ご訪問をありがとうございます。
作品として、良く出来ていると思う。
行きずりの二人の逃避行がメインの映画なんだけど、何故か主人公の祖母や被害者の父親の姿が、脳裏に焼きついている。きっと映画の意図は、そこら辺にあるんだろうと思う。
殺人犯のラブ・ストーリーは、それほど印象に残る描かれ方はしていなくて、一種の社会派ドラマとして、出来上がっている。
「悪人」とは、何なのか、「悪人」の定義とは?といったメッセージが色濃く作品に影を落としていて、作品のバランスを崩している・・・、
などと、私は感じてしまったのだけれど。実は、とても、その微妙なバランスの崩れ具合が、この作品の立ち位置を際立たせているとも、解釈できる。
全ての人間が主人公であって、脇役であって、という成り立ちのうえで社会が動いている以上、悪人もまた、誰でもがなり得るし、見えない部分で悪事を働く者もいる。苛立たしさと諦めの・・・、それでもと・・・、作品が訴えてくる。
主人公二人の内面や背景の描写を、敢えて控えめに演出した作品なので、二人の逃避行が唐突にさえ感じられる。ハッキリ言ってしまうと、この二人に関しては、心の動き(閉塞感や苛立たしさ、やるせなさ)までは、描ききれていない気がする。
にもかかわらず、そのポッカリ空いた映画の隙間が、余り気にならないのは妻夫木聡も 深津絵里も良い演技をしているからであって、二人の芝居に助けられているようにも窺える。
残念なのは、同じように淡々と描いていても、樹木希林や柄本明の存在感が目立ちすぎている事。監督が意図していなくても、焦点がそちら寄りになっている感じすらある。
監督が目指したものは、また別の次元にあって、たくさんの登場人物たちの思いが錯綜しながら、混沌と時間が流れていく社会の一面を、見せ付ける作品になっているところを、興味深いと解釈すべきなのかもしれない。
ちなみに、作品の冒頭の雰囲気は、ちょっと昔のフランス映画ぽくて、シャレてて面白いと思った。ただ 久石譲の音楽は、その路線(逃避行)でお話が進んでいくだけなら納得もするのだけれど、映画が全く違う拡げ方をしていくので、ハッキリ言ってウルサイだけだった。それが、この作品の一番惜しいところかな。
チェック:朝日新聞夕刊に連載され、毎日出版文化賞と大佛次郎賞を受賞した吉田修一の話題作を映画化した犯罪ドラマ。九州のとある峠で起きた殺人事件をきっかけに、偶然に出会う男女が繰り広げる逃避行と愛を息苦しくなるほどリアルに描く。監督は、『フラガール』の李相日。罪を犯してしまう肉体労働者と彼と行動をともにする女性を、『ブタがいた教室』や大河ドラマ「天地人」の妻夫木聡と『女の子ものがたり』の深津絵里が演じる。原作で巧みにあぶり出される登場人物の心理がどう描かれるのか、実力派俳優たちの共演に期待が高まる。
ストーリー:若い女性保険外交員の殺人事件。ある金持ちの大学生に疑いがかけられるが、捜査を進めるうちに土木作業員、清水祐一(妻夫木聡)が真犯人として浮上してくる。しかし、祐一はたまたま出会った光代(深津絵里)を車に乗せ、警察の目から逃れるように転々とする。そして、次第に二人は強く惹(ひ)かれ合うようになり……。 【シネマトゥデイ】 より
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ご訪問くださる皆様に、こころから感謝いたします。
皆様に幸あれ!!! です。 ヽ(^o^)丿
『悪人』 (2010) [映画 (2010 鑑賞作品)]
作品として、良く出来ていると思う。
行きずりの二人の逃避行がメインの映画なんだけど、何故か主人公の祖母や被害者の父親の姿が、脳裏に焼きついている。きっと映画の意図は、そこら辺にあるんだろうと思う。
殺人犯のラブ・ストーリーは、それほど印象に残る描かれ方はしていなくて、一種の社会派ドラマとして、出来上がっている。
「悪人」とは、何なのか、「悪人」の定義とは?といったメッセージが色濃く作品に影を落としていて、作品のバランスを崩している・・・、
などと、私は感じてしまったのだけれど。実は、とても、その微妙なバランスの崩れ具合が、この作品の立ち位置を際立たせているとも、解釈できる。
全ての人間が主人公であって、脇役であって、という成り立ちのうえで社会が動いている以上、悪人もまた、誰でもがなり得るし、見えない部分で悪事を働く者もいる。苛立たしさと諦めの・・・、それでもと・・・、作品が訴えてくる。
主人公二人の内面や背景の描写を、敢えて控えめに演出した作品なので、二人の逃避行が唐突にさえ感じられる。ハッキリ言ってしまうと、この二人に関しては、心の動き(閉塞感や苛立たしさ、やるせなさ)までは、描ききれていない気がする。
にもかかわらず、そのポッカリ空いた映画の隙間が、余り気にならないのは妻夫木聡も 深津絵里も良い演技をしているからであって、二人の芝居に助けられているようにも窺える。
残念なのは、同じように淡々と描いていても、樹木希林や柄本明の存在感が目立ちすぎている事。監督が意図していなくても、焦点がそちら寄りになっている感じすらある。
監督が目指したものは、また別の次元にあって、たくさんの登場人物たちの思いが錯綜しながら、混沌と時間が流れていく社会の一面を、見せ付ける作品になっているところを、興味深いと解釈すべきなのかもしれない。
ちなみに、作品の冒頭の雰囲気は、ちょっと昔のフランス映画ぽくて、シャレてて面白いと思った。ただ 久石譲の音楽は、その路線(逃避行)でお話が進んでいくだけなら納得もするのだけれど、映画が全く違う拡げ方をしていくので、ハッキリ言ってウルサイだけだった。それが、この作品の一番惜しいところかな。
チェック:朝日新聞夕刊に連載され、毎日出版文化賞と大佛次郎賞を受賞した吉田修一の話題作を映画化した犯罪ドラマ。九州のとある峠で起きた殺人事件をきっかけに、偶然に出会う男女が繰り広げる逃避行と愛を息苦しくなるほどリアルに描く。監督は、『フラガール』の李相日。罪を犯してしまう肉体労働者と彼と行動をともにする女性を、『ブタがいた教室』や大河ドラマ「天地人」の妻夫木聡と『女の子ものがたり』の深津絵里が演じる。原作で巧みにあぶり出される登場人物の心理がどう描かれるのか、実力派俳優たちの共演に期待が高まる。
ストーリー:若い女性保険外交員の殺人事件。ある金持ちの大学生に疑いがかけられるが、捜査を進めるうちに土木作業員、清水祐一(妻夫木聡)が真犯人として浮上してくる。しかし、祐一はたまたま出会った光代(深津絵里)を車に乗せ、警察の目から逃れるように転々とする。そして、次第に二人は強く惹(ひ)かれ合うようになり……。 【シネマトゥデイ】 より
ご訪問くださる皆様に、こころから感謝いたします。
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kaoru さん、こんぱんはぁ(^^)/
いつもご訪問とnice!、ありがとうございます。こちらにも、嬉しいです。(^_^)
by よーじっく (2010-10-05 22:14)
xml_xsl さん、こんぱんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、いつも嬉しいです。ありがとうございます。!!!
by よーじっく (2010-10-05 22:14)
末尾ルコ さん、こんぱんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!を、いつも感謝です。ありがとうございます。m(__)m
by よーじっく (2010-10-05 22:14)
キナコ さん、こんぱんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!を、ありがとうございます。嬉しいです。(^_^)
by よーじっく (2010-10-05 22:16)
cfp さん、こんぱんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、嬉しいです。ありがとうございます。!!!
by よーじっく (2010-10-05 22:16)
ジャニスカ さん、こんぱんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!を感謝です。ありがとうございます。m(__)m
by よーじっく (2010-10-05 22:17)
きっく さん、こんぱんはぁ (^o^)丿
ご訪問とnice!を嬉しいです。ありがとうございます。(^_^)
by よーじっく (2010-10-06 02:26)
Mabo さん、こんぱんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!をありがとうございます。!!!
by よーじっく (2010-10-06 02:27)
Labyrinth さん、こんぱんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!をありがとうございます。感謝です。m(__)m
by よーじっく (2010-10-06 02:27)
スー さん、おはようございます(^_^)/
いつも、ご訪問とnice!を嬉しいです。ありがとうございます。(^'^)
by よーじっく (2010-10-06 07:38)
MDISATOH さん、 おはようございます(^_^)/
ご訪問とnice!、嬉しいです。ありがとうございます。!!!
by よーじっく (2010-10-06 07:40)
りぼん さん、おはようございます(^_^)/
ご訪問とnice!を嬉しいです。ありがとうございますm(__)m
by よーじっく (2010-10-06 07:41)
ご訪問&をありがとうございました。
by akanenosora (2010-10-06 07:53)
善人と悪人なんて 皆さん紙一重です ただ心底悪人になれないと思います
by エコピーマン (2010-10-06 10:32)
akanenosora さん、 こんにちはぁ(^_^)/
こちらこそ、コメントとnice!をありがとうございます。
by よーじっく (2010-10-06 14:04)
エコピーマン さん、 こんにちはぁ(^_^)/
そうですね、映画だから割り切って観ることが
出来るのかもしれませんね。
現実は、なかなか難しいですね。
コメントとnice!をありがとうございます。
by よーじっく (2010-10-06 14:07)
もも さん、こんにちはぁ(^_^)/
ご訪問とnice!、嬉しいです。感謝です。(^^)
by よーじっく (2010-10-06 14:07)
寅次郎 さん、 こんにちはぁ(^_^)/
ご訪問とnice!を感謝です。嬉しいです。!!!
by よーじっく (2010-10-06 14:08)
久遠 さん、こんにちはぁ(^_^)/
ご訪問とnice!、嬉しいです!いつも感謝です。(^'^)
by よーじっく (2010-10-06 14:08)
aka さん、 こんにちはぁ(^_^)/
こちらにも、ご訪問とnice!をありがとうございます。嬉しいです。!!!
by よーじっく (2010-10-06 14:14)
あんれに さん、こんにちはぁ(^_^)/
ご訪問とnice!をありがとうございます。いつも感謝ですm(__)m
by よーじっく (2010-10-06 14:15)
こんにちは
よーじっくさんのおっしゃるとおりだと思います。
今読ませていただいて、自分の気持ちを確認
しているかのようでした。
久石さんの曲が劇的過ぎたように、逃避行が
劇的過ぎて現実から遠のいた気がしました。
柄本さんと樹木さんの演技、かなり独立していましたね。
鑑賞後、何日も後を引いて、ずっしり心にのしかかってくる
苦渋の思いから解き放たれるのに時間がかかった映画でした。
若い二人は、今までの役柄から脱皮した感じで
真に迫ってきました。上手な演技ですね~
by スマイル (2010-10-06 15:45)
スマイル さん、 こんにちはぁ(^_^)/
逃避行がなりゆきにしか見えなくなってしまうのが残念でした。
多くの問題を孕んだ群像劇として描かれているので、
考えさせられる作品でした。
コメントとnice!をありがとうございます。
by よーじっく (2010-10-07 10:07)
toraman さん、こんにちはぁ(^_^)/
ご訪問とnice!をありがとうございます。感謝です。(^_^)
by よーじっく (2010-10-07 10:07)
デルフィニウム さん、こんにちはぁ(^_^)/
いつも、ご訪問とnice!をありがとうございます。嬉しいです!!!
by よーじっく (2010-10-07 10:08)
ikuko さん、こんにちはぁ(^_^)/
ご訪問とnice!、感謝です。ありがとうございますm(__)m
by よーじっく (2010-10-07 10:09)
ナビパ さん、こんにちはぁ(^o^)丿
ご訪問とnice!を感謝です。ありがとうございます。(^_^)
by よーじっく (2010-10-07 10:09)
miyoko さん、 こんにちはぁ(^_^)/
こちらにも、ご訪問とnice!、嬉しいです。ありがとうございます。!!!
by よーじっく (2010-10-07 10:13)
めぇ さん、こんにちはぁ(^_^)/
ご訪問とnice!をありがとうございます。感謝です。m(__)m
by よーじっく (2010-10-07 10:14)
kantoku さん、こんにちはぁ(^_^)/
ご訪問とnice!、嬉しいです。感謝です。(^^)
by よーじっく (2010-10-07 10:14)
wing_14 さん、 こんにちはぁ(^_^)/
ご訪問とnice!を感謝です。嬉しいです。!!!
by よーじっく (2010-10-07 10:15)
みうさぎ さん、こんにちはぁ(^_^)/
こちらにも、ご訪問とnice!、感謝です。ありがとうございますm(__)m
by よーじっく (2010-10-07 10:26)
PENGUING さん、こんにちはぁ(^_^)/
こちらにも、ご訪問とnice!、嬉しいです。感謝です。(^^)
by よーじっく (2010-10-07 10:29)
おさむ さん、こんにちはぁ(^_^)/
こちらにも、ご訪問とnice!を嬉しいです!いつも感謝です。m(__)m
by よーじっく (2010-10-07 17:01)
oira さん、こんにちはぁ(^o^)丿
ご訪問とnice!を感謝です。こちらにも、ありがとうございます。(^_^)
by よーじっく (2010-10-09 11:15)
こんばんは^^
実は私は1日の「映画の日」に観てきたのですが、
感想を書くのにちょっと時間がかかってしまいました。
自分としては観たらすぐ文章にしないと
上手くまとめられないたちなので、珍しいです。
(放置してると内容を忘れちゃったり、もういいか、ってなったりする^^;)
結構、ズッシリと来たので時間を置いたのが良かったのかも。
やっと今日アップしました~^^
by てくてく (2010-10-11 01:41)
てくてく さん、おはようございます(^_^)/
考えさせられるものがたくさん詰め込まれているので
自分の中で整理できるまで時間がかかってしまう
かもしれませんね。観客をここまで、映画に引き込めるって
凄い事だと思います。演出もいいけれど
何より、役者さんの力に感服した作品でした。
コメントとnice!をありがとうございます。
by よーじっく (2010-10-11 09:08)
この監督って「交錯する人間ドラマ」みたいなの好きですよね。
by syun (2011-01-22 14:07)