ご訪問をありがとうございます。
チェック:今年生誕100年となる太宰治の同名小説を、『パビリオン山椒魚』の冨永昌敬が映画化。終戦後、結核療養のために山里の療養所に入った少年の青春模様を描く。主人公の少年・ひばりを演じるのは『フレフレ少女』などで期待を集める染谷将太。ひばりが思いを寄せる看護婦長を芥川賞受賞作家の川上未映子、物語の鍵を握るひばりの年上の友人を窪塚洋介が演じる。太宰作品には珍しい、ユーモラスでポジティブな世界観が味わえる。 《 シネマトゥデイ 》 より
監督の思い通りに映画が創られているように感じました。監督の意図しようとするイメージがありのままにスクリーンに刻み込まれているように、思えました。それが、とても爽やかな気持ちにさせてくれる、いとおしい作品に思えてなりませんでした。
舞台となる時代の描写は、どこか人工的なくせに、ホンモノみたいに威張ってドーンと構えている雰囲気。監督の創り出す世界が、何故かとてもここちよくて、時代も場所も、そんなものどうでもいいじゃん、と思わせる抗しきれない魅力に溢れています。あの時代なのに土埃が立たない、不思議な映画です。
黙々と草取りをする人たちが、実は現実を支えていることが、きっと目に入らない主人公。じゃれあうコトの楽しさと裏腹の、真剣であることの空しさが、ノスタルジックに詰め込まれている、瑞々しいファンタジー。
セリフが、微妙に画面とシンクロしていなかったり、二重に聞こえたり、モノローグがやけに多いのは、主人公が「うつつ」にいながら、無責任な傍観者のフリを装うとする、不真面目だけれど魅惑的なこの作品の遊び心の所以と感じられて、ついニンマリしてしまう。
現世とは違う場所、たった一本の細く曲がりくねった道でかろうじて浮世と繋がっているような、不思議な場所に、その健康道場と言う名の、林間学校みたいな世界があって、そこは妄想と現実が振り子のように左右に揺れながら、命という厄介なもののバランスを保っている。時間は確かに流れていて、逝く人も来る人も、確かに「時」の産物なんだけれど、やっぱり、そこはパンドラの匣そのもののように私には感じられました。
川上未映子演じる「竹さん」のカツラが、この映画を象徴しているように思えたり、仲里依紗の「今」ぽいところが、やけに可愛くて印象に残る、ステキな作品でした。
※ 130万アクセスにとどきました。(7/8 頃)
ご訪問くださる皆様に、こころから感謝いたします。
皆様に幸あれ!!! です。 ヽ(^o^)丿
『パンドラの匣』 (2009) [映画 (2010 鑑賞作品)]
チェック:今年生誕100年となる太宰治の同名小説を、『パビリオン山椒魚』の冨永昌敬が映画化。終戦後、結核療養のために山里の療養所に入った少年の青春模様を描く。主人公の少年・ひばりを演じるのは『フレフレ少女』などで期待を集める染谷将太。ひばりが思いを寄せる看護婦長を芥川賞受賞作家の川上未映子、物語の鍵を握るひばりの年上の友人を窪塚洋介が演じる。太宰作品には珍しい、ユーモラスでポジティブな世界観が味わえる。 《 シネマトゥデイ 》 より
監督の思い通りに映画が創られているように感じました。監督の意図しようとするイメージがありのままにスクリーンに刻み込まれているように、思えました。それが、とても爽やかな気持ちにさせてくれる、いとおしい作品に思えてなりませんでした。
舞台となる時代の描写は、どこか人工的なくせに、ホンモノみたいに威張ってドーンと構えている雰囲気。監督の創り出す世界が、何故かとてもここちよくて、時代も場所も、そんなものどうでもいいじゃん、と思わせる抗しきれない魅力に溢れています。あの時代なのに土埃が立たない、不思議な映画です。
黙々と草取りをする人たちが、実は現実を支えていることが、きっと目に入らない主人公。じゃれあうコトの楽しさと裏腹の、真剣であることの空しさが、ノスタルジックに詰め込まれている、瑞々しいファンタジー。
セリフが、微妙に画面とシンクロしていなかったり、二重に聞こえたり、モノローグがやけに多いのは、主人公が「うつつ」にいながら、無責任な傍観者のフリを装うとする、不真面目だけれど魅惑的なこの作品の遊び心の所以と感じられて、ついニンマリしてしまう。
現世とは違う場所、たった一本の細く曲がりくねった道でかろうじて浮世と繋がっているような、不思議な場所に、その健康道場と言う名の、林間学校みたいな世界があって、そこは妄想と現実が振り子のように左右に揺れながら、命という厄介なもののバランスを保っている。時間は確かに流れていて、逝く人も来る人も、確かに「時」の産物なんだけれど、やっぱり、そこはパンドラの匣そのもののように私には感じられました。
川上未映子演じる「竹さん」のカツラが、この映画を象徴しているように思えたり、仲里依紗の「今」ぽいところが、やけに可愛くて印象に残る、ステキな作品でした。
ご訪問くださる皆様に、こころから感謝いたします。
皆様に幸あれ!!! です。 ヽ(^o^)丿
mitu さん、こんぱんはぁ(^^)/
いつもご訪問とnice!、ありがとうございます。
嬉しいです。!!!
by よーじっく (2010-01-09 23:10)
はっこう さん、こんぱんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!を、いつも感謝です。
ありがとうございます。m(__)m
by よーじっく (2010-01-09 23:10)
予告編を見ての感想ですが、
なんとも魅力的な映画じゃないですか?!
なまめかしいバックの音楽もいいし、
出演者も好きだし、とても興味がわきました。
ぜひ観たい映画です!
by SOSEGON (2010-01-10 07:49)
xml_xsl さん、こんにちはぁ(^^)/
いつもご訪問とnice!、ありがとうございます。
嬉しいです。!!!
by よーじっく (2010-01-10 09:53)
シンシン。 さん、こんにちはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、いつも嬉しいです。
ありがとうございます。m(__)m
by よーじっく (2010-01-10 09:53)
寅次郎 さん、こんにちはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、感謝です。
ありがとうございます。!!!
by よーじっく (2010-01-10 09:54)
@ミック さん、こんにちはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、いつも嬉しいです。
ありがとうございます。m(__)m
by よーじっく (2010-01-10 09:55)
音楽もいいですし、映画の持っている
独特の雰囲気に酔える作品だと思います。
SOSEGON さん、こんにちはぁ(^^)/
いつもご訪問やコメントをありがとうございます。
個人的にはかなりオススメの作品ですよ。
by よーじっく (2010-01-10 09:57)
MDISATOH さん、こんにちはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、嬉しいです。
ありがとうございます。!!!
by よーじっく (2010-01-10 11:53)
shin さん、こんにちはぁ(^^)/
ご訪問とnice!を、いつも感謝です。
ありがとうございます。m(__)m
by よーじっく (2010-01-10 11:54)
nexus_6 さん、こんにちはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、感謝です。
ありがとうございます。!!!
by よーじっく (2010-01-10 11:55)
久遠 さん、こんにちはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、嬉しいです。
感謝です。m(__)m
by よーじっく (2010-01-10 11:55)
太宰治にパンドラの匣という
小説があることをはじめて
知りました。
青春小説を書いていたなんて
ちょっとびっくりです。
by アイスっこ (2010-01-10 13:21)
c_yuhki さん、こんぱんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、嬉しいです。
ありがとうございます。!!!
by よーじっく (2010-01-10 17:40)
釣られクマ さん、こんぱんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!を感謝です。
ありがとうございます。m(__)m
by よーじっく (2010-01-10 17:40)
アイスっこ さん、こんぱんはぁ(^^)/
コメントとnice!をありがとうございます。
かなり遊んで創られてはいますが
太宰治らしさ(?)も、しっかり伝わってきて
面白い作品になっていると思います。
by よーじっく (2010-01-10 17:44)
miyoko さん、こんぱんはぁ(^^)/
こちらにも、ご訪問とnice!をいただき
ありがとうございます。嬉しいです。m(__)m
by よーじっく (2010-01-10 23:23)
劇場で観損ねました、と言うか観送ったのですが、失敗しました。観ればよかったと後悔です。
by 丹下段平 (2010-01-11 03:07)
静岡市の単館系ロードショー館は公開が半年近く遅くなる
場合もよくあるので、興味がなくても評判を聞いてから
急に気になって観たいと思いなおしても、まだ公開は
2ヶ月後なんてことがよくあります。(^^ゞ
丹下段平さん、コメントとnice!を、ありがとうございます。
期待作は少しでも早く観たいのはやまやまなんですが、
のんびりしている私には、静岡市はちょうどいい環境かも
しれません(^_^;)
by よーじっく (2010-01-11 11:04)