ご訪問をありがとうございます。
チェック:300年以上にわたりフランス文化の中心とされてきたパリ・オペラ座の裏側に密着したドキュメンタリー。17世紀、ルイ14世によって創設されたパリ・オペラ座バレエ団の現在の姿に、アメリカを代表するドキュメンタリーの巨匠、フレデリック・ワイズマン監督がカメラを向ける。トップダンサーたちが華麗に舞うバレエ公演の裏にある、厳しいレッスンやスタッフたちの仕事現場など現実をとらえながらも、オペラ座の秘密をロマンたっぷりに描き出す。 《 シネマトゥデイ 》 より
映画館で予告編を観て、興味を持ちました。バレエについては、全く知識はありません。ただ、予告編で、流れてきた音楽に惹かれました。チャイコフスキーの「くるみ割り人形」だけでは、もしかしたらこのドキュメンタリーを観ようとは思わなかったかもしれません。どうしてもという気持ちにさせたのは、ミンクスの「パキータ」でした。
ミンクスはパレエ音楽の作曲家としては有名ですが、「クラシック・不滅の名曲ベスト200」とか「クラシック・名曲名盤300」といった紹介本では、まず名前を見かけることのない人です。現在入手可能なCDも限られています。そんなミンクスですが、私は大好きなんです。
「ドン・キホーテ」や「ラ・バヤデール」など、どれもバレエ音楽としてはかなり有名で、NHKなどで放送されるバレエ公演などの番組では、接する事の出来るスタンダードであったりします。しかし、CDさえもタイミングを逃すと入手不可能になりかねない作曲家なので、そういった点では、私もミンクスに対しては、かなり敏感に反応してしまうんですね。予告編を観ただけで、きっとこんな機会は滅多に訪れない、今を逃すと次のチャンスはどうなるかなんて、思ってしまいました。
私が持っているCDは、オーケストラが演奏しているものなのですが、このドキュメンタリーは、パリ・オペラ座バレエ団の、レッスンやリハーサルなどがメインなので、練習風景などで聴く事の出来るのは、ピアノ伴奏になります。そこがさらに興味を惹かれました。ミンクスの音楽が、なんとピアノ・バージョンで聴ける、かなりレアです。チャイコフスキーなら、たとえバレエ音楽でも、ピアノ連弾のトランスクリプション版CDが存在しているはずですが(私も持っています)、ミンクスなんて絶対ピアノ版じゃ聴けない!やっばり、絶対観なきゃ、となってしまうわけです。
さてさて、かなり前置きが長くなりましたが、このドキュメンタリーも上映時間がかなり長いです。2時間40分あります。パレエについて興味がないと辛いかもしれません。
幸いな事に、バレエのレッスンやリハーサルのシーンは、複数の演目ごとに同時進行という形で、交互に短めに映し出されるので、モタつくという事にはなりません。また、オペラ座・バレエ団の裏側を、衣装や美術や、食堂の料理人や掃除人まで、かなり多方面から描写しているので、この歴史あるバレエ団の「現在」が、どう成り立っているのか興味深く知る事が出来ます。
そう、気付いてみれば、ナレーションとかダンサーや振付師のインタビューも全くないんですよね。芸術監督であるブリジット・ルフェーブルの会話や会議の様子で、かろうじてその時の状況が判断できるという感じです。
2007年末の約3ヶ月が、この作品の撮影時期なんですが、私でさえも名前を知っている振付師のモーリス・ベジャールが亡くなったのが、この頃だったんですね。ただそれさえも会話の中に何気なく名前が登場するだけで、かなりあっさりとしています。また、NYCBとの合同公演の打ち合わせでは、大口の後援者として、リーマン・ブラザーズの名前が出てきたりして、意図的ではないのに時代が写り込んでしまう面白さも感じます。
後から知ったことですが、出演しているエトワールと呼ばれるトップ・ダンサーたちが、レッスンやリハーサルで、かなりしぼられている姿が写っていたり、教師が小声でエトワールに対して辛らつな事を言っていたり、当のダンサーがボヤいたりなんてのは、普段見ることの出来ないシーンなんでしょうね。また、教師や振付師などの素の姿を見られるというのも、珍しいことなのかも。
そういえば、リハーサルなどは、公演などのテレビ放送では、写される事のないアングルから撮影されていて、その部分では私も楽しめました。細かい手や足の動きとかなども、はっきりと写されているので、バレエという一見優雅な芸術も、アスリートと同じ身体能力が要求されているんだな、って感心してしまいました。特にコンテンポラリーな演目は、動きがかなりハードな感じで、驚きました。なんとも、素人目線ですみません。(^_^;)
それにしても、この作品で観ることの出来るいくつかのコンテンポラリーな演目は迫力があって、一番の見どころなのではないかと思います。とにかく凄いなぁ!、の一言です。(^_^)
というわけで、何か一つでも興味を惹かれるものがあれば、2時間40分も退屈ではない仕上がりになっている作品だと私は思います。
作品のタイトルは『パリ・オペラ座のすべて』ですが、基本的には「パリ・オペラ座バレエ団」のドキュメンタリー映画であり、ちょっとニュアンスが違うように思います。ただ、パリ・オペラ座という呼称には、管弦楽団とか合唱団とかは、含まれないのかもしれません・・・、どうなんでしょう。(^^ゞ
※ 130万アクセスにとどきました。(7/8 頃)
ご訪問くださる皆様に、こころから感謝いたします。
皆様に幸あれ!!! です。 ヽ(^o^)丿
『パリ・オペラ座のすべて』 (2009) [映画 (2009 鑑賞作品)]
チェック:300年以上にわたりフランス文化の中心とされてきたパリ・オペラ座の裏側に密着したドキュメンタリー。17世紀、ルイ14世によって創設されたパリ・オペラ座バレエ団の現在の姿に、アメリカを代表するドキュメンタリーの巨匠、フレデリック・ワイズマン監督がカメラを向ける。トップダンサーたちが華麗に舞うバレエ公演の裏にある、厳しいレッスンやスタッフたちの仕事現場など現実をとらえながらも、オペラ座の秘密をロマンたっぷりに描き出す。 《 シネマトゥデイ 》 より
映画館で予告編を観て、興味を持ちました。バレエについては、全く知識はありません。ただ、予告編で、流れてきた音楽に惹かれました。チャイコフスキーの「くるみ割り人形」だけでは、もしかしたらこのドキュメンタリーを観ようとは思わなかったかもしれません。どうしてもという気持ちにさせたのは、ミンクスの「パキータ」でした。
ミンクスはパレエ音楽の作曲家としては有名ですが、「クラシック・不滅の名曲ベスト200」とか「クラシック・名曲名盤300」といった紹介本では、まず名前を見かけることのない人です。現在入手可能なCDも限られています。そんなミンクスですが、私は大好きなんです。
「ドン・キホーテ」や「ラ・バヤデール」など、どれもバレエ音楽としてはかなり有名で、NHKなどで放送されるバレエ公演などの番組では、接する事の出来るスタンダードであったりします。しかし、CDさえもタイミングを逃すと入手不可能になりかねない作曲家なので、そういった点では、私もミンクスに対しては、かなり敏感に反応してしまうんですね。予告編を観ただけで、きっとこんな機会は滅多に訪れない、今を逃すと次のチャンスはどうなるかなんて、思ってしまいました。
私が持っているCDは、オーケストラが演奏しているものなのですが、このドキュメンタリーは、パリ・オペラ座バレエ団の、レッスンやリハーサルなどがメインなので、練習風景などで聴く事の出来るのは、ピアノ伴奏になります。そこがさらに興味を惹かれました。ミンクスの音楽が、なんとピアノ・バージョンで聴ける、かなりレアです。チャイコフスキーなら、たとえバレエ音楽でも、ピアノ連弾のトランスクリプション版CDが存在しているはずですが(私も持っています)、ミンクスなんて絶対ピアノ版じゃ聴けない!やっばり、絶対観なきゃ、となってしまうわけです。
さてさて、かなり前置きが長くなりましたが、このドキュメンタリーも上映時間がかなり長いです。2時間40分あります。パレエについて興味がないと辛いかもしれません。
幸いな事に、バレエのレッスンやリハーサルのシーンは、複数の演目ごとに同時進行という形で、交互に短めに映し出されるので、モタつくという事にはなりません。また、オペラ座・バレエ団の裏側を、衣装や美術や、食堂の料理人や掃除人まで、かなり多方面から描写しているので、この歴史あるバレエ団の「現在」が、どう成り立っているのか興味深く知る事が出来ます。
そう、気付いてみれば、ナレーションとかダンサーや振付師のインタビューも全くないんですよね。芸術監督であるブリジット・ルフェーブルの会話や会議の様子で、かろうじてその時の状況が判断できるという感じです。
2007年末の約3ヶ月が、この作品の撮影時期なんですが、私でさえも名前を知っている振付師のモーリス・ベジャールが亡くなったのが、この頃だったんですね。ただそれさえも会話の中に何気なく名前が登場するだけで、かなりあっさりとしています。また、NYCBとの合同公演の打ち合わせでは、大口の後援者として、リーマン・ブラザーズの名前が出てきたりして、意図的ではないのに時代が写り込んでしまう面白さも感じます。
後から知ったことですが、出演しているエトワールと呼ばれるトップ・ダンサーたちが、レッスンやリハーサルで、かなりしぼられている姿が写っていたり、教師が小声でエトワールに対して辛らつな事を言っていたり、当のダンサーがボヤいたりなんてのは、普段見ることの出来ないシーンなんでしょうね。また、教師や振付師などの素の姿を見られるというのも、珍しいことなのかも。
そういえば、リハーサルなどは、公演などのテレビ放送では、写される事のないアングルから撮影されていて、その部分では私も楽しめました。細かい手や足の動きとかなども、はっきりと写されているので、バレエという一見優雅な芸術も、アスリートと同じ身体能力が要求されているんだな、って感心してしまいました。特にコンテンポラリーな演目は、動きがかなりハードな感じで、驚きました。なんとも、素人目線ですみません。(^_^;)
それにしても、この作品で観ることの出来るいくつかのコンテンポラリーな演目は迫力があって、一番の見どころなのではないかと思います。とにかく凄いなぁ!、の一言です。(^_^)
というわけで、何か一つでも興味を惹かれるものがあれば、2時間40分も退屈ではない仕上がりになっている作品だと私は思います。
作品のタイトルは『パリ・オペラ座のすべて』ですが、基本的には「パリ・オペラ座バレエ団」のドキュメンタリー映画であり、ちょっとニュアンスが違うように思います。ただ、パリ・オペラ座という呼称には、管弦楽団とか合唱団とかは、含まれないのかもしれません・・・、どうなんでしょう。(^^ゞ
タグ:フレデリック・ワイズマン
ご訪問くださる皆様に、こころから感謝いたします。
皆様に幸あれ!!! です。 ヽ(^o^)丿
広島ピアノさん、こんぱんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、嬉しいです。
ありがとうございます。!!!
by よーじっく (2009-12-22 19:34)
ほりけん さん、こんぱんはぁ(^^)/
いつもご訪問とnice!、ありがとうございます。
嬉しいです。!!!
by よーじっく (2009-12-23 00:02)
miyoko さん、こんぱんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、いつも感謝です。
ありがとうございます。!!!
by よーじっく (2009-12-23 00:04)
シンシン。さん、こんにちはぁ(^^)/
いつもご訪問とnice!、ありがとうございます。
嬉しいです。!!!
by よーじっく (2009-12-23 06:12)
xml_xsl さん、こんにちはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、いつも嬉しいです。
ありがとうございます。m(__)m
by よーじっく (2009-12-23 06:13)
はっこうさん、こんにちはぁ(^^)/
いつもご訪問とnice!、ありがとうございます。
嬉しいです。!!!
by よーじっく (2009-12-23 06:14)
ぴよぴよ ベクトル さん、こんにちはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、感謝です。
ありがとうございます。!!
by よーじっく (2009-12-23 06:15)
父ちゃん さん、こんにちはぁ(^^)/
ご訪問とnice!を、嬉しいです。
ありがとうございます。
by よーじっく (2009-12-23 06:17)
c_yuhki さん、こんにちはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、感謝です。
ありがとうございます。
by よーじっく (2009-12-23 12:05)
久遠さん、こんにちはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、いつも嬉しいです。
ありがとうございます。m(__)m
by よーじっく (2009-12-23 12:06)
shin さん、こんにちはぁ(^^)/
いつもご訪問とnice!、ありがとうございます。
嬉しいです。!!!
by よーじっく (2009-12-23 12:07)
sungen さん、こんにちはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、感謝です。
ありがとうございますm(__)m
by よーじっく (2009-12-23 12:08)
たねさん、こんにちはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、嬉しいです。
ありがとうございます。
by よーじっく (2009-12-23 15:32)
釣られクマ さん、こんにちはぁ(^^)/
いつもご訪問とnice!、ありがとうございます。
感謝です。!!!
by よーじっく (2009-12-23 15:33)
エコピーマンさん、こんにちはぁ(^^)/
ご訪問とnice!を、感謝!です。
ありがとうございます。
by よーじっく (2009-12-23 15:34)
mitu さん、こんぱんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、嬉しいです。
ありがとうございます。m(__)m
by よーじっく (2009-12-24 21:57)
アートフル ドジャー さん、こんぱんはぁ(^^)/
こちらにも、ご訪問とnice!を感謝です。
ありがとうございます。!!!
by よーじっく (2010-01-21 21:00)