ご訪問をありがとうございます。
チェック:1970年代のアメリカで、同性愛者であることを公表して公職に就いたアメリカ初の政治家ハーヴェイ・ミルクの生き様を描く伝記ドラマ。監督は『エレファント』のガス・ヴァン・サント。個人の権利を守るために戦い、凶弾に倒れたミルクをオスカー俳優ショーン・ペンが演じている。同役ですでに多数の映画賞を制覇しているショーンの熱演と、今なお尊敬の念を集めるミルクの愛すべき人柄をフィルムに焼き付けたガス・ヴァン・サントの手腕を堪能したい。 《 シネマトゥデイ 》 より
簡単に良い映画と言ってしまえば、それで済むわけじゃなさそうな題材なんで、観てから半年近く経ってしまった現在まで、感想は先送りしたままでした。^_^;
この作品は、いわゆる伝記モノってスタンスなんで、主人公ハーヴェイ・ミルクが同性愛者ならそういった描写は避けて通れない、いや同性愛者だからこその作品なんで、かなりちゃんと、その部分は描いていると思います、のかな?。
なんか、いきなりキスシーンとか出てくると、唐突なんだよなあと思いながらも、ミルクを演じるショーン・ペンの熱演を、客観的に驚く自分がいたりします。映画が終わる頃には、ショーン・ペンであることを忘れていました。
作品はハーヴェイ・ミルクの成し遂げた事実を丁寧に描いていきます。どちらかといえば中途半端な生き方をしていたミルクが、気が付くと政治家になっていたって感じの、さりげない雰囲気も面白いです。で私も、いつのまにかミルクの政治活動の描写に、映画的な面白さを感じていました。
アメリカで、マイナーな立場にいる人たちが、いかに政治的な力を手に入れていったかを、真面目に描いた作品です。議員に当選後のミルクの政治活動については、簡単な説明程度で余り描かれておらず、この作品ではいかに政治家としての基礎固めが出来たか、という部分がメインになります。
差別されているという意味では、いわゆる社会の中でマイナーな立場にいるのは、何も彼らだけではなく、黒人も老人たちも、いろいろな立場の人たちが、社会の隅っこに追いやられていて、その共通している部分を巧みに利用して、ミルクが政治家として突き進んでいく姿には、政治的かけひきが必要なんだなって、素直に感心してしまいました。
ボランティアなどで人を集める手段とか、アメリカの政治活動の土台の部分も興味深かったりします。でも、ミルクにはアメリカ的な人懐こい明るさがあんまりなくて神経質ぽいんだけれど、実際もそうだったのかなあ、アメリカの政治家としてはちょっと暗い感じがするんだけれど・・・。
お互いに協力し合い、利用し合い、立場を強くしようと努力する姿。ハーヴェイ・ミルクが、政治家として成長し、成長すればこそ、いろいろな部分で「きしみ」が出てくる状況。いつのまにか、どう政治家として伸し上がっていくかを見てみたい、という興味で映画を観ている自分がいました。
そういった意味では、映画としてかなり面白く創られている作品だと思います。最後にはミルクが「政治屋」に見えていました。あの事件さえなければ、ミルクはさらに政治家として大きくなっていったかもしれないと思わせる、そんな勢いが、この映画からは感じられました。政治をある一面から描いた作品としても、よく出来た映画だと思います。
この映画には、過去のドキュメント・フィルムみたいなものが、ところどころ挿入されているんですが、警察の取締りで検挙(?)されたゲイたちが、護送車に乗せられる映像は、ナチのユダヤ狩りを連想させるインパクトがありました。差別の奥深さって、根本的にあるものだとしたら、認めるのも人間の義務なんだろうなあ、と考えてしまいました。そう思わせる押し付けがましくない力強さが、この作品にはあると思います。
※ 130万アクセスにとどきました。(7/8 頃)
ご訪問くださる皆様に、こころから感謝いたします。
皆様に幸あれ!!! です。 ヽ(^o^)丿
『ミルク』 (2009) [映画 (2009 鑑賞作品)]
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チェック:1970年代のアメリカで、同性愛者であることを公表して公職に就いたアメリカ初の政治家ハーヴェイ・ミルクの生き様を描く伝記ドラマ。監督は『エレファント』のガス・ヴァン・サント。個人の権利を守るために戦い、凶弾に倒れたミルクをオスカー俳優ショーン・ペンが演じている。同役ですでに多数の映画賞を制覇しているショーンの熱演と、今なお尊敬の念を集めるミルクの愛すべき人柄をフィルムに焼き付けたガス・ヴァン・サントの手腕を堪能したい。 《 シネマトゥデイ 》 より
簡単に良い映画と言ってしまえば、それで済むわけじゃなさそうな題材なんで、観てから半年近く経ってしまった現在まで、感想は先送りしたままでした。^_^;
この作品は、いわゆる伝記モノってスタンスなんで、主人公ハーヴェイ・ミルクが同性愛者ならそういった描写は避けて通れない、いや同性愛者だからこその作品なんで、かなりちゃんと、その部分は描いていると思います、のかな?。
なんか、いきなりキスシーンとか出てくると、唐突なんだよなあと思いながらも、ミルクを演じるショーン・ペンの熱演を、客観的に驚く自分がいたりします。映画が終わる頃には、ショーン・ペンであることを忘れていました。
作品はハーヴェイ・ミルクの成し遂げた事実を丁寧に描いていきます。どちらかといえば中途半端な生き方をしていたミルクが、気が付くと政治家になっていたって感じの、さりげない雰囲気も面白いです。で私も、いつのまにかミルクの政治活動の描写に、映画的な面白さを感じていました。
アメリカで、マイナーな立場にいる人たちが、いかに政治的な力を手に入れていったかを、真面目に描いた作品です。議員に当選後のミルクの政治活動については、簡単な説明程度で余り描かれておらず、この作品ではいかに政治家としての基礎固めが出来たか、という部分がメインになります。
差別されているという意味では、いわゆる社会の中でマイナーな立場にいるのは、何も彼らだけではなく、黒人も老人たちも、いろいろな立場の人たちが、社会の隅っこに追いやられていて、その共通している部分を巧みに利用して、ミルクが政治家として突き進んでいく姿には、政治的かけひきが必要なんだなって、素直に感心してしまいました。
ボランティアなどで人を集める手段とか、アメリカの政治活動の土台の部分も興味深かったりします。でも、ミルクにはアメリカ的な人懐こい明るさがあんまりなくて神経質ぽいんだけれど、実際もそうだったのかなあ、アメリカの政治家としてはちょっと暗い感じがするんだけれど・・・。
お互いに協力し合い、利用し合い、立場を強くしようと努力する姿。ハーヴェイ・ミルクが、政治家として成長し、成長すればこそ、いろいろな部分で「きしみ」が出てくる状況。いつのまにか、どう政治家として伸し上がっていくかを見てみたい、という興味で映画を観ている自分がいました。
そういった意味では、映画としてかなり面白く創られている作品だと思います。最後にはミルクが「政治屋」に見えていました。あの事件さえなければ、ミルクはさらに政治家として大きくなっていったかもしれないと思わせる、そんな勢いが、この映画からは感じられました。政治をある一面から描いた作品としても、よく出来た映画だと思います。
この映画には、過去のドキュメント・フィルムみたいなものが、ところどころ挿入されているんですが、警察の取締りで検挙(?)されたゲイたちが、護送車に乗せられる映像は、ナチのユダヤ狩りを連想させるインパクトがありました。差別の奥深さって、根本的にあるものだとしたら、認めるのも人間の義務なんだろうなあ、と考えてしまいました。そう思わせる押し付けがましくない力強さが、この作品にはあると思います。
ご訪問くださる皆様に、こころから感謝いたします。
皆様に幸あれ!!! です。 ヽ(^o^)丿
nexus_6 さん、こんぱんはぁ(^^)/
こちらにも、ご訪問とnice!、嬉しいです。
ありがとうございます。!!!
by よーじっく (2009-12-12 22:41)
xml_xsl さん、こんにちはぁ(^_^)/
ご訪問とnice!、いつも感謝です。
ありがとうございます。!!!
by よーじっく (2009-12-13 10:45)
@ミック さん、こんにちはぁ(^_^)/
いつもご訪問とnice!を、ありがとうございます。
嬉しいです。m(__)m
by よーじっく (2009-12-13 10:47)
shin さん、こんにちはぁ(^_^)/
ご訪問とnice!を、いつもありがとうございます。
嬉しいです。!!!
by よーじっく (2009-12-13 10:48)
久遠 さん、こんにちはぁ(^_^)/
ご訪問とnice!を、ありがとうございます。
嬉しいです。m(__)m
by よーじっく (2009-12-13 10:48)