァシ。どんな苦境にあっても夢をあきらめず、30年以上もバンド活動を続けてきたメンバーの姿に胸が熱くなる。
ストーリー:1973年に結成されたヘヴィメタルバンド、アンヴィルが1982年に発表したアルバム「メタル・オン・メタル」は、後にビッグになる数多くのメタルバンドに影響を与えた。しかし、当の彼らはスターダムにのし上がることなく、現在は地元でしがない仕事をしながらバンド活動に精を出している。そんな彼らにヨーロッパ・ツアーの話が舞い込むが……。 《 シネマトゥデイ 》 より
感動しました。もう最後の15分ぐらいは涙が止まりませんでした。
ベヴィメタ・バンドのアンヴィルの2年間を追ったドキュメンタリーなんだけど、この作品、ウソみたいなエピソードに溢れています。特に、彼らのヨーロッパ・ツアーの悲惨な事といったら、信じられないぐらいに、悲しく切ないです。
普段は、学校給食の配達ドライバーで生計を立てているという境遇は、趣味で音楽をやってるみたいに見えるけれど、彼らの演奏は聴けばホンモノ。運が悪いというか、時流に乗り遅れたというか、何より自分たちの音楽に愚鈍なまでに、誠実であるゆえの悲劇なんだろうけれど、どこから見てもホントかいなっ?、って感じの出来事ばかりが彼らを襲う、ほんと信じられないです。思わず、ヤラセかよと、ツッコミを入れたくなります。
でも、このドキュメンタリーを支えているのは、彼らの音楽に対する生真面目さであり、それがこの作品の救いであり、「芯」なんだから感動してしまうんですよね。
この映画は、アンヴィルの「音」の秘密を描いた作品ではないので、想像以上に演奏シーンは少ないし、彼らの音楽の魅力が、観客に伝わってくるという事は殆どありません。
別に私はヘヴィ・メタ嫌いじゃないけれど、確かに彼らの「音」は古い。古さゆえのシンプルな魅力は感じるけれど、それ以上でもそれ以下でもないし、今、売れようとするならば、もう少し何とかしなきゃね、と感じる人は多いと思う。
けれど、この作品の伝えたいのは、そんなことじゃないんだよね。彼らの人間性、夢を追い続ける「生き方」の美しさなんだよね。
監督は、かつてアンヴィルのローディーをやったことがあるらしいけれど、この作品を観ているとアンヴィルの「音」に惚れたんじゃなくて、「人間」に惚れちゃったんだな、ってのがよくわかります。その点では、かなり冷静に客観的に彼らを撮っていて、編集などでもバッサリと小気味良く処理しているところが、アンヴィルには可哀想だけど、ドキュメンタリーとしてしっかり成立している所以かもしれません。
音楽を信じること、仲間を信じること、そして夢を信じること、何より自分を信じることの美しさが、これでもかと、観ている私に、迫って来ます。
信じることの美しさが、ここまで昇華されてフィルムに焼き付けられた作品は、観た事がありません。観て良かったと、心からそう思える作品でした。
アンヴィルさん、あなたたちのCDを買う気になれなくてすみません。この作品はあなたたちの音楽の素晴らしさを描いた作品ではないので、仕方ないのかもしれません。でも、きっとアンヴィルの名前は、忘れないでしょう。いつかビッグになれることを祈っています。きっとなれると思います。いつまでも頑張ってください。素直に、そう思います。
追伸
この前も書いたけれど、先月、友人に頼まれて70歳代のロック・バッド、モット・ザ・フープルの自主リリースCDをイギリスから買いました。私自身も去年、スコット・ジャレットのCDを彼のホームページから買いました。たとえ、大手レコード会社から相手にされなくても、ネットを通じてファンはCDを、アーティストのHPから購入できる時代です。アンヴィルだって、ネットを通じてCDをリリース出来るんですから、利用しない手はないですよね。確かプリンスもそうですよね。映画の中ではアンヴィル自身が、大手からリリースしなけりゃ、意味がないと言っていたけど、そんなところもアンヴィルの時代遅れの律儀さなのかな。どこまでいっても、その生真面目さが魅力なんですよね、確かに。
タグ:サーシャ・ガバシ
ご訪問くださる皆様に、こころから感謝いたします。
皆様に幸あれ!!! です。 ヽ(^o^)丿
xml_xsl さん、こんぱんはぁ(^^)/
いつもご訪問とnice!、ありがとうございます。
嬉しいです。!!!
by よーじっく (2010-01-16 00:16)
いいですよね〜。この映画。
リップスのキラキラした瞳が忘れられません☆
わたしもCDは買わないけどwまたラウドパークに来て欲しいな〜。
by ジジョ (2010-01-16 00:32)
河島英五の「時代おくれ」が聴こえてくるようです。
とにかく、自分を信じて突き進む姿は美しいと思います。
この映画、TVで何回か紹介しているのを見ました。
けっこう評判なのか、露出度は高いですね。
やはり彼らの音楽ではなく、生き方ですよねぇ~、いいのは!
申し訳ないんですが僕もCDは買いません。
by SOSEGON (2010-01-16 02:23)
よーじっくさん、こんにちは!
この映画がドキュメンタリーであるということに意味がありますよね。
(※とかいって、観にいけてないんですけれど)
昔、音楽業界で仕事をしていたときにもすでに「リアルアンヴィル」な人を
観ていたので、胸が痛いです。
by 久遠 (2010-01-16 10:46)
ジジョ さん、こんぱんはぁ(^^)/
nice!とコメントをありがとうございます。
本音で生きている人だからでしょうか
あの瞳はホント、キラキラしてましたね。
とにかく、カッコいいなあ!です。
by よーじっく (2010-01-16 21:10)
切ないぐらいに、自分たちの音楽を
信じている姿には、やはり感動します。
SOSEGON さん、こんばんはぁ(^^)/
いつも、コメントをありがとうございます。
映画のラストは日本でのライブなんだけど
嬉しいですね、そういうのって。
by よーじっく (2010-01-16 21:15)
久遠 さん、こんばんはぁ(^^)/
コメントとnice!をありがとうございます。
この作品だけでも、彼らのステータスは
上がったんじゃないかな、良かったなあと思います。
ドキュメンタリーとしての出来の良さは
追い風かもしれません。
ついでにCDのセールスに繋がるといいですね。
次のCDが、勝負でしょうね・・・、って何もそこらへんは
知らないんですが(^^ゞ
by よーじっく (2010-01-16 21:20)
yukioさん、こんぱんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、嬉しいです。
ありがとうございます。!!!
by よーじっく (2010-01-16 21:20)
@ミック さん、こんぱんはぁ(^^)/
いつも、ご訪問とnice!をいただき
ありがとうございます。嬉しいです。m(__)m
by よーじっく (2010-01-16 21:21)
mitu さん、こんぱんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!を、いつもありがとうございます。
感謝です。m(__)m
by よーじっく (2010-01-16 21:21)
Darkness さん、こんぱんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!を感謝です。
ありがとうございます。m(__)m
by よーじっく (2010-01-16 21:22)
アイスっこ さん、こんぱんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、いつも嬉しいです。
ありがとうございます。!!!
by よーじっく (2010-01-16 21:23)
シンシン。 さん、こんぱにちはぁ(^^)/
こちらにも、ご訪問とnice!、いつも嬉しいです。
ありがとうございます。m(__)m
by よーじっく (2010-01-17 12:39)
これ、観ようと思っている内に終わっちゃったんですよね。
無理してでも劇場で観ればよかったかも。
DVDで観ます。
by 丹下段平 (2010-01-20 01:19)
丹下段平 さん、こんにちはぁ(^^)/
コメントとnice!、ありがとうございます。
何故かドキュメンタリーを観たという気がしない
ライブ映画の延長上にありながら
やはり、しっかりドキュメントの感動があります。
不思議ですね。
靜岡では単館系は2週間上映と決まっているので
計画的に動かないと、確実に見逃します。(^_^;)
by よーじっく (2010-01-20 05:04)
nunekoさん、こんぱんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、嬉しいです。
ありがとうございます。!!!
by よーじっく (2010-01-23 19:48)
こんばんわ♪
TBありがとうございました。
お返し遅くなってごめんなさい(涙)
メタルはそのいでたちや歌詞からふざけた人に思われがちですけど、
リップスは実は真面目なんですよね。そして頑固。
だからこそ、ここまで続けてきたんだと思いますが、
確かに、だからこそ売れなかったという部分もありますよね・・・
でも、ここまで来たんだし貫いて欲しいと思います。
メタルファンではないので、彼らのお役には立てませんが、
ひそかに応援してたりします(笑)
by maru♪ (2010-02-23 02:34)
maru♪ さん、こんにちはぁ(^^)/
コメントをありがとうございます。
メタルは、音楽と一体となったパフォーマンスで
つい誤解されがちですが、生き方はかなり真面目ですね。
バンクーバー・オリンピックの開会式に
彼らが出てきたら面白いなあ、と思いましたが
そこまで、メジャーじゃなかったですね。(^_^;)
by よーじっく (2010-02-23 13:07)
今頃済みません、この映画に共感される方が居ることを嬉しく思います。
アンヴィル... 本当に一直線で真面目な人達です。
by nexus_6 (2010-03-15 00:00)
nexus_6 さん、こんぱんはぁ(^^)/
こちらにも、ご訪問とnice!を感謝です。
コメントも、ありがとうございます。m(__)m
自分で言うのも何なんですが、自分の書いた
感想を読み返すと、この映画に感動した、あのときの思いが
甦ってきます。見た目はちょっとアレだけど
この映画は、ほんと「美しい」と思います。
by よーじっく (2010-03-15 00:15)