『マイマイ新子と千年の魔法』を観てきました。

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チェック：昭和30年の山口県を舞台に、小学3年生の少女の生き生きとした日常を描く長編アニメーション。芥川賞作家・高樹のぶ子の原作を基に、スタジオジブリで経験を積んだ片渕須直監督と『時をかける少女』など良作アニメを手掛けるマッドハウスが手を組み、純粋で素朴な世界観を創り上げた。主人公・新子の声を担当するのは、『ヘブンズ・ドア』の福田麻由子。昭和の空気感までを感じさせるアニメーション画像と、子どもらしいまっすぐな感性に大人も引き込まれる。

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ストーリー：小学3年生の新子は、山口県の片田舎に住む普通の女の子。友だちや家族に囲まれ、この町にあった平安時代の地方の国の都「国衙」について空想することが好きだった。そんなある日、東京から貴伊子という生徒が転校してくる。貴伊子が気になった新子は、次第に親しくなっていくが……。　　《 シネマトゥデイ 》　より

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　素晴らしい作品でした。子供向けなのかなあ、とは思うのですが、作品自体はかなり複雑な構造になっています。お話の描写や演出が多重構造の上に、さらに主人公と思っていた新子が、ラストは貴伊子の視点に変わっているのも、興趣に富んだ不思議な構成だと思います。

　ただ、そこには作為的なものが殆ど感じられず、すんなり観ていられることにも驚きます。とにかく、私にとっては特別な、とんでもなく素晴らしい作品のように思います。

　子供時代の瑞々しい感覚で、綴られたここちいい映画です。アニメーションではなく実写で観たかったと何度も思いましたが、最後にはこれでいいのかも、という気持ちにさせてくれたのも、作品の持つ大きさが、半端じゃないからなのかもしれません。

　「大きさ」という表現は、大雑把かもしれませんね。幅と深さと奥行きと、作品の懐のスケールがかなり大きいという意味です。

　妄想と現実を自由に行き来できる子供たちの「気持ち」は、きっと誰でも持っていたもので、この作品は、そんな子供の「気持ち」で、出来ています。

　そして、妄想と隣り合わせの現実が、舞台となる戦後１０年あたりの時代と、さらに千年前のお話の中の現実と、いつでもピタッと寄り添っている、そんな生々しさも孕んでいます。

　転校生、社宅街、２６色の色鉛筆、遺跡、麦畑、遊興街、祖父、木刀、ウィスキーボンボン、花・花･花、金魚、などなど。当たり前のようにすぐそこに身近にあるもの、そしていつかは触れるであろう未知なるもの。イマジナリー・フレンド、千年前のお姫様、など空想から生み出されるもの。突然起こる、大人の世界の出来事たち。それらが丁寧なアニメーションによって、同じ高さの目線で次々に現れては、巻き込み、あっけなく風のように吹き抜けていく、すべてがいつかどこかで、しっかりと子供と共存し、ひっそりと心のどこかに根をおろしていたもの。

　この作品の何もかもが懐かしく目に写るとしたら、「その時」から年月に晒されて忘れてしまっているような、錯覚に陥っているものの正体に、気付いているからなのかもしれません。

　その正体を、思い出させるために、この作品は存在しているのだと思います。映画から新しく与えられるのではなく、今も確かに持っているものに気付かせてくれる映画だと思います。

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残念ながら、この予告編には、私が映画から感じたものの数パーセントも含まれていません。
映画『マイマイ新子と千年の魔法』は、この予告編とは、かなり別物の気がします。(^_^;)

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映画『マイマイ新子と千年の魔法』予告

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『マイマイ新子と千年の魔法』 オフィシャル・サイト　★　 『マイマイ新子と千年の魔法』＠ぴあ映画生活

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タグ：片渕須直

コメント 22

シンシン。さん、こんにちはぁ(^^)/

いつもご訪問とnice!を、ありがとうございます。
嬉しいです。！！！
by よーじっく (2010-01-12 07:11) 

xml_xsl さん、こんにちはぁ(^^)/

ご訪問とnice!、いつも嬉しいです。
ありがとうございます。m(__)m
by よーじっく (2010-01-12 07:12) 

＠ミック さん、こんにちはぁ(^^)/

ご訪問とnice!を、いつもありがとうございます。
感謝です。m(__)m
by よーじっく (2010-01-12 07:12) 

はっこう さん、こんにちはぁ(^^)/

いつも、ご訪問とnice!をいただき
ありがとうございます。嬉しいです。m(__)m
by よーじっく (2010-01-12 07:13) 

mitu さん、こんにちはぁ(^^)/

ご訪問とnice!を、いつも感謝です。
ありがとうございます。m(__)m
by よーじっく (2010-01-12 07:13) 

こんにちはぁ(^^)/、ポチタマ さん

ご訪問とnice!を、ありがとうございます。
嬉しいです。！！！
by よーじっく (2010-01-12 10:15) 

久遠 さん、こんぱんはぁ(^^)/

ご訪問とnice!を感謝です。
ありがとうございます。m(__)m
by よーじっく (2010-01-12 17:45) 

釣られクマさん、こんぱんはぁ(^^)/

ご訪問とnice!を、いつもありがとうございます。
感謝です。m(__)m
by よーじっく (2010-01-12 17:46) 

shin さん、こんぱんはぁ(^^)/

ご訪問とnice!を、いつも感謝です。
ありがとうございます。m(__)m
by よーじっく (2010-01-12 17:46) 

こんぱんはぁ(^^)/、miyoko さん

いつも、ご訪問とnice!をいただき
ありがとうございます。嬉しいです。m(__)m
by よーじっく (2010-01-12 23:47) 

なんかこの予告編では、ほんとさっぱり分かりませんね。

しかし声優陣をみると、けっこう有名な子役たちが出ているし、
時代的にも興味があります。

絵も綺麗だし、
アニメにあまり関心のない僕でさえ、観たいと思いました。
by SOSEGON (2010-01-13 08:14) 

予告編だけだとスルーしてしまいそうな作品ですね。

こんにちはぁ(^^)/、SOSEGON さん
いつもありがとうございます。

心に沁みてくるいい映画だと思います。
時代設定も、ちょっと私には古いけれど、まだかろうじて
名残りには触れていたかも、という気がします。

いろんな意味で情報量はかなり多い作品だと思います。
好きな人はきっと、大好きになるタイプの映画ですね。
by よーじっく (2010-01-13 12:17) 

ayaaya さん、こんぱんはぁ(^^)/

ご訪問とnice!を感謝です。
ありがとうございます。m(__)m
by よーじっく (2010-01-13 21:58) 

アイスっこ
さん、こんぱんはぁ(^^)/

いつも、ご訪問とnice!をいただき
ありがとうございます。嬉しいです。m(__)m
by よーじっく (2010-01-13 21:59) 

wing_14 さん、こんぱんはぁ(^^)/

ご訪問とnice!を感謝です。
ありがとうございます。m(__)m
by よーじっく (2010-01-13 23:13) 

これは完全にノーマークでした。劇場公開は終わっている様子なので、ＤＶＤ等で観てみたいと思います。
by 丹下段平 (2010-01-14 01:09) 

静岡も大都市と同時封切りだと思っていたのですが
この作品も、昨年大都市では公開されていたんですね。

丹下段平さん、こんにちはぁ(^_^)/
nice!とコメントをありがとうございます。

この作品、音楽がかなりうるさいです。(ﾉ_･｡)
でも、いい作品だと思います。
評価がたとえ低くても(調べてはいませんが)
私は大好きです。(^_^)
by よーじっく (2010-01-14 11:09) 

c_yuhki さん、こんにちはぁ(^^)/

ご訪問とnice!を感謝です。
ありがとうございます。m(__)m
by よーじっく (2010-01-14 11:10) 

こんぱんはぁ(^^)/、MDISATOH さん

ご訪問とnice!を、ありがとうございます。
嬉しいです。！！！
by よーじっく (2010-01-14 17:42) 

エコピーマン さん、こんにちはぁ(^^)/

ご訪問とnice!を感謝です。
ありがとうございます。m(__)m
by よーじっく (2010-01-19 11:47) 

　ＤＶＤが出たら観賞したいと思っています。結構楽しみにしています。
by おぉ！次郎 (2010-02-14 23:29) 

おぉ！次郎さん、こんばんはぁ(^^)/
コメントとnice!をありがとうございます。

大好きな映画です。懐かしくてホンワカしていて
夢と現実が共存しているステキな映画だと思います。
by よーじっく (2010-02-15 21:11)