SSブログ
ご訪問をありがとうございます。

消える静岡市の映画館街 [靜岡の映画館]

 「静岡市七間町にある映画館街から、興行会社・静活の経営する映画館が消えてしまう」という話を聞いたのは2年ぐらい前だったと思います。

 このブログを始めたキッカケのひとつでした。



 それから、意識的にシネコンではなく、静活系の映画館に通うようになりました。

 映画鑑賞が第一の目的でしたが、それと同時にそれぞれの館の隅々まで、どんな内装なのかを確認するようになりました。


 私が静活の映画館によく通っていたのは、20年以上前です。確認するようになって気付いたのは、当時と比べて外装は大きく変わっていませんが、内装はかなり何度も変えられてきたという事です。

 以前は入れた場所、通じていた通路、或いはスペースも改装に改装が重ねられ、悲しいぐらいに変化していて、呆気にとられた部分もありました。

 そんなことに気付けば気付くのほど、もう昔の映画館ではないんだと、思い知らされました。

 シネコンの清潔さや新しさとは違う、映画館の持つ独特の落ち着き、建物自体が醸し出す雰囲気や味わいも、改装に伴い失われてしまっていたように感じました。



 たしかに、今年の10月初旬に映画館は閉館してしまいますが、私の思い出の中では既に殆どの映画館は終わってしまっていたのです。

 営業を続けていく上で必要な改装であった事は理解できますが、どこか観点が違うんじゃないかと疑問に思う改装が重ねられてしまったように、私には感じられました。

 結局、このブログで書くつもりだった映画館の思い出も、記事にすることなく、ここに来てしまいました。あの頃は、こんな風になっていて、とっても雰囲気が良かったのに・・・、なんて愚痴めいたことは書きたくなかったからです。


 先日、当時の映画ファンのサークルなどについて、少し取材を受けて思い出したのですが、まだまだあの頃は、映画そのものも、映画ファンも、そして映画館という建築物も、幸せな時代だったんだなと、思い知らされました。


 昔 東銀座にあった 改築前の「東劇」のフィナーレみたいなことを、静活もやってくれないかな、なんて思います。

 東劇閉館の頃は、まだ映画館と観客の間に、とても素敵な関係が維持されていた。私は改築前の「東劇」のフィナーレに接して、映画が好きで幸せだなって、心から思ったものでした。
 
nice!(14)  コメント(16)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画
※ 130万アクセスにとどきました。(7/8 頃)
  ご訪問くださる皆様に、こころから感謝いたします。
  皆様に幸あれ!!! です。 ヽ(^o^)丿

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。