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『あの日、欲望の大地で』 (2009) [映画 (2009 鑑賞作品)]
《チェック》『21グラム』や『バベル』などの脚本家として知られるギジェルモ・アリアガが、監督として長編デビューを飾った壮大な愛の物語。愛を渇望する悲しい宿命を背負いながらも、一筋の光に導かれる3世代の女性たちの生き様を真摯(しんし)に描く。ミステリアスな主人公とその母親を演じるのは、シャーリーズ・セロンとキム・ベイシンガー。このオスカー女優二人が肉体をさらけ出し、ひたむきに熱演する女性たちの魂の叫びやその悲しみに圧倒される。
《ストーリー》シルヴィアは、ポートランドの海辺にたたずむ高級レストランのマネージャーとして働いている。仕事場では有能な彼女だが、プライベートでは行きずりの相手との情事を繰り返していた。そんなある日、彼女の前にカルロスというメキシコ人男性と、12歳の少女マリアが現れ……。 《 シネマトゥデイ 》 より
かなり重く暗い話なんじゃないかと予想していたけれど、いい意味で裏切られてしまった。
時系列を交錯させての演出なので、頭の中で整理が付くまでは複雑で熱苦しい作品ではないかと気にもなった。
だが意外なことに序盤ほどほどで、シンプルな「お話」だとわかってしまう。その点では観ていて余計な肩の力は抜けて良かったのだけれど、反面、監督の語り口でシンプルさをいかにカバー出来るかということになってくるわけで、私はかなり上手に捌いてくれたと思っている。
不倫の上に事故死したらしい母と、その娘シルヴィア。その娘が若いときに産み、捨ててきた少女マリア。シルヴィアは、母の記憶と血筋へのトラウマから、次々に男を渡り歩く生活を続けているのかもしれない。
一見、よく観る映画の題材なんだけれど、シャーリーズ・セロンが大胆に演じている。その演技から、ついシルヴィアが主人公に見えてしまう。けれど、この映画の切なさや辛さはキム・ベイシンガー演じる母が一身に背負っているように見える。
情熱とか性(さが)とか、作品が訴えてくるのは、シルヴィアではなく、母の女としての情念とやるせなさ。南西部という土地柄が持つ、荒れて空虚なイメージそのままの母の女としての葛藤と、押し流されていく生きることへの渇望。
この映画ではシルヴィアと彼女の娘である少女マリアとの再会が、一つのピリオドと用意されているけれど、私はシルヴィアがやっと自分に向き合う勇気を手に入れる、キッカケ程度の変化でしかないように思えてならなかった。
シルヴィアの、それなりに仕事をこなす行動力と、自分自身に対する薄すぎる執着心。そのギャップは、母ではなく、自分への対峙からの逃避のように思えてならなかった。
情事の後、窓の外を見つめる彼女の目には、この現実の世界は写っていない、空ろな眼差しが悲しげでさえあった。
母は女として葛藤していたけれど、シルヴィアは、まだ自分の娘の父である男に出会ったばかりの頃の、少女から成長できていなくて、身体だけは男を求めてはいる。それは自分自身も、実は母であったことへの「あがき」なのだろう。人を認めたり愛したりは出来ない・・・したくない、中途半端なまま、歳を重ねてきてしまったように見えた。
母を女として理解し、自分を認め、自分の娘マリアを受け入れる、シルヴィアはやっと、その入り口に立ったばかり。母の欲望と、自分自身の欲望の、決定的な違いにはまだ、気づいていないシルヴィアの心には、まだ乾燥した風さえ吹いていない。
そして、この作品の中では、まだ何も始まっていないことに、どこか寂しさを感じた。虚ろなものを見せられた侘しさ。
何かあるかもしれないと期待しながら観ていた私は、きっと監督の術中に嵌っていたのだろう。女優陣の体当たりとでもいえそうな演技に、目を眩まされただけなのかもしれないし、荒涼とした大地に潜むものの、あくまでも幻影を、見せられだけなのかもしれない。
「燃えつきた」ではなくて「燃えている」ものは、母から娘に引き継がれた「情念」だとしたら怖い、しかし、それもまた、これからの話・・・。
《ストーリー》シルヴィアは、ポートランドの海辺にたたずむ高級レストランのマネージャーとして働いている。仕事場では有能な彼女だが、プライベートでは行きずりの相手との情事を繰り返していた。そんなある日、彼女の前にカルロスというメキシコ人男性と、12歳の少女マリアが現れ……。 《 シネマトゥデイ 》 より
かなり重く暗い話なんじゃないかと予想していたけれど、いい意味で裏切られてしまった。
時系列を交錯させての演出なので、頭の中で整理が付くまでは複雑で熱苦しい作品ではないかと気にもなった。
だが意外なことに序盤ほどほどで、シンプルな「お話」だとわかってしまう。その点では観ていて余計な肩の力は抜けて良かったのだけれど、反面、監督の語り口でシンプルさをいかにカバー出来るかということになってくるわけで、私はかなり上手に捌いてくれたと思っている。
不倫の上に事故死したらしい母と、その娘シルヴィア。その娘が若いときに産み、捨ててきた少女マリア。シルヴィアは、母の記憶と血筋へのトラウマから、次々に男を渡り歩く生活を続けているのかもしれない。
一見、よく観る映画の題材なんだけれど、シャーリーズ・セロンが大胆に演じている。その演技から、ついシルヴィアが主人公に見えてしまう。けれど、この映画の切なさや辛さはキム・ベイシンガー演じる母が一身に背負っているように見える。
情熱とか性(さが)とか、作品が訴えてくるのは、シルヴィアではなく、母の女としての情念とやるせなさ。南西部という土地柄が持つ、荒れて空虚なイメージそのままの母の女としての葛藤と、押し流されていく生きることへの渇望。
この映画ではシルヴィアと彼女の娘である少女マリアとの再会が、一つのピリオドと用意されているけれど、私はシルヴィアがやっと自分に向き合う勇気を手に入れる、キッカケ程度の変化でしかないように思えてならなかった。
シルヴィアの、それなりに仕事をこなす行動力と、自分自身に対する薄すぎる執着心。そのギャップは、母ではなく、自分への対峙からの逃避のように思えてならなかった。
情事の後、窓の外を見つめる彼女の目には、この現実の世界は写っていない、空ろな眼差しが悲しげでさえあった。
母は女として葛藤していたけれど、シルヴィアは、まだ自分の娘の父である男に出会ったばかりの頃の、少女から成長できていなくて、身体だけは男を求めてはいる。それは自分自身も、実は母であったことへの「あがき」なのだろう。人を認めたり愛したりは出来ない・・・したくない、中途半端なまま、歳を重ねてきてしまったように見えた。
母を女として理解し、自分を認め、自分の娘マリアを受け入れる、シルヴィアはやっと、その入り口に立ったばかり。母の欲望と、自分自身の欲望の、決定的な違いにはまだ、気づいていないシルヴィアの心には、まだ乾燥した風さえ吹いていない。
そして、この作品の中では、まだ何も始まっていないことに、どこか寂しさを感じた。虚ろなものを見せられた侘しさ。
何かあるかもしれないと期待しながら観ていた私は、きっと監督の術中に嵌っていたのだろう。女優陣の体当たりとでもいえそうな演技に、目を眩まされただけなのかもしれないし、荒涼とした大地に潜むものの、あくまでも幻影を、見せられだけなのかもしれない。
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xml_xsl さん、こんばんはぁ(^^)/
いつも、ご訪問とnice!、嬉しいです。
ありがとうございます。
by よーじっく (2009-11-30 21:35)
shin さん、こんばんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、いつも感謝です。
ありがとうございます。
by よーじっく (2009-11-30 21:36)
うしろから、ああやられてみたいですね^^
by @ミック (2009-11-30 21:59)
母を演じたキム・ベイシンガーが
とても可愛いくて(?)、「過ち」とは
言いきれない切なさがありました。
@ミックさん、こんばんは(^^)/
いつも、ありがとうございます。!!!
このシーンも切なくて可愛いです。
(*^^)v
by よーじっく (2009-11-30 22:12)
miyoko さん、こんばんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、嬉しいです。
感謝です。m(__)m
by よーじっく (2009-11-30 22:15)
sone さん、こんにちはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、感謝です。
ありがとうございます。
by よーじっく (2009-12-01 04:50)
ほりけん さん、こんにちはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、ありがとうございます。
感謝です。m(__)m
by よーじっく (2009-12-01 04:51)
シャーリーズ・セロンは昔から好きなんですが、
見るたびに大胆なシーンが増えていくような気がします。
ま、彼女も歳をとるし、女優としても成長しているんでしょう。
予告編をみると、やっぱり暗く重たい映画に感じてしまいます。
そんな映画が嫌いというわけではないんですが、
さわやかなシャーリーズ・セロンが消えていくのは淋しい気もします。
観るかどうか、迷う映画です。
by SOSEGON (2009-12-01 05:07)
この作品は一見、時間軸を交錯させて
重い内容に、捉えられてしまいそうなので
高く評価する人がいても不思議では
ないのですが・・・。
SOSEGON さん、こんにちはぁ(^_^)/
いつも感謝です!!!
シャリーズ・セロン目的ならば、いいんですが
それほど内容のある作品とは
思えませんでした(^^ゞ
by よーじっく (2009-12-01 11:45)