ご訪問をありがとうございます。
映画の楽しませ方を、よくわかっている人が作った作品って感じが、とてもします。ゴチャゴチャして、整理しきれていない印象もあるんですが、エンタテイメントを前面に出すために、何でもありって方向性で作られたんでしょうね。
主人公の波乱万丈の人生が、実はその不幸が、不思議と作品を引き締める効果を出していたりします。
面白かった!!! いい映画だった!!! 素直にそんな気持ちにさせてくれる映画でした。
こういった作品には、もしかしたら、このところ、しばらく接していなかったのかもしれないですね。観た後、なぜか嬉しくなってしまいましたから。
最初のほうで、CGとかで、昔のパリの町並みを再現しているみたいな俯瞰のシーンがあるんだけれど、ギリギリのニセモノ感が滲み出ていて、思わずニヤリ。
ホント、往年の30年代40年代のフランス映画ぽくて、良かったです。そこらへんも狙っているんでしょうね。
この作品はPATHE製作なんだけど、劇中にもPATHE製作の古い映画が出てきて、なんとも映画会社の歴史を感じました。余り観ることのなくなったヨーロッパ映画なんで、昔のなじみのロゴが出てくると、それだけで嬉しかったりしますね。
アメリカの映画会社の変遷は、コンスタントに目にするので、劇的な変化とは感じないんだけれど、ヨーロッパは、私としてはかなり縁遠くなってしまいました。
で、作品ですが、細かいことは気にせずに、楽しまなきゃ損ってタイプの映画だと思うし、実際、充分楽しめる作品に仕上がっていると思います。
「幸せはシャンソニア劇場から」予告編
と書きつつ気になった部分も少々、「良い夜を」を、「良いお年を」って訳していたところ、「夜」じゃないと、追い詰められてる感じが薄まるように思います。
でも、ボンニュイはどちらかと言えば「おやすみ」って感じで、彼には残された夜は一夜しかないわけで、そこが二重の意味になっていると思うんで、ちょっと引っかかりました。でも、これは字幕の問題なんで、仕方ないですね ^_^;
とか言いながらも、以下の部分はかなり気になりました。
どう見ても50年代ハリウッド・ミュージカルに似せたミュージカル・シーン。あれはいらないんじゃないかな。オマージュかもしれないけれど、作品の「本質」の部分ではとても違和感があるし、作品自体の国籍があやふやになる気がします。私は、久しぶりにフランス映画を観たいと思って出かけたわけで・・・。
MGMミュージカルへのオマージュならば、『雨に歌えば』のドナルド・オコナーを髣髴とさせる、ジャッキー・ジャケの、舞台のリハーサル・シーンで充分楽しめたんで、それだけでいいように思います。「イカれたヤツら(Il y a)」 って曲だと思いますが、あのジャツキー・ジャケの曲は、最高です!!!
と、ポロポロ、小言みたいな事を書いてしまいましたが、映画の楽しさを満喫させてくれた作品である事は確かだし、思わずサントラのチェックまでしてしまったのも、久しぶりなんで、「諸手を挙げて喜びました」で締めくくりたいと思います。
《 《 《 いい訳みたいな追記あり 》 》 》
《 《 《 追記です 》 》 》
フランス映画でミュージカルといえば、ジャック・ドゥミー監督の『シェルブールの雨傘』や『ロシュフォールの恋人たち』が、真っ先に浮かんできます。
でも、『シェルブール・・』はミュージカルというよりメロディーに乗せたセリフで語られる作品というイメージが強いので、あえてミュージカルと呼ばなくても、という気もします。
一方の『ロシュフォール・・・』は、どうみてもミュージカル映画以外のなにものでもない作品ですよね。
で、『ロシュフォール・・・』がハリウッド・ミュージカルへのオマージュとして作られたことは明白なんで、生粋のフランス産ミュージカルでありながら、ハリウッドの匂いがかなりします。
そう考えると、『幸せはシャンソニア劇場から』のミュージカル・シーンって、もしかしたら『ロシュフォールの恋人たち』へのオマージュかもしれないな、なんて思えてきたりもします。
きっと、そうなんでしょうね。絶対、そうだと思う。(^_^)
ちなみに『ロシュフォールの恋人たち』は、私の大好きなミュージカル映画です。
ミッシェル・ルグランの音楽も最高だし、ジョージ・チャッキリスが出てくるあたりも、なんとも感慨深くて、もちろん、ドヌーヴ(姉妹)も最高にキレイだし、映像の色彩もハンパじゃなく華やかだし、本当に楽しさ満載の、フランス産ミュージカル映画の名作だと思います。
あっ、忘れてた、『ロシュフォールの恋人たち』ってジャック・ペランも主役の一人。『幸せはシャンソニア劇場から』のプロデューサーのジャック・ペランです。やっぱり絶対、『ロシュフォールの恋人たち』へのオマージュなんだ。(^_-)-☆
(調べてみたら、この映画はフランス資本以外にドイツやチェコも資本参加してるんですね。かなり複雑 (^_^;))
※ 130万アクセスにとどきました。(7/8 頃)
ご訪問くださる皆様に、こころから感謝いたします。
皆様に幸あれ!!! です。 ヽ(^o^)丿
『幸せはシャンソニア劇場から』 (2009) [映画 (2009 鑑賞作品)]
映画の楽しませ方を、よくわかっている人が作った作品って感じが、とてもします。ゴチャゴチャして、整理しきれていない印象もあるんですが、エンタテイメントを前面に出すために、何でもありって方向性で作られたんでしょうね。
主人公の波乱万丈の人生が、実はその不幸が、不思議と作品を引き締める効果を出していたりします。
面白かった!!! いい映画だった!!! 素直にそんな気持ちにさせてくれる映画でした。
こういった作品には、もしかしたら、このところ、しばらく接していなかったのかもしれないですね。観た後、なぜか嬉しくなってしまいましたから。
最初のほうで、CGとかで、昔のパリの町並みを再現しているみたいな俯瞰のシーンがあるんだけれど、ギリギリのニセモノ感が滲み出ていて、思わずニヤリ。
ホント、往年の30年代40年代のフランス映画ぽくて、良かったです。そこらへんも狙っているんでしょうね。
この作品はPATHE製作なんだけど、劇中にもPATHE製作の古い映画が出てきて、なんとも映画会社の歴史を感じました。余り観ることのなくなったヨーロッパ映画なんで、昔のなじみのロゴが出てくると、それだけで嬉しかったりしますね。
アメリカの映画会社の変遷は、コンスタントに目にするので、劇的な変化とは感じないんだけれど、ヨーロッパは、私としてはかなり縁遠くなってしまいました。
で、作品ですが、細かいことは気にせずに、楽しまなきゃ損ってタイプの映画だと思うし、実際、充分楽しめる作品に仕上がっていると思います。
「幸せはシャンソニア劇場から」予告編
と書きつつ気になった部分も少々、「良い夜を」を、「良いお年を」って訳していたところ、「夜」じゃないと、追い詰められてる感じが薄まるように思います。
でも、ボンニュイはどちらかと言えば「おやすみ」って感じで、彼には残された夜は一夜しかないわけで、そこが二重の意味になっていると思うんで、ちょっと引っかかりました。でも、これは字幕の問題なんで、仕方ないですね ^_^;
とか言いながらも、以下の部分はかなり気になりました。
どう見ても50年代ハリウッド・ミュージカルに似せたミュージカル・シーン。あれはいらないんじゃないかな。オマージュかもしれないけれど、作品の「本質」の部分ではとても違和感があるし、作品自体の国籍があやふやになる気がします。私は、久しぶりにフランス映画を観たいと思って出かけたわけで・・・。
MGMミュージカルへのオマージュならば、『雨に歌えば』のドナルド・オコナーを髣髴とさせる、ジャッキー・ジャケの、舞台のリハーサル・シーンで充分楽しめたんで、それだけでいいように思います。「イカれたヤツら(Il y a)」 って曲だと思いますが、あのジャツキー・ジャケの曲は、最高です!!!
と、ポロポロ、小言みたいな事を書いてしまいましたが、映画の楽しさを満喫させてくれた作品である事は確かだし、思わずサントラのチェックまでしてしまったのも、久しぶりなんで、「諸手を挙げて喜びました」で締めくくりたいと思います。
《 《 《 いい訳みたいな追記あり 》 》 》
映画「幸せはシャンソニア劇場から」オリジナル・サウンドトラック サントラ ユニバーサル ミュージック クラシック 2009-09-02 売り上げランキング : 28126 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
《 《 《 追記です 》 》 》
フランス映画でミュージカルといえば、ジャック・ドゥミー監督の『シェルブールの雨傘』や『ロシュフォールの恋人たち』が、真っ先に浮かんできます。
でも、『シェルブール・・』はミュージカルというよりメロディーに乗せたセリフで語られる作品というイメージが強いので、あえてミュージカルと呼ばなくても、という気もします。
一方の『ロシュフォール・・・』は、どうみてもミュージカル映画以外のなにものでもない作品ですよね。
で、『ロシュフォール・・・』がハリウッド・ミュージカルへのオマージュとして作られたことは明白なんで、生粋のフランス産ミュージカルでありながら、ハリウッドの匂いがかなりします。
そう考えると、『幸せはシャンソニア劇場から』のミュージカル・シーンって、もしかしたら『ロシュフォールの恋人たち』へのオマージュかもしれないな、なんて思えてきたりもします。
きっと、そうなんでしょうね。絶対、そうだと思う。(^_^)
ちなみに『ロシュフォールの恋人たち』は、私の大好きなミュージカル映画です。
ミッシェル・ルグランの音楽も最高だし、ジョージ・チャッキリスが出てくるあたりも、なんとも感慨深くて、もちろん、ドヌーヴ(姉妹)も最高にキレイだし、映像の色彩もハンパじゃなく華やかだし、本当に楽しさ満載の、フランス産ミュージカル映画の名作だと思います。
あっ、忘れてた、『ロシュフォールの恋人たち』ってジャック・ペランも主役の一人。『幸せはシャンソニア劇場から』のプロデューサーのジャック・ペランです。やっぱり絶対、『ロシュフォールの恋人たち』へのオマージュなんだ。(^_-)-☆
(調べてみたら、この映画はフランス資本以外にドイツやチェコも資本参加してるんですね。かなり複雑 (^_^;))
タグ:ジャック・ペラン
ご訪問くださる皆様に、こころから感謝いたします。
皆様に幸あれ!!! です。 ヽ(^o^)丿
いかにも“フランス映画”らしい映画ですね。
しかし、こういう数十年前の風景とか人が出てきたとき、
それらしく見えるのはなぜでしょう?
日本映画だと、たいてい違和感があるんですが・・・・・。
もしかしたら、その頃と同じ建物に住んでいるからしょうか?
フランスあたりだと、いまでも石造りの数百年まえの建物に、
普通に暮らしていますもんね。
と、根拠のないことをふと考えてしまいました。
でも、楽しそうな映画ですね、これは!
by SOSEGON (2009-10-29 11:11)
実は、この映画でも工場のシーンとか
ちょっと違和感はあるんですよ。^_^;
SOSEGON さん、こんばんはぁ(^^)/
でも、ジャック・ペランがプロデューサーなので、
そこのところは、泥濘ないはずだと
勝手に思ってたりします。
ミュージカル仕立てという部分でも
それなりの広さは必要だろうなあ、とかね。
by よーじっく (2009-10-29 20:42)
釣られクマさん、こんばんはぁ(^^)/
nice!とご訪問、ありがとうございます。
m(__)m
by よーじっく (2009-10-29 20:43)
c_yuhkiさん、こんばんはぁ(^^)/
nice!とご訪問、嬉しいです。
ありがとうございます。
by よーじっく (2009-10-29 20:44)
shinさん、こんばんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、感謝です。
ありがとうございます。
by よーじっく (2009-10-29 20:45)
cocomotokyoさん、こんばんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、嬉しいです。
ありがとうございます。
by よーじっく (2009-10-30 00:25)
あのミュージカルシーン、唐突な感じもしましたが、劇場が良い方向に向かっている雰囲気が出ていたので、何となく納得みたいな力技的な印象を受けました。
まぁ気に入った作品なので、今では何でも贔屓目に見てしまいます。
by 丹下段平 (2009-10-31 03:52)
丹下段平さん、こんにちはぁ(^_^)/
とりあえず、あのシーンが目玉みたいな気はします。
で、それを考えると、なんでもアリの楽しい映画を
目指していたんだって、解釈するしかないですね。
舞台からの映画化と言われたら
納得してしまいそうです。
by よーじっく (2009-10-31 14:41)