ご訪問をありがとうございます。
青春バイオレンス・ムービー、なのかと思っていたのですが、なんか小さなところにスンナリ収まってしまっている作品でした。青春とバイオレンスのバランスを取るって、かなり難しいし、爽やかに余韻を残したいとなると、こうなっちゃうのかな、という感じです。
ただ、つまらない作品では決してなく、かなり楽しめる映画であった事は確かです。映画としてしっかり出来ているし、職人的な手堅さも心地よく、ちゃんと1本映画を観たぞ、という満足感も得られます。
しかし、何かが足りない、何かが欲しい。閉塞感の先にある何か、諦めきれない「思い」が、画面から滲み出て欲しかった。
私は結局、「青春の暴走」って、こういうことなのか、という暗黙の了解の上に成り立っている気がしてしまい、中盤あたりから、いつ、その青春の、ありがちなオチが出てくるのかと、ついつい客観的に観ていました。連鎖する暴力、歯止めの利かない集団心理、弱さゆえの暴走。う~ん、リアルと言われりゃ、そうだけど。もう散々、過去に観てきちゃったし・・・。『告白』のほうが、中学生というだけでも怖いもんね。
そう、私が諦めちゃ、ダメなんだけどね~。(^^ゞ
で、「そこに落ち着いちゃうんだ」という落胆と同じ比重の安堵。その安堵こそ、私も古い体質の人間なんだなと思い知らされたりもします。バイオレンスの収まりどころが、定番なんですよね。ちょっと70年代ぐらいの感覚なのかもしれないです、監督さんは。
バイオレンスのためのバイオレンスだっていいんです。ただ、「命」についての観念を決定的に欠落させながらも、右往左往する青春って、それこそ青春なのかな? ほどほど大人の彼らだからこそ痛々しいだけだったりする。でも甘えるときだけは子供。う~ん、やっぱり古いぞ。やりきれなさが鬱積しつつ、どこかで暴発しても、ただの小市民。ボニーとクライドにはなれない。なりたくもないし、なれるわけじゃない。というところに落ち着いちゃう。
つまるところ、ヒーローショーという題材そのものが、どこかで屈折したまま、答えを出せていない気がしました。登場人物たちが解決できないのは仕方ないにしても、答えが出せなくて悶々とするのが青春だとしても・・・。
それを操る監督自身が、ヒーローショーというパフォーマンスや存在について、遠巻きに覚めた目で捉えたまま、主人公たちに投影してしまっているのは、残念でした。観客が納得できなくても、一方的でもいいから、スカッとした「こだわり」を、映画にガツーンとぶち込んで欲しかった気がします。一人だけ拘っている登場人物がいたけれど、なんか視線が冷たいんだよなあ・・・。
で、ヒーローショーに対する「愛」が、全く無かったのは悲しかったです。そこも掘り下げて欲しかったです。ただのバイトの一つでしかなかったという扱いなんですね。
だから、余計にエンディングに流れる、懐かしのピンクレディの「S.O.S.」が・・・。
これって、「テレ」なのか「逃げ」なのか、「そうじゃないだろ」って、急に肩の力が抜けました。いい映画だし、いい曲なのに、残念です。
私は何故か、この映画を観た後「粛清」という言葉を思い出しました。全く作品とは関係ないけれど・・・
チェック:『パッチギ!』の井筒和幸が監督生活35周年を記念し、約3年ぶりに手掛ける青春バイオレンスムービー。中途半端な日々を送りながら、アルバイトでヒーローショーの悪役を務める気弱な若者のもがき苦しむ青春模様を描く。主演は人気お笑いコンビ、ジャルジャルの後藤淳平と福徳秀介。日々悩む若者たちの鬱屈(うっくつ)を見つめた青春ストーリーと、井筒監督ならではの熱いバイオレンス・シーンが見どころ。
ストーリー:アルバイトでヒーローショーの悪役を務めるユウキ(福徳秀介)。バイト仲間のノボルが、ユウキの先輩である剛志の彼女を寝取ったことから、ある日ショーの最中に激しい殴り合いが始まる。それだけにとどまらず、剛志は悪友たちと共にノボルをゆすろうとするが、ノボルも自衛隊出身の勇気(後藤淳平)を引き入れ、対抗する。 【シネマトゥデイ】 より
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ご訪問くださる皆様に、こころから感謝いたします。
皆様に幸あれ!!! です。 ヽ(^o^)丿
『ヒーローショー』 (2010) [映画 (2010 鑑賞作品)]
青春バイオレンス・ムービー、なのかと思っていたのですが、なんか小さなところにスンナリ収まってしまっている作品でした。青春とバイオレンスのバランスを取るって、かなり難しいし、爽やかに余韻を残したいとなると、こうなっちゃうのかな、という感じです。
ただ、つまらない作品では決してなく、かなり楽しめる映画であった事は確かです。映画としてしっかり出来ているし、職人的な手堅さも心地よく、ちゃんと1本映画を観たぞ、という満足感も得られます。
しかし、何かが足りない、何かが欲しい。閉塞感の先にある何か、諦めきれない「思い」が、画面から滲み出て欲しかった。
私は結局、「青春の暴走」って、こういうことなのか、という暗黙の了解の上に成り立っている気がしてしまい、中盤あたりから、いつ、その青春の、ありがちなオチが出てくるのかと、ついつい客観的に観ていました。連鎖する暴力、歯止めの利かない集団心理、弱さゆえの暴走。う~ん、リアルと言われりゃ、そうだけど。もう散々、過去に観てきちゃったし・・・。『告白』のほうが、中学生というだけでも怖いもんね。
そう、私が諦めちゃ、ダメなんだけどね~。(^^ゞ
で、「そこに落ち着いちゃうんだ」という落胆と同じ比重の安堵。その安堵こそ、私も古い体質の人間なんだなと思い知らされたりもします。バイオレンスの収まりどころが、定番なんですよね。ちょっと70年代ぐらいの感覚なのかもしれないです、監督さんは。
バイオレンスのためのバイオレンスだっていいんです。ただ、「命」についての観念を決定的に欠落させながらも、右往左往する青春って、それこそ青春なのかな? ほどほど大人の彼らだからこそ痛々しいだけだったりする。でも甘えるときだけは子供。う~ん、やっぱり古いぞ。やりきれなさが鬱積しつつ、どこかで暴発しても、ただの小市民。ボニーとクライドにはなれない。なりたくもないし、なれるわけじゃない。というところに落ち着いちゃう。
つまるところ、ヒーローショーという題材そのものが、どこかで屈折したまま、答えを出せていない気がしました。登場人物たちが解決できないのは仕方ないにしても、答えが出せなくて悶々とするのが青春だとしても・・・。
それを操る監督自身が、ヒーローショーというパフォーマンスや存在について、遠巻きに覚めた目で捉えたまま、主人公たちに投影してしまっているのは、残念でした。観客が納得できなくても、一方的でもいいから、スカッとした「こだわり」を、映画にガツーンとぶち込んで欲しかった気がします。一人だけ拘っている登場人物がいたけれど、なんか視線が冷たいんだよなあ・・・。
で、ヒーローショーに対する「愛」が、全く無かったのは悲しかったです。そこも掘り下げて欲しかったです。ただのバイトの一つでしかなかったという扱いなんですね。
だから、余計にエンディングに流れる、懐かしのピンクレディの「S.O.S.」が・・・。
これって、「テレ」なのか「逃げ」なのか、「そうじゃないだろ」って、急に肩の力が抜けました。いい映画だし、いい曲なのに、残念です。
私は何故か、この映画を観た後「粛清」という言葉を思い出しました。全く作品とは関係ないけれど・・・
チェック:『パッチギ!』の井筒和幸が監督生活35周年を記念し、約3年ぶりに手掛ける青春バイオレンスムービー。中途半端な日々を送りながら、アルバイトでヒーローショーの悪役を務める気弱な若者のもがき苦しむ青春模様を描く。主演は人気お笑いコンビ、ジャルジャルの後藤淳平と福徳秀介。日々悩む若者たちの鬱屈(うっくつ)を見つめた青春ストーリーと、井筒監督ならではの熱いバイオレンス・シーンが見どころ。
ストーリー:アルバイトでヒーローショーの悪役を務めるユウキ(福徳秀介)。バイト仲間のノボルが、ユウキの先輩である剛志の彼女を寝取ったことから、ある日ショーの最中に激しい殴り合いが始まる。それだけにとどまらず、剛志は悪友たちと共にノボルをゆすろうとするが、ノボルも自衛隊出身の勇気(後藤淳平)を引き入れ、対抗する。 【シネマトゥデイ】 より
タグ:静岡ミラノ2
2010-06-24 21:22
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ご訪問くださる皆様に、こころから感謝いたします。
皆様に幸あれ!!! です。 ヽ(^o^)丿
シンシン。 さん、こんにちはぁ(^_^)/
ご訪問とnice!、嬉しいです!いつも感謝です。(^'^)
by よーじっく (2010-06-25 17:57)
あんれに さん、こんにちはぁ(^_^)/
ご訪問とnice!をありがとうございます。感謝です。(^_^)
by よーじっく (2010-06-25 17:57)
sora38 さん、 こんにちはぁ(^_^)/
ご訪問とnice!をありがとうございます。嬉しいです。!!
by よーじっく (2010-06-25 17:58)
siroyagi2 さん、こんにちはぁ(^_^)/
ご訪問とnice!、感謝です。ありがとうございますm(__)m
by よーじっく (2010-06-25 17:58)
suzuran さん、こんにちはぁ(^_^)/
ご訪問とnice!を感謝です。ありがとうございます。(^.^)
by よーじっく (2010-06-25 17:59)
shin さん、 こんにちはぁ(^_^)/
ご訪問とnice!、嬉しいです。ありがとうございます。!!!
by よーじっく (2010-06-25 18:00)
スマイル さん、こんにちはぁ(^_^)/
ご訪問とnice!を嬉しいです。ありがとうございますm(__)m
by よーじっく (2010-06-25 18:02)
xml_xsl さん、こんにちはぁ(^o^)丿
ご訪問とnice!を、いつもありがとうございます。感謝です。(^_^)
by よーじっく (2010-06-25 18:04)
てくてく さん、 こんにちはぁ(^_^)/
ご訪問とnice!をありがとうございます。嬉しいです。!!!
by よーじっく (2010-06-25 18:05)
kantoku さん、こんにちはぁ(^_^)/
ご訪問とnice!、感謝です。ありがとうございますm(__)m
by よーじっく (2010-06-25 18:05)
末尾ルコ さん、こんにちはぁ(^o^)丿
ご訪問とnice!を感謝です。ありがとうございます。(^_^)
by よーじっく (2010-06-25 18:06)
ちー坊 さん、 こんにちはぁ(^_^)/
ご訪問とnice!をありがとうございます。嬉しいです。!!!
by よーじっく (2010-06-25 18:07)
kaoru さん、こんにちはぁ(^_^)/
ご訪問とnice!、感謝です。ありがとうございますm(__)m
by よーじっく (2010-06-25 18:07)
@ミック さん、こんにちはぁ(^_^)丿
ご訪問とnice!を感謝です。ありがとうございます。(^_^)
by よーじっく (2010-06-25 18:08)
もも さん、 こんにちはぁ(^_^)/
ご訪問とnice!、嬉しいです。ありがとうございます。!!!
by よーじっく (2010-06-25 18:08)
久遠 さん、こんにちはぁ(^_^)/
ご訪問とnice!をありがとうございます。いつも感謝ですm(__)m
by よーじっく (2010-06-25 18:09)
kaika-t さん、こんにちはぁ(^o^)丿
ご訪問とnice!を感謝です。ありがとうございます。(^_^)
by よーじっく (2010-06-25 18:10)
yukio さん、 こんにちはぁ(^_^)/
ご訪問とnice!、嬉しいです。ありがとうございます。!!!
by よーじっく (2010-06-25 18:10)
りぼん さん、こんにちはぁ(^_^)/
ご訪問とnice!をありがとうございます。感謝です。m(__)m
by よーじっく (2010-06-25 18:11)
おさむ さん、こんにちはぁ(^_^)/
ご訪問とnice!をありがとうございます。こちらにも、感謝です。(^_^)
by よーじっく (2010-06-25 18:12)
ミモザ さん、 こんにちはぁ(^_^)/
ご訪問とnice!をありがとうございます。嬉しいです。!!!
by よーじっく (2010-06-25 18:13)
ikuko さん、こんにちはぁ(^_^)/
ご訪問とnice!をありがとうございます。感謝です。m(__)m
by よーじっく (2010-06-25 18:14)
月夜 さん、こんにちはぁ(^o^)丿
ご訪問とnice!を感謝です。ありがとうございます。(^_^)
by よーじっく (2010-06-25 18:15)
お笑いの若手さんを起用するトコロは井筒さんの計算が見えますね^^;
by デルフィニウム (2010-06-25 19:30)
ドラマでも、映画でもお笑い系の人が出てない事が無い位
芸人さんは活躍してますね!
昨日突発的に『Flowers』観にいきましたが
上映中にお腹の具合が悪くなり、2度も席を立つ羽目に(*´-д-)
折角の映画も楽しめず、早送り?したい衝動に駆られました。
資生堂のCMに出ていらっしゃる女優さんが殆どって処が
チョット?だったかなぁ~綺麗過ぎる物語かな・・・
by 薔薇少女 (2010-06-26 10:12)
デルフィニウム さん、こんにちはぁ(^^)/
コメントとnice!をありがとうございます。
想像以上に、この二人は良かったですよ。
かなり監督に絞られた感じがします。(^_^.)
by よーじっく (2010-07-07 15:44)
薔薇少女 さん、こんにちはぁ(^^)/
『Flowers』に限らず、体調の異変に出くわしてしまう作品ってありますね。
出来がいいと、途中で席を空けてしまったことを悔やむ事になるんですが
滅多に、そんな作品には出会えませんね。
今までで、1本あったかな~、という程度です。
もちろん、その作品は、もう一度新たに観るんですが
1回目の鑑賞のアクシデントなんて、作品の良さで忘れてしまいますね。
『Flowers』は、もう一度観たいと思わせなかった、作品なのかもしれませんね。
綺麗過ぎる物語ではなくて、綺麗すぎる女優さんたちの映画というの部分では興味を惹かれます。(^^ゞ
コメントとnice!をありがとうございます。
by よーじっく (2010-07-07 15:52)
私が三人目さん、こんにちはぁ(^^)/
ご訪問とnice!を、ありがとうございます。嬉しいです。(^_^)
by よーじっく (2010-07-07 15:52)
Mabo さん、こんにちはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、嬉しいです。感謝です。m(__)m
by よーじっく (2010-07-07 15:53)
爆弾小僧 さん、こんにちはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、嬉しいです。ありがとうございます。!!!
by よーじっく (2010-07-07 15:54)
toraman さん、こんにちはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、感謝です。ありがとうございます。(^_^)
by よーじっく (2010-07-07 15:57)
mwainfo さん、こんぱんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、嬉しいです。ありがとうございます。!!!
by よーじっく (2010-07-07 18:57)
red-fin さん、こんぱんはぁ(^^)/
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by よーじっく (2010-07-07 18:58)
La_vbl_kok さん、こんぱんはぁ (^o^)丿
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by よーじっく (2010-07-07 19:01)
MITURU さん、こんぱんはぁ(^^)/
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by よーじっく (2010-07-07 19:01)
伽耶 さん、こんぱんはぁ(^^)/
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by よーじっく (2010-07-07 19:02)
くにちゃん、こんばんはぁ(^_^)/
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by よーじっく (2010-08-05 20:03)
artfuldodger さん、こんぱんはぁ(^^)/
こちらにも、ご訪問とnice!をありがとうございます。!!!
by よーじっく (2010-08-15 20:55)