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『ベッドタイム・ストーリー』 (2009) [映画 (2009 鑑賞作品)]

 ディズニーのいわゆるファミリー映画なんでしょうね。春休みに合わせて公開されたんで、むか~しのディズニーの実写映画のつもりで観に行ってしまいました。

 しかし、時間はしっかり流れていました。時代は変わり、映画に求められるものも変わってしまった。たとえ、ディズニー映画でも、何故か、必死に、どこか、リアリティを持たせようとしている。

 何故か、必死に、メッセージというか、現実的なテーマを映画の中に盛り込もうとしている。

 映画1本で、やんわり何かを伝えるのではなく、必然性みたいなものを、どこか前提にして、映画が出来上がっている。

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 昔感じた、ディズニーらしさ・・・、ノーテンキで健全で、みたいな部分は殆ど感じられなくて、悲しいかな、よくある普通の、楽しい映画になっています。

 「夢の中で見たことが現実に起こる」という男の、いわばアメリカンドリームちっくなお話なんですが、現実にはありえない事が、何故か、「巡り合わせ」で実現してしまう・・・なんて、ストーリーです。

 その「辻褄あわせ」が、きっと観ていて楽しいんだろうなあ、とは思うんですが・・・、そんな無理して「辻褄あわせ」なんてしないで、あっさり、ファンタジーで見せてくれた方が、スッキリしてるのに、なんて私は思ってしまいます。

 「笑い」の取り方も、小細工ばかりが目立って、わざとらしくて、おおらかな笑いにはならない。

 小ざかしい小ネタの羅列になっちゃってる。あっ、こういう笑いを米国の人は求めてるんだ、って誤解してもいいのかなぁ。

 そして、それが、どこか寂しく感じる。別に、時代とか、世の中の嗜好とかに、そんなに媚びなくたっていいのに・・・、なんて思ってしまう。

 テレビ的であったり、ヒット作からの「戴き」というか延長上というか、発想がとても安直な感じに見えてしまうんだけど、最近の米国の映画の一部には、そんな人気連続テレビドラマの雰囲気を感じてしまうものが、増えてるのは確かだと思う。

 で、そういう映画がヒットしてたりするから、さらに、ちょっと、考えてしまう・・・、複雑な心境です。

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 決して、つまらない作品でもないのに、どこかで見たような要素が、アチコチに嵌め込まれていて、それが一つの作品の中でまとめきれないまま、個性にはなれないままなので、中途半端に感じてしまう。

 やっぱり、時代の要求に合わせすぎると、こんな映画が出来てしまうんですね。

 すべてに平均点な映画は作れるけれど、個性的な魅力が伝わってこないのは、やっぱり寂しいなあ。

 ディズニーなんだから、往年のディズニー・ファミリー映画の、素朴でアットホームな作品を出発点として、その上で遊んで欲しいなあ、なんて思ってしまいました。

 エンド・クレジットには、この曲が流れます。好きな曲です。流れてきた時には、やっぱ、この曲いいなあ、と思いました。

 でも、特別いいのは、この曲であって、映画は特別でもなんでもないのが、やっばり寂しいです。


Don't Stop Believin by Journey
  

 この曲を流すこと、そのことさえ、媚びているように感じてしまったのは、ちょっと残念でもありました。

 スタンダードなんだから、いいんじゃない・・・、みたいな使い方は、して欲しくないなあ・・・、なんてね。

 転載 2009-06-15 21:00:08



ベッドタイム・ストーリー 予告編  

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