ご訪問をありがとうございます。
チェック:発表されるや“絶対に泣ける本”と評判を呼んだ、人気漫画家・西原理恵子が初めて手掛けた同名絵本を実写映画化。色も形も変幻自在な不思議な生き物“いけちゃん” と、少年の交流をファンタジックに紡ぐ。主人公のそばに寄り添ういけちゃんは、絵本の質感を生かしてフルCGで描かれ、その声を若手実力派女優・蒼井優が担当。“ぼく”であるよしおを『子ぎつねヘレン』の深澤嵐が演じ、共演には『うた魂(たま)♪』のともさかりえら、多彩なキャストが顔をそろえる。 【シネマトゥデイ】 より
私は勝手にこの作品を、少年とイマジナリー・フレンドの物語だと思い込んでいた。
観る前の情報は、映画館に置いてあったチラシ1枚。それも内容や解説などは読んでいないので、チラシに載せられた数枚の写真から想像していただけ・・・。予告編さえ観ていなかった。
従って、映画の物語が進むにつれて、「あれっ、いけちゃんってイマジナリーフレンドじゃないの?」「なんで、未来を知ってるの?」「いけちゃんって、どうも女らしい?」。
それらが拭えない違和感となって、この爽やかな少年期を描いた作品に漂い始める。
少年の「ひと夏」の成長物語にしては、その違和感は、次第に作品の中に増殖し始め、いつのまにか醸し出す気配が、やけに「艶かしく」さえ感じる。
いけちゃんのセリフは大人びた「ため息」に聞こえる。少年が鍵穴から覗く「大人の世界」ではなくて、不用意に大人が曝け出す、開けっぴろげな諦めさえも漂う生活感に呑み込まれていく無抵抗の世界に放り出された少年の生活。
確かに少年らしいエピソードは満載だし、瑞々しくて好感が持てる作品でもあるんだけれど、やっぱり、どこか、いけちゃんに見張られてる感じがするんだよね。
その点で、ヨシオが羽目板に潜んだまま、大量の液体にさらされるシーンは象徴的な気がする。
まっ、後半、すべては、いけちゃんの独白によって、様相が判明するんだけれど。
そう、だったんですね。これってラヴストーリーだったんですね(唖然)。
気が付くと、前半のあれこれが合点のいくことばかり。次から次へと起こる出来事が、少年視点だったり、大人視点だったりと、演出の土台が不安定で、微妙に揺れていたことにも納得がいく。
少年視点だとばかり思っていた時は、大人の「子供ごっこ」映画だと解釈していたけれど、作品にでてくる空間が、異常に広すぎるし、目線が不自然に上下する。
風景が自然を美しく切り取ったように見える場面ばかりではなく、絵葉書ぽい人工的に装飾された色使いや構図が、突然現れたりする。
原作は女性、監督は男性。いくら監督が少年視点に作品を引き寄せようとしても、抗しきれない女性の強さが原作にはあるのかもしれない。
そして、この映画の少年と大人の女性の間の「行ったり来たり感」が、やけに心地よくていいんだよね。でも、やっぱり最後は男は負けちゃうんだけれど・・・。まっ、少年を温かく見守り、導く「年上の女」って作品なのかもね。そう、一途な女性のラブ・ストーリー。
この作品は原作を先に読んでいる人と、いきなり映画を観た私とでは、印象がかなり違うんだろうと思う。
原作は女性目線らしいので、少年を温かく見守る「いけちゃん」を素直に受け入れられるんだろうなあ。私みたいに、意味不明な関わり方を不信に思ったりは絶対しないだろうし、映画の中の絵葉書ぽい構図も、原作の絵本の延長上にあるのかもしれない。
その点では、納得できるけれど、独立した一本の映画として観ると、整理されていない部分がどうしても気になってしまう。なんとなく、いい作品かもと、好感を持ってしまった私としては、ちょっと「惜しいよなぁ!」と、ついつい思ってしまった作品だった。
『きみがぼくを見つけた日』の、オバケ・ヴァージョンってのも、怖いなあ。(^_^;)
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ご訪問くださる皆様に、こころから感謝いたします。
皆様に幸あれ!!! です。 ヽ(^o^)丿
『いけちゃんとぼく』 (2009) [映画 (2009 鑑賞作品)]
チェック:発表されるや“絶対に泣ける本”と評判を呼んだ、人気漫画家・西原理恵子が初めて手掛けた同名絵本を実写映画化。色も形も変幻自在な不思議な生き物“いけちゃん” と、少年の交流をファンタジックに紡ぐ。主人公のそばに寄り添ういけちゃんは、絵本の質感を生かしてフルCGで描かれ、その声を若手実力派女優・蒼井優が担当。“ぼく”であるよしおを『子ぎつねヘレン』の深澤嵐が演じ、共演には『うた魂(たま)♪』のともさかりえら、多彩なキャストが顔をそろえる。 【シネマトゥデイ】 より
私は勝手にこの作品を、少年とイマジナリー・フレンドの物語だと思い込んでいた。
観る前の情報は、映画館に置いてあったチラシ1枚。それも内容や解説などは読んでいないので、チラシに載せられた数枚の写真から想像していただけ・・・。予告編さえ観ていなかった。
従って、映画の物語が進むにつれて、「あれっ、いけちゃんってイマジナリーフレンドじゃないの?」「なんで、未来を知ってるの?」「いけちゃんって、どうも女らしい?」。
それらが拭えない違和感となって、この爽やかな少年期を描いた作品に漂い始める。
少年の「ひと夏」の成長物語にしては、その違和感は、次第に作品の中に増殖し始め、いつのまにか醸し出す気配が、やけに「艶かしく」さえ感じる。
いけちゃんのセリフは大人びた「ため息」に聞こえる。少年が鍵穴から覗く「大人の世界」ではなくて、不用意に大人が曝け出す、開けっぴろげな諦めさえも漂う生活感に呑み込まれていく無抵抗の世界に放り出された少年の生活。
確かに少年らしいエピソードは満載だし、瑞々しくて好感が持てる作品でもあるんだけれど、やっぱり、どこか、いけちゃんに見張られてる感じがするんだよね。
その点で、ヨシオが羽目板に潜んだまま、大量の液体にさらされるシーンは象徴的な気がする。
まっ、後半、すべては、いけちゃんの独白によって、様相が判明するんだけれど。
そう、だったんですね。これってラヴストーリーだったんですね(唖然)。
気が付くと、前半のあれこれが合点のいくことばかり。次から次へと起こる出来事が、少年視点だったり、大人視点だったりと、演出の土台が不安定で、微妙に揺れていたことにも納得がいく。
少年視点だとばかり思っていた時は、大人の「子供ごっこ」映画だと解釈していたけれど、作品にでてくる空間が、異常に広すぎるし、目線が不自然に上下する。
風景が自然を美しく切り取ったように見える場面ばかりではなく、絵葉書ぽい人工的に装飾された色使いや構図が、突然現れたりする。
原作は女性、監督は男性。いくら監督が少年視点に作品を引き寄せようとしても、抗しきれない女性の強さが原作にはあるのかもしれない。
そして、この映画の少年と大人の女性の間の「行ったり来たり感」が、やけに心地よくていいんだよね。でも、やっぱり最後は男は負けちゃうんだけれど・・・。まっ、少年を温かく見守り、導く「年上の女」って作品なのかもね。そう、一途な女性のラブ・ストーリー。
この作品は原作を先に読んでいる人と、いきなり映画を観た私とでは、印象がかなり違うんだろうと思う。
原作は女性目線らしいので、少年を温かく見守る「いけちゃん」を素直に受け入れられるんだろうなあ。私みたいに、意味不明な関わり方を不信に思ったりは絶対しないだろうし、映画の中の絵葉書ぽい構図も、原作の絵本の延長上にあるのかもしれない。
その点では、納得できるけれど、独立した一本の映画として観ると、整理されていない部分がどうしても気になってしまう。なんとなく、いい作品かもと、好感を持ってしまった私としては、ちょっと「惜しいよなぁ!」と、ついつい思ってしまった作品だった。
『きみがぼくを見つけた日』の、オバケ・ヴァージョンってのも、怖いなあ。(^_^;)
タグ:大岡俊彦
ご訪問くださる皆様に、こころから感謝いたします。
皆様に幸あれ!!! です。 ヽ(^o^)丿
この映画、そういう雰囲気になっていたのですね。
原作を何気なく知っているワタシは、この映画を観たいな~と思いつつも
足が動かなかったのですが、、、
よーじっくさんの感想は「映画」を観る目で、とても判り易いと思います。
個人的には原作も最後に「それかい!」とツッコミを入れたくなったので、
同じ感じでしょうか(この映画のファンの方、ごめんなさい!!)。
DVDで観て確認してみます!
by 久遠 (2010-02-20 23:46)
久遠さん、こんぱんはぁ(^^)/
コメントとnice!を、ありがとうございます。
この作品は、雰囲気がかなり爽やかなんです。
映像もキレイだし、好感が持てるんですけれど・・・
「いけちゃん」は決して、余計な事はしていないんですが
やっぱり、どこか、弄ばれている感じがしちゃうんですね。
少年が成長して、最後に出会った女性が
少年期にも関わっていたって、ある意味ステキなんだけれど
ある意味、怖いんです。最後に出会うためにも、
少年は自由に成長すべきだと、思ってしまうんですね。(^_^;)
by よーじっく (2010-02-21 19:21)
miyoko さん、こんぱんはぁ(^^)/
いつもご訪問とnice!、ありがとうございます。
嬉しいです。(^_^)
by よーじっく (2010-02-21 19:24)
xml_xsl さん、こんぱんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!を、いつも感謝です。
ありがとうございます。m(__)m
by よーじっく (2010-02-21 19:25)
genpati さん、こんぱんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、いつも嬉しいです。
ありがとうございます。!!!
by よーじっく (2010-02-21 19:26)
はっこう さん、こんぱんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!を、いつもありがとうございます。
感謝です。m(__)m
by よーじっく (2010-02-21 19:26)
こんぱんはぁ(^^)/ @ミックさん、
ご訪問とnice!、いつもありがとうございます。
嬉しいです。(^'^)
by よーじっく (2010-02-21 19:27)
kaoru さん、こんぱんはぁ(^^)/
いつもご訪問とnice!、ありがとうございます。
嬉しいです。(^_^)
by よーじっく (2010-02-21 19:27)
c_yuhkiさん、こんぱんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、嬉しいです。
ありがとうございます。!!!
by よーじっく (2010-02-21 19:28)
eternity さん、こんぱんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!を感謝です。
ありがとうございます。m(__)m
by よーじっく (2010-02-21 19:28)
mitu さん、こんぱんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!を、いつも感謝です。
ありがとうございます。m(__)m
by よーじっく (2010-02-21 19:29)
yukioさん、こんぱんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!を、ありがとうございます。
嬉しいです。!!!
by よーじっく (2010-02-21 19:29)
こんぱんはぁ(^^)/ sungenさん、
ご訪問とnice!、いつもありがとうございます。
嬉しいです。(^'^)
by よーじっく (2010-02-21 19:30)
シンシン。 さん、こんぱんはぁ(^^)/
いつもご訪問とnice!、ありがとうございます。
嬉しいです。(^_^)
by よーじっく (2010-02-21 19:30)
Travelerさん、こんぱんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、嬉しいです。
ありがとうございます。!!!
by よーじっく (2010-02-21 19:31)
こんぱんはぁ(^^)/ほりけん さん、
復活、安心しました。
ご訪問とnice!、いつも嬉しいです。
ありがとうございます。!!!
by よーじっく (2010-02-21 19:32)
toraman さん、こんぱんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!を感謝です。
ありがとうございます。m(__)m
by よーじっく (2010-02-21 19:32)
cheeさん、こんぱんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、嬉しいです。
ありがとうございます。!!!
by よーじっく (2010-02-21 19:33)
デルフィニウム さん、こんぱんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!を感謝です。
ありがとうございます。m(__)m
by よーじっく (2010-02-21 21:30)
wing_14 さん、こんぱんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、嬉しいです。
ありがとうございます。!!!
by よーじっく (2010-02-22 21:59)
kantoku さん、おはようございます(^_^)/
ご訪問とnice!を嬉しいです。
ありがさうございます。m(__)m
by よーじっく (2010-02-24 08:51)