ご訪問をありがとうございます。
チェック:世界中で愛されている絵本「かいじゅうたちのいるところ」を実写化したファンタジー・アドベンチャー。原作者モーリス・センダックたっての希望により、『マルコヴィッチの穴』『アダプテーション』のスパイク・ジョーンズがメガホンを取る。冒険の旅に出る少年には、子役のマックス・レコーズを抜てき。マックスの母親を『カポーティ』のキャサリン・キーナーが演じる。スパイク・ジョーンズ監督ならではのセンスが光る怪獣たちのビジュアルを堪能したい。
ストーリー:いたずら好きなマックス(マックス・レコーズ)はいつものようにママ(キャサリン・キーナー)とケンカして、外に飛び出してしまう。ふと気付くとボートに乗っていたマックスは、海を渡り、ある島にたどり着いていた。島に住んでいる怪獣たちはマックスを見つけ、王様に仕立て上げるが……。 《 シネマトゥデイ 》 より
去年の夏ごろに、映画館で予告編を観て以来、公開を楽しみにしていました。何を期待していたかって、なんとなく楽しそうな、明るくて希望に溢れている作品のように思えたんです。流れていた音楽も、とても感じが良かったし・・・。
で、公開されると、何はさておき劇場に足を運びました。「あれっ、どこか違う」、「こういう映画だったんだ・・・」、ちょっと肩透かし。
映像がとにかく素晴らしくて、印象に残るステキな構図がいっぱいあって、面白くて、楽しめた作品には違いないんだけれど、期待していたものとは、かなり違う作品になっていました。原作と同じ話のはずなのに、ちょっとずつ、あれもこれも違うような感じ・・・。
この作品は、スパイク・ジョーンズにとっての、「かいじゅうたちのいるところ」でした。
原作の絵本は、読む人によって、幾通りも解釈は自由です。ただ、私の目線と、スパイク・ジョーンズの目線が違っただけなんです。確かに、その目線に納得は出来ます。でも、それだけじゃないと思うんだけど、とつい思ってしまいます。
私のイメージは、とても小さくてとても大きな世界の、お話。とても近くてとても遠い場所での、お話。とっても優しくて、とっても暖かくて、とっても幸せな、お話だったんです。
うとうとと、きっと15分ぐらい「うたたね」をしている間に見た夢のお話。でも、とんでもなく怖くて、とんでもなく楽しかった、忘れられない夢。
そう、この映画の着ぐるみのかいじゅうたちは、とても可愛いです。ホントはもっと怖いはずなのに、とても可愛いです。わがままで気まぐれで、頑固で、素直で、主人公の少年とまったく同じ、やっぱり「かいじゅう」です。
少年がかいじゅうたちと出会ったとき、かいじゅうたちは何かを壊していました。壊しては創り上げる、少年が関わる、別の社会の「始め」に、立ち会ってしまったみたいです。
その島で、王様になった少年は、お城という社会を創り始めます。でも、かいじゅうたちは、少年と同じかいじゅうです。
とてもステキなお城(造形が素晴らしいですね)も、住むものがいなければ、ただの残骸。
集まり、楽しみ、分かちあい、いつくしみあい、認めあい、だからこそ、ステキなお城のはずなのに、結局、最後は、「始め」と同じように、壊されてしまいます。一つの社会が出来て、一つの社会が壊れる。少年は、その一部始終を見ていたはずです。自分と自分の分身たちが、創り上げようとした社会を。
そして、かいじゅうたちのいる島から、ふたたび、舟に乗り、母親の元に帰る少年。
そうなのか、監督の描こうとしたのは、そういうことだったんだ。気持ちはわかるけど、映画が終わった後、やっぱり、諦めきれない私がいました。破壊から産まれるものってなんだろう。そこから、何故物語は始まらなければいけないんだろう。そういうものなんだろうけれど、と思う私がいました。
ある意味、巧妙に組み立てられ、しっかり練られた、スパイク・ジョーンズの『かいじゅうたちのいるところ』は、少年が成長したとも、理解したとも、描いてはいないけれど、少年が空想の世界で、ここまで社会性を具現しているとするならば、すでに少年は意識下では、社会の成り立ちをわかり始めていて、自分の人間関係における立ち位置も了解しているとしか思えない。
ただ、次のステップにたどり着くために、一度冒険してみたかったって、ことなんだろうなあ、と思いながら、やっぱり、複雑極まりない、今のアメリカの映画、なんだよなあ、とため息をついてしまったのでした。
かいじゅうのお腹の中に少年が隠れるシーンがあるんですが、とても象徴的で印象に残る、ステキなシーンでした。
もう、今(現実)の場所にはいられないなら、一度帰ってみたかった場所。お腹の中って、きっとそんな場所なんだろうなあ。
※ 130万アクセスにとどきました。(7/8 頃)
ご訪問くださる皆様に、こころから感謝いたします。
皆様に幸あれ!!! です。 ヽ(^o^)丿
『かいじゅうたちのいるところ』 (2010) [映画 (2010 鑑賞作品)]
チェック:世界中で愛されている絵本「かいじゅうたちのいるところ」を実写化したファンタジー・アドベンチャー。原作者モーリス・センダックたっての希望により、『マルコヴィッチの穴』『アダプテーション』のスパイク・ジョーンズがメガホンを取る。冒険の旅に出る少年には、子役のマックス・レコーズを抜てき。マックスの母親を『カポーティ』のキャサリン・キーナーが演じる。スパイク・ジョーンズ監督ならではのセンスが光る怪獣たちのビジュアルを堪能したい。
ストーリー:いたずら好きなマックス(マックス・レコーズ)はいつものようにママ(キャサリン・キーナー)とケンカして、外に飛び出してしまう。ふと気付くとボートに乗っていたマックスは、海を渡り、ある島にたどり着いていた。島に住んでいる怪獣たちはマックスを見つけ、王様に仕立て上げるが……。 《 シネマトゥデイ 》 より
去年の夏ごろに、映画館で予告編を観て以来、公開を楽しみにしていました。何を期待していたかって、なんとなく楽しそうな、明るくて希望に溢れている作品のように思えたんです。流れていた音楽も、とても感じが良かったし・・・。
で、公開されると、何はさておき劇場に足を運びました。「あれっ、どこか違う」、「こういう映画だったんだ・・・」、ちょっと肩透かし。
映像がとにかく素晴らしくて、印象に残るステキな構図がいっぱいあって、面白くて、楽しめた作品には違いないんだけれど、期待していたものとは、かなり違う作品になっていました。原作と同じ話のはずなのに、ちょっとずつ、あれもこれも違うような感じ・・・。
この作品は、スパイク・ジョーンズにとっての、「かいじゅうたちのいるところ」でした。
原作の絵本は、読む人によって、幾通りも解釈は自由です。ただ、私の目線と、スパイク・ジョーンズの目線が違っただけなんです。確かに、その目線に納得は出来ます。でも、それだけじゃないと思うんだけど、とつい思ってしまいます。
私のイメージは、とても小さくてとても大きな世界の、お話。とても近くてとても遠い場所での、お話。とっても優しくて、とっても暖かくて、とっても幸せな、お話だったんです。
うとうとと、きっと15分ぐらい「うたたね」をしている間に見た夢のお話。でも、とんでもなく怖くて、とんでもなく楽しかった、忘れられない夢。
そう、この映画の着ぐるみのかいじゅうたちは、とても可愛いです。ホントはもっと怖いはずなのに、とても可愛いです。わがままで気まぐれで、頑固で、素直で、主人公の少年とまったく同じ、やっぱり「かいじゅう」です。
少年がかいじゅうたちと出会ったとき、かいじゅうたちは何かを壊していました。壊しては創り上げる、少年が関わる、別の社会の「始め」に、立ち会ってしまったみたいです。
その島で、王様になった少年は、お城という社会を創り始めます。でも、かいじゅうたちは、少年と同じかいじゅうです。
とてもステキなお城(造形が素晴らしいですね)も、住むものがいなければ、ただの残骸。
集まり、楽しみ、分かちあい、いつくしみあい、認めあい、だからこそ、ステキなお城のはずなのに、結局、最後は、「始め」と同じように、壊されてしまいます。一つの社会が出来て、一つの社会が壊れる。少年は、その一部始終を見ていたはずです。自分と自分の分身たちが、創り上げようとした社会を。
そして、かいじゅうたちのいる島から、ふたたび、舟に乗り、母親の元に帰る少年。
そうなのか、監督の描こうとしたのは、そういうことだったんだ。気持ちはわかるけど、映画が終わった後、やっぱり、諦めきれない私がいました。破壊から産まれるものってなんだろう。そこから、何故物語は始まらなければいけないんだろう。そういうものなんだろうけれど、と思う私がいました。
ある意味、巧妙に組み立てられ、しっかり練られた、スパイク・ジョーンズの『かいじゅうたちのいるところ』は、少年が成長したとも、理解したとも、描いてはいないけれど、少年が空想の世界で、ここまで社会性を具現しているとするならば、すでに少年は意識下では、社会の成り立ちをわかり始めていて、自分の人間関係における立ち位置も了解しているとしか思えない。
ただ、次のステップにたどり着くために、一度冒険してみたかったって、ことなんだろうなあ、と思いながら、やっぱり、複雑極まりない、今のアメリカの映画、なんだよなあ、とため息をついてしまったのでした。
かいじゅうのお腹の中に少年が隠れるシーンがあるんですが、とても象徴的で印象に残る、ステキなシーンでした。
もう、今(現実)の場所にはいられないなら、一度帰ってみたかった場所。お腹の中って、きっとそんな場所なんだろうなあ。
タグ:スパイク・ジョーンズ
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はっこう さん、こんぱんはぁ(^^)/
いつもご訪問とnice!、ありがとうございます。
嬉しいです。(^_^)
by よーじっく (2010-02-10 22:31)
よーじっくさん、こんばんは!
絵本原作の映画はとても解釈が難しいんじゃないか…と、超個人的に
思っています。アニメでそのまんまを映像化した方がいいのかな…と。
例えば、ですが、「いやいやえん」という幼いワタシ個人的超衝撃波を
受けた絵本、、、これ、だれが実写化出来るかな…と(笑)。
多分、これも監督本人が幼い頃、衝撃を受けたんじゃないですかね。
思い入れが深いほどに「客観性」は失われてしまうのかな、と思います。
(※DVDが出たら観てみますね)
by 久遠 (2010-02-10 22:50)
久遠さん、おはようございます(^^)/
コメントとnice!をありがとうございます。
確かに絵本の映画化って難しいですね。
ただの映像化とは違って、2時間近くまで
お話を膨らませなければならないですからね。
この作品は、映像がとても素晴らしくて
素晴らしすぎるから、余計なことも考えてしまった
のかもしれません。(^_^;)
スパイク・ジョーンズの思いに、こちらのイメージが
侵食されてしまう怖さを感じたのかもしれません。
(^_^)
by よーじっく (2010-02-11 07:28)
xml_xsl さん、おはようございます(^^)/
いつもご訪問とnice!を、ありがとうございます。
嬉しいです。!!!
by よーじっく (2010-02-11 07:45)
@ミック さん、おはようございます(^^)/
ご訪問とnice!を、いつも感謝です。
ありがとうございます。m(__)m
by よーじっく (2010-02-11 07:46)
ジジョ さん、おはようございます(^^)/
ご訪問とnice!、嬉しいです。
感謝です。m(__)m
by よーじっく (2010-02-11 07:47)
bee-15さん、おはようございます(^^)/
ご訪問とnice!をありがとうございます。
嬉しいです。(^_^)
by よーじっく (2010-02-11 07:47)
kaoruさん、おはようございます(^^)/
ご訪問とnice!、嬉しいです。
ありがとうございます。!!!
by よーじっく (2010-02-11 07:48)
マロンさん、おはようございます(^^)/
ご訪問とnice!をありがとうございます。
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by よーじっく (2010-02-11 07:49)
mitu さん、おはようございます(^^)/
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ありがとうございます。m(__)m
by よーじっく (2010-02-11 07:50)
nexus_6 さん、こんぱんはぁ(^^)/
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ありがとうございます。!!!
by よーじっく (2010-02-11 20:22)
sungen さん、こんぱんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!を感謝です。
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by よーじっく (2010-02-11 20:45)
釣られクマ さん、こんぱんはぁ(^^)/
いつもご訪問とnice!、ありがとうございます。
嬉しいです。(^_^)
by よーじっく (2010-02-11 20:46)
wing_14 さん、こんぱんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!を感謝です。
ありがとうございます。m(__)m
by よーじっく (2010-02-11 20:47)
シンシン。 さん、こんぱんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!を、いつも感謝です。
ありがとうございます。m(__)m
by よーじっく (2010-02-11 20:48)
miyoko さん、こんぱんはぁ(^^)/
いつもご訪問とnice!、ありがとうございます。
嬉しいです。(^_^)
by よーじっく (2010-02-11 22:18)
動画 とても楽しく拝見させて頂きました・
ご訪問の感謝いたしております。、
ありがとうございます。ぴよ拝
by ぴよぴよ ベクトル (2010-02-12 02:26)
ぴよぴよ ベクトル さん、おはようございます(^^)/
コメントとnice!を、ありがとうございます。
楽しい映画でした。(^_^)
by よーじっく (2010-02-12 08:12)
artfuldodger さん、おはようございます(^^)/
こちらにも、ご訪問とnice!を嬉しいです。
感謝です。m(__)m
by よーじっく (2010-02-12 08:22)
cheeさん、こんぱんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、嬉しいです。
ありがとうございます。!!!
by よーじっく (2010-02-12 22:31)
こんばんは~。
監督さんが創り上げた世界はすばらしかったと思います。
それでもやっぱり、
すごく好きになれるか、そうでもないか・・・。
そういう感性の部分もあるのかな~、と思います。
私も自分にはピッタリとは来ませんでした^^;
by てくてく (2010-02-15 22:45)
てくてく さん、こんばんはぁ(^^)/
コメントとnice!をありがとうございます。
監督が原作から読み取ったものは
とても素晴らしく映像化されていると思います。
ただ、私は説教くさく感じちゃったんですね。
もっと行間のある作品でも良かった気がします。
少年の家族設定もしっかりしていて、セリフも多い・・・
監督さんも、そこらへんのリスクを承知で
創ったとは思いますが・・・。
特にシンプルな絵本の映画化は、難しいですね。
by よーじっく (2010-02-15 23:03)
tumaさん、こんぱんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、嬉しいです。
ありがとうございます。!!!
by よーじっく (2010-02-16 22:58)