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映画 (2009 鑑賞作品) ブログトップ
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『いけちゃんとぼく』 (2009) [映画 (2009 鑑賞作品)]

いけちゃんとぼく.jpg

チェック:発表されるや“絶対に泣ける本”と評判を呼んだ、人気漫画家・西原理恵子が初めて手掛けた同名絵本を実写映画化。色も形も変幻自在な不思議な生き物“いけちゃん” と、少年の交流をファンタジックに紡ぐ。主人公のそばに寄り添ういけちゃんは、絵本の質感を生かしてフルCGで描かれ、その声を若手実力派女優・蒼井優が担当。“ぼく”であるよしおを『子ぎつねヘレン』の深澤嵐が演じ、共演には『うた魂(たま)♪』のともさかりえら、多彩なキャストが顔をそろえる。 【シネマトゥデイ】 より
 私は勝手にこの作品を、少年とイマジナリー・フレンドの物語だと思い込んでいた。

 観る前の情報は、映画館に置いてあったチラシ1枚。それも内容や解説などは読んでいないので、チラシに載せられた数枚の写真から想像していただけ・・・。予告編さえ観ていなかった。

 従って、映画の物語が進むにつれて、「あれっ、いけちゃんってイマジナリーフレンドじゃないの?」「なんで、未来を知ってるの?」「いけちゃんって、どうも女らしい?」。

 それらが拭えない違和感となって、この爽やかな少年期を描いた作品に漂い始める。

いけちゃんとぼく2.jpg 少年の「ひと夏」の成長物語にしては、その違和感は、次第に作品の中に増殖し始め、いつのまにか醸し出す気配が、やけに「艶かしく」さえ感じる。

 いけちゃんのセリフは大人びた「ため息」に聞こえる。少年が鍵穴から覗く「大人の世界」ではなくて、不用意に大人が曝け出す、開けっぴろげな諦めさえも漂う生活感に呑み込まれていく無抵抗の世界に放り出された少年の生活。

 確かに少年らしいエピソードは満載だし、瑞々しくて好感が持てる作品でもあるんだけれど、やっぱり、どこか、いけちゃんに見張られてる感じがするんだよね。

 その点で、ヨシオが羽目板に潜んだまま、大量の液体にさらされるシーンは象徴的な気がする。

 まっ、後半、すべては、いけちゃんの独白によって、様相が判明するんだけれど。


 そう、だったんですね。これってラヴストーリーだったんですね(唖然)。

 気が付くと、前半のあれこれが合点のいくことばかり。次から次へと起こる出来事が、少年視点だったり、大人視点だったりと、演出の土台が不安定で、微妙に揺れていたことにも納得がいく。

 少年視点だとばかり思っていた時は、大人の「子供ごっこ」映画だと解釈していたけれど、作品にでてくる空間が、異常に広すぎるし、目線が不自然に上下する。

いけちゃんとぼく3.jpg 風景が自然を美しく切り取ったように見える場面ばかりではなく、絵葉書ぽい人工的に装飾された色使いや構図が、突然現れたりする。

 原作は女性、監督は男性。いくら監督が少年視点に作品を引き寄せようとしても、抗しきれない女性の強さが原作にはあるのかもしれない。

 そして、この映画の少年と大人の女性の間の「行ったり来たり感」が、やけに心地よくていいんだよね。でも、やっぱり最後は男は負けちゃうんだけれど・・・。まっ、少年を温かく見守り、導く「年上の女」って作品なのかもね。そう、一途な女性のラブ・ストーリー。

 この作品は原作を先に読んでいる人と、いきなり映画を観た私とでは、印象がかなり違うんだろうと思う。

 原作は女性目線らしいので、少年を温かく見守る「いけちゃん」を素直に受け入れられるんだろうなあ。私みたいに、意味不明な関わり方を不信に思ったりは絶対しないだろうし、映画の中の絵葉書ぽい構図も、原作の絵本の延長上にあるのかもしれない。

 その点では、納得できるけれど、独立した一本の映画として観ると、整理されていない部分がどうしても気になってしまう。なんとなく、いい作品かもと、好感を持ってしまった私としては、ちょっと「惜しいよなぁ!」と、ついつい思ってしまった作品だった。

 『きみがぼくを見つけた日』の、オバケ・ヴァージョンってのも、怖いなあ。(^_^;)



タグ:大岡俊彦
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『アバター』を観てきました。 [映画 (2009 鑑賞作品)]

アバター チラシ030.jpg

 映画館で観る作品としては、今年は『アバター』が最後だと思います。正月まで残しておいてもいいかなとは思ったんだけれど、もしつまらなかったら正月気分が台無しだし、芳しくない評判が聞こえてきてから観るのも寂しいので、思い切って映画館へ出かけました。

 素直な感想は、面白かったです。とても楽しめました。

 あくまでアクション娯楽作としてです。思っていた以上に、お話はシンプルです。別に2時間40分を使わなくてもいいんじゃないかとは思いますが、見せ場がタップリなので、私は退屈はしませんでした。

 モーション・キャプチャーのCGアニメがメインなんだけれど、予告編で観て違和感ありすぎかな、なんて思っていました。しかし、いつのまにか、主人公じゃないけれど、アチラの世界とコチラの世界が逆転している感覚に陥りました。3Dメガネをかけての鑑賞なので、どうしてもベールが一枚かかっている「向こう側のお話」ぽくなってしまうのですが、かろうじて私はなんとか楽しめたみたいです。

 舞台となる惑星の設定が、この作品の「命」かもしれません。その点では、かなり面白く感じました。発想は、驚くほどではないですが、映像として見せられると、やはり魅力を感じます。ほんと美しくて、神秘的です。

 ただ、後半は単なるアクション映画になってしまって、当たり前のアクションの連続で押し通そうとしてくるので、楽しめことは楽しめるんだけれど、「ただそれだけ?」と疑問は感じました。

 娯楽作としては及第点だけれど、ちょっと映画に対する感覚が古過ぎる気がします。そう、『2012』と余り変わらない、子供の頃観て楽しかった怪獣映画と変わっていない感じです。お金と時間をかけて、ここまでやるなら、惑星の環境のアイデアを、もう一捻りして欲しかった。どんでん返しが欲しかった。このままじゃ、宮崎アニメ作品群からのイタダキだけじゃん、って言われても返す言葉はないような・・・。

 着眼点は面白いけれど、発想の転換で「あっ」と言わせて欲しかった。SF的には、なんとも中途半端な感じがしました。最近の日本のアニメのほうが進んでいる気がします。

 ・・・・、でも、面白かったです。充分楽しめました!!! なんか、いまさら遅いかな ^_^;
取り敢えずの感想です。時間に余裕が出てきたら、アチコチ手直ししたいと思っています


チェック:『タイタニック』のジェームズ・キャメロン監督が12年ぶりに発表した、最新の映像技術を駆使して作り上げたアドベンチャー大作。ある衛星にやって来た人類と、その星にもともと住む者たちによる激しい戦闘を、迫力の最新3D映像で見せる。出演者は『ターミネーター4』のサム・ワーシントンほか、キャメロン監督とは『エイリアン2』以来久々にタッグを組むことになるシガーニー・ウィーヴァーら実力派が顔をそろえる。構想14年、製作に4年をかけたキャメロン監督による壮大な物語と斬新な映像美に酔いしれる。   《 シネマトゥデイ 》 より

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『パリ・オペラ座のすべて』 (2009) [映画 (2009 鑑賞作品)]

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チェック:300年以上にわたりフランス文化の中心とされてきたパリ・オペラ座の裏側に密着したドキュメンタリー。17世紀、ルイ14世によって創設されたパリ・オペラ座バレエ団の現在の姿に、アメリカを代表するドキュメンタリーの巨匠、フレデリック・ワイズマン監督がカメラを向ける。トップダンサーたちが華麗に舞うバレエ公演の裏にある、厳しいレッスンやスタッフたちの仕事現場など現実をとらえながらも、オペラ座の秘密をロマンたっぷりに描き出す。   《 シネマトゥデイ 》 より
 映画館で予告編を観て、興味を持ちました。バレエについては、全く知識はありません。ただ、予告編で、流れてきた音楽に惹かれました。チャイコフスキーの「くるみ割り人形」だけでは、もしかしたらこのドキュメンタリーを観ようとは思わなかったかもしれません。どうしてもという気持ちにさせたのは、ミンクスの「パキータ」でした。

 ミンクスはパレエ音楽の作曲家としては有名ですが、「クラシック・不滅の名曲ベスト200」とか「クラシック・名曲名盤300」といった紹介本では、まず名前を見かけることのない人です。現在入手可能なCDも限られています。そんなミンクスですが、私は大好きなんです。

パリオペラ座2.jpg 「ドン・キホーテ」や「ラ・バヤデール」など、どれもバレエ音楽としてはかなり有名で、NHKなどで放送されるバレエ公演などの番組では、接する事の出来るスタンダードであったりします。しかし、CDさえもタイミングを逃すと入手不可能になりかねない作曲家なので、そういった点では、私もミンクスに対しては、かなり敏感に反応してしまうんですね。予告編を観ただけで、きっとこんな機会は滅多に訪れない、今を逃すと次のチャンスはどうなるかなんて、思ってしまいました。

 私が持っているCDは、オーケストラが演奏しているものなのですが、このドキュメンタリーは、パリ・オペラ座バレエ団の、レッスンやリハーサルなどがメインなので、練習風景などで聴く事の出来るのは、ピアノ伴奏になります。そこがさらに興味を惹かれました。ミンクスの音楽が、なんとピアノ・バージョンで聴ける、かなりレアです。チャイコフスキーなら、たとえバレエ音楽でも、ピアノ連弾のトランスクリプション版CDが存在しているはずですが(私も持っています)、ミンクスなんて絶対ピアノ版じゃ聴けない!やっばり、絶対観なきゃ、となってしまうわけです。

パリオペラ座 poster.jpg さてさて、かなり前置きが長くなりましたが、このドキュメンタリーも上映時間がかなり長いです。2時間40分あります。パレエについて興味がないと辛いかもしれません。

 幸いな事に、バレエのレッスンやリハーサルのシーンは、複数の演目ごとに同時進行という形で、交互に短めに映し出されるので、モタつくという事にはなりません。また、オペラ座・バレエ団の裏側を、衣装や美術や、食堂の料理人や掃除人まで、かなり多方面から描写しているので、この歴史あるバレエ団の「現在」が、どう成り立っているのか興味深く知る事が出来ます。

 そう、気付いてみれば、ナレーションとかダンサーや振付師のインタビューも全くないんですよね。芸術監督であるブリジット・ルフェーブルの会話や会議の様子で、かろうじてその時の状況が判断できるという感じです。

 2007年末の約3ヶ月が、この作品の撮影時期なんですが、私でさえも名前を知っている振付師のモーリス・ベジャールが亡くなったのが、この頃だったんですね。ただそれさえも会話の中に何気なく名前が登場するだけで、かなりあっさりとしています。また、NYCBとの合同公演の打ち合わせでは、大口の後援者として、リーマン・ブラザーズの名前が出てきたりして、意図的ではないのに時代が写り込んでしまう面白さも感じます。

パリオペラ座.jpg 後から知ったことですが、出演しているエトワールと呼ばれるトップ・ダンサーたちが、レッスンやリハーサルで、かなりしぼられている姿が写っていたり、教師が小声でエトワールに対して辛らつな事を言っていたり、当のダンサーがボヤいたりなんてのは、普段見ることの出来ないシーンなんでしょうね。また、教師や振付師などの素の姿を見られるというのも、珍しいことなのかも。

 そういえば、リハーサルなどは、公演などのテレビ放送では、写される事のないアングルから撮影されていて、その部分では私も楽しめました。細かい手や足の動きとかなども、はっきりと写されているので、バレエという一見優雅な芸術も、アスリートと同じ身体能力が要求されているんだな、って感心してしまいました。特にコンテンポラリーな演目は、動きがかなりハードな感じで、驚きました。なんとも、素人目線ですみません。(^_^;)

 それにしても、この作品で観ることの出来るいくつかのコンテンポラリーな演目は迫力があって、一番の見どころなのではないかと思います。とにかく凄いなぁ!、の一言です。(^_^)

 というわけで、何か一つでも興味を惹かれるものがあれば、2時間40分も退屈ではない仕上がりになっている作品だと私は思います。

 作品のタイトルは『パリ・オペラ座のすべて』ですが、基本的には「パリ・オペラ座バレエ団」のドキュメンタリー映画であり、ちょっとニュアンスが違うように思います。ただ、パリ・オペラ座という呼称には、管弦楽団とか合唱団とかは、含まれないのかもしれません・・・、どうなんでしょう。(^^ゞ



映画『パリ・オペラ座のすべて』予告編
『パリ・オペラ座のすべて』 Official site


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『のだめカンタービレ 最終楽章 前編』 (2009) [映画 (2009 鑑賞作品)]

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 「のだめカンタービレ」は、テレビドラマから見始めました。ブラームスの交響曲第1番を聴きなおした記憶があります。テレビ版も、とにかく音楽やストーリーに遊んでいる雰囲気が溢れていて、好きになってしまいましたが、映画ではさらに磨きがかかっていますね。

 いやあ、この映画版はホント面白かったです。いや、「楽しかった」のほうが近いかな。(^_^)

のだめ前編3.jpg のだめが進級試験で弾く「トルコ行進曲」のように、遊び心に溢れていて独りよがりで薄っぺらくて、キラキラ輝いているくせにチャラチャラしていて、楽曲を深く理解して弾いているというよりは、音楽することがただただ楽しくてしょうがない。この映画も、まさしく、そんな仕上がりになっていました。

 VFXを派手目に使っていて、その手際のよさというか、突き抜けた感覚が、とにかく楽しい。コメディなんだから、何やってもいいんだよね、っていう開き直りに頬がゆるみます。

のだめ前編4.jpg 舞台は殆どパリとかなんだけど、出てくる外人さんが全員日本語で話します。(^_^;) まっ、日本語吹き替え版って感じなんだけれど、それがかえって作品の持ついい意味での「軽さ」につながっていて、良い選択だったんじゃないかと思えました。町並みとか建築物がホンモノなんで本来なら、威厳みたいな威圧感さえ与えると思うんだけど、全く漂ってこないんだよね。そんなところも作品の凄いところで、嬉しくなります。

 しかし、チャイコの「1812年」は、良かった!!! まさか、経済的に困窮しているプロオケが何台も大砲を使うってのは、どこかウソっぽいけれど、その精神がなんとも嬉しいじゃないですか。やっば、「1812年」は大砲じゃなきゃね。私は、この曲を聴いて、初めて涙が出ました。この曲、1曲だけでも私には十分観る価値のある作品でした。

 最後に流れるマーラーの第5番。この交響曲も好きなんだけれど、なんか「のだめカンタービレ」の明るい雰囲気には似合わない、美しいんだけれど物悲しい諦感が漂ってきて、ますます後編が気になります。
 
 そういえば気が付くと、この前編では、のだめと千秋の関係がまったく進展していないんだけれど・・・。その部分では、ちょっと物足りない気がしないわけでもない。でも、いいか、とにかく目いっぱい楽しかったんだから。



映画『のだめカンタービレ 最終楽章 前編』予告

 チェック:二ノ宮知子の同名ベストセラーコミックをテレビドラマ化し高視聴率を記録した「のだめカンタービレ」が前後編の映画版になって登場。天才的なピアノの腕と独特な感性を持つヒロイン、通称・のだめと、一流の指揮者を志すエリート青年・千秋の恋と音楽に懸ける青春が展開する。上野樹里、玉木宏をはじめ、テレビシリーズのキャストが続投。フランスをはじめとする計5か国で撮影が行われ、新キャストも登場するなど、映画版にふさわしくパワーアップした内容が見どころだ。   《 シネマトゥデイ 》 より

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『悪夢のエレベーター』 (2009) [映画 (2009 鑑賞作品)]

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ストーリー:鋭い頭の痛みで小川順(斎藤工)が目を覚ますと、そこは急停止したエレベーターの中だった。一緒に乗り合わせたのは見るからにワケありな男女3人で、非常ボタンは故障し携帯電話は電池切れ、助けを呼ぶこともできない。なぜか互いの秘密を暴露し合うハメになった彼らがそれぞれに不信感を募らせる中、思いもよらぬ事件が起きてしまう。   《 シネマトゥデイ 》 より

 騙される快感を求めて観に行きました。やっぱり、しっかり騙されてしまいました。(^_^)

 登場キャラクターたちがなかなか個性的です。まっ、うさんくさい人たちばかりなので、そこらへんを落ち着いて考えれば、きっと簡単には騙されないのかもしれませんが、私は結局、この映画に2回騙されてしまいました。^_^;

 エレベーターという密室のなかの出来事なんで、用意周到すぎるヤツが一番怪しいとか、一番怪しくないヤツがホントは怪しいとか、いろいろ考えたりもするんですが、演出面でかなりテンポが良い展開なので、そういった疑心暗鬼も、いつのまにか薄れてしまっていたのかもしれません。

 騙される快感というと1回目のほうかな。素直に楽しみました。

悪夢 チラシ025.jpg しかし、この映画はそれだけじゃ終わらなくて、さらにあるんですね。その2回目の騙しが個人的には、ちょっと辛かったです。トリックとかに対してではなく、いつのまにかホラー映画調、いや、サイコホラー調になってしまって、主人公がどんどんドツボに嵌っていく姿が、哀れなんですね。「おまえ、アホか?」と、つい突っ込みを入れたくなってしまいました。

 そう、お話はラストに向かって、さらにエスカレートしていくんですね。確かに面白いし、あれよあれよと、あらぬ方向に進展していくスリルもあります。観終わった後、ああ面白かったと実際に、思ったのだけれど・・・。


 時間が経ってみると、ちょっと後味悪かったなあ・・・、って思ってしまうんですね。人それぞれなんで、誰でもそうなるとは思いませんが、私はそんなわけで、この映画の感想が、なかなか書きにくかったことも事実です。

 内野聖陽が、嘘みたいにマヌケなキャラクターで面白かったです。佐津川愛美は、かなり印象に残ります。こんなにうまかったかなあ、と思うくらいです。デビュー当時のテレビドラマとは、段違いに成長していることに驚きました。

 どこまでが本当で、どこからがギミックなのか、境目がなかなか見つけにくい、のらりくらりとしているようで、勢いのある堀部圭亮監督の演出も素晴らしいと思います。で、結局、全部「悪夢」だったのかもしれないなあ、と思わせる、この作品全体の如何わしさやウソっぽさも、魅力といえるかもしれません。






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『パブリック・エネミーズ』 (2009) [映画 (2009 鑑賞作品)]

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 ジョン・デリンジャーといえば、ウォーレン・オーツが主人公を演じたジョン・ミリアス監督のデビュー作『デリンジャー』を思い出す。

 それまでにも何度か映画化されてきたデリンジャーものだったのだけれど、ミリアスの作品は、デリンジャーのイメージを単なる凶悪な銀行強盗から、人間くさく無様だけれど、哀歓さえ漂わせるキャラクターとして瑞々しく描いており、かなり印象深かった。主役のウォーレン・オーツも、彼の代表作として挙げるなら、まさしく『デリンジャー』ではないかと思っている。

 で、今回の『パブリック・エネミーズ』なんだけれど、過去のミリアス版がデリンジャーを人間として鮮やかに描いている以上、その路線ではなく、アクション・エンターテイメントとして創られているのではないかと勝手に想像していた。風埃りが舞い上がる中西部の乾いた空気が支配するミリアス版とは違って、都会っぽい洗練された娯楽作って感じかなあ・・なんて。

 しかし、違ってました。(^_^;) 確かに雰囲気は都会ぽいですが、まだ、こういう切り口もあったんだって感じですね。そう、ラブストーリーの主人公としての・・・。 

 ジョニー・デップなら、大丈夫ってことなんでしょうね。製作者側の思惑通り、デップだからこその作品になっていると思います。というより、デップだからこそ、ある種の存在感が出せたのてはないかとさえ思えてしまいます。

 ウォーレン・オーツが、どちらかというと素朴な成り上がり者としての切なさを匂わせていたのとは反対に、デップは、どこか成功者としての危険な香りを振りまく。冷静で向こう見ずで知的、夢を追いながらも、どこか生活感のないキャラクター。まさしくカリスマ性、スター性さえも窺わせる魅力を発散している。

 プリティボーイ・フロイドやベビーフェイス・ネルソンなど、それだけでも主役を張れそうなつわものが、ただの小悪党(?)としか見えないのも、意図的な脚本のせいばかりではないような気がする。追う立場のFBIのメルヴィン・パーヴィスとの駆け引きも、デリンジャー映画の最大の見せ場であるはずなのに、一方的にデリンジャーに振り回されて一見悪役にも見えかねないほどの位置づけがされている。悪役といえば、FBI長官であるエドガー・フーバーなんだろうけれど、そこもかなりあっさりですね。^_^;

 この作品では、デリンジャー以外の男たちは、単なる脇役でしかないという極端な構図が見て取れて、その意味では唖然!なのだけれど、ここまで思い切り良くデリンジャーとビリーの恋愛に焦点を置いた映画も珍しいと思う。

 この映画のタイトルはPublic Enemies。デリンジャーの指名手配のポスターにはPublic Enemy No.1と書かれていたとか。Public Enemies 民衆の敵とは、義賊デリンジャーではなく、大恐慌の当時、デリンジャーが襲った銀行や、それにつながる政治家たちを指している、という解釈も出来ないわけではない。きっと、そういうことなのかも。

 当時の民衆がデリンジャーたちを、ヒーロー視したり、スター扱いしていたのは、時代背景からのものだろうし、Public Enemies に果敢に挑んだ男・デリンジャーの映画化なのかもしれない。

 そういえば、恋愛相手のビリーも、「情婦」でも「愛人」でもなく「恋人」として、デリンジャーが一途に思い続ける存在として描かれる。が、ビリーさえもそれほどの魅力は、この映画では放っていない。ちなみに、ミリアス版で演じたミシェル・フィリップスはかなり、印象的だった。

 デリンジャーという銀行強盗が、デップによって大胆でナイーブな一人の魅力的な男として描かれている。極めつけは、警察署に入り込むシーン。完全なフィクションだとは思うけれど、この作品の中での最大の見せ場と思える。不敵というよりは、恐れを知らない少年ぽさと人を食ったような行動力、ジョニー・ディップならではのミステリアスな雰囲気さえ漂う、秀逸なシーンだと思える

 このシーンを観ると、クライマックスの映画館の出来事さえも、デリンジャーは予見していたのではないかと、連想してしまう。銃撃戦など、かなり見応えがあるにも関わらず、観終えた後残るのは、デップの存在感という、不思議な作品でした。


チェック:大恐慌時代のアメリカに実在した伝説のアウトロー、ジョン・デリンジャーと彼の恋人との逃亡劇を描いたラブストーリー。無法者として生きる男とFBIの攻防を軸に、運命の恋人との純粋な愛もスクリーンに焼き付ける。主演は『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのジョニー・デップ。その恋人に『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』でアカデミー賞に輝いたマリオン・コティヤール。美男美女による愛の逸話と、手に汗握るアクションが同時に楽しめる。  《 シネマトゥデイ 》 より


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『扉をたたく人』 (2009) [映画 (2009 鑑賞作品)]



 とても静かだけれど、沁みてくる映画です。こういう映画が好きです。音楽も良かった、シンプルだけど、心にすうっ~と入ってきて、とても心地よかった。

 お話の前半は音楽を通して心を通わせていく大学教授と移民青年との交流なんだけど、後半はある事件をきっかけに、強制送還問題に巻き込まれる青年と、その恋人や母、そして大学教授が問題を解決しようと努力する姿が描かれる。アメリカの移民に関する「ひずみ」が、ひとつの提起として浮かび上がってくる。

 「何もない生活」を頑なに維持しようとしていた初老の大学教授が、青年と出会うことによって、あっさりと自分の殻を解いて、成り行きに任せて人生を謳歌しようと動き出す、その爽やかさが観ていて心地よかった。

 大学教授の日常を、丁寧に描いていて好印象。だからこそ、その続きはキツいんだけど。

 二人はジャンベという楽器がとりもつ縁。打楽器の魅力が観ているこちらにも自然と伝わってくる。後半での重いストーリー展開とは、対照的な前半が、私はとても気に入った。そしてすべての伏線はこの前半に用意されているのだから、よく考えられた脚本だと思う。 

 0911以後、急変したアメリカ政府の移民対策について描かれる後半は、なかなかストレートには伝わってこない部分もある。それは、私が日本に住んでいるからなのかもしれない。アメリカという国の持つ自由の「幅」と「深さ」こそが引き起こす「ひずみ」は、想像を超えたところで多くの問題を生み出しているのだろうと感じる。

 単純に、自由という言葉を理解したつもりでいる私には、かなり厳しいところを突かれた作品だった。なかなか簡単には解けない多重に絡み合った自由が存在するアメリカという国の、凄さを垣間見た気がした。

 「俺は何も悪い事はしていない」と拘置所で叫ぶ青年、自由の国アメリカは凄いなあと思う。


概要:主人公の大学教授を演じた名優リチャード・ジェンキンスがアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた感動ドラマ。911以降、移民希望者や不法滞在者に対して厳しい措置を取るようになったニューヨークを舞台に、孤独な初老の大学教授と移民青年の心の交流を描く。監督は俳優としても活躍中のトーマス・マッカーシー。共演は『シリアの花嫁』のヒアム・アッバス。人間関係を丹念に描いた心揺さぶる展開と、現代社会を反映した考えさせられるラストに注目だ。   《 シネマトゥデイ 》 より


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『ジェイン・オースティン 秘められた恋』 (2009) [映画 (2009 鑑賞作品)]

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 アン・ハサウェイ主演映画『ジェイン・オースティン 秘められた恋』を観てきました。恋愛映画はどちらかといえば苦手なんですが、今回はかなり気に入りました。嵌ってしまった感じです。良かったぁ、大満足です。

 冒頭から流れてくる映画音楽が、ジョルジュ・ドリルューを彷彿とさせます。「あっ、もしかしたら、この映画いいかも」なんて、予感・・・。

 きっと話しているのは庶民の田舎のアクセントなんでしょうけれど、その独特のアクセントがここちいいです。久しぶりにイギリスの映画を観たって気がします。

 ケン・ラッセル初期の名作『恋する女たち』を思い出しました。最初の30分ぐらいはオマージュかもなんて思うくらい、映画全体の雰囲気が似ていました。オースティン家の仲のいい2姉妹、教会から鐘の音とともに家族が出てくる・・・。風景や人物の撮り方、構図、嬉しくなってしまいました。この映画の音楽は違いますが、『恋する女たち』はドリルューでしたしね。

 とはいえ、中心となる話が動き出すと、女性視点の作品なんで雰囲気は徐々に変化して行きます。しかし、引き締まっていて、物語に引き込まれます。

 2時間5分ぐらいの作品なんで、長い映画が苦手な私は、観る前ちょっと辛いかなあなんて危惧していました。しかし、前半ですっかり乗せられてしまった私は、短く感じました。(^_^;)

 それにしても切ないお話ですね。「結婚」と「恋愛」と「生活」、さらに「家族」・・・、やっぱり切ない。

 先輩である女流作家のラドクリフ夫人を訪れるエピソードがあるんですが、夫人の話が後半のジェイン・オースティンの決意の土台になっているんですね。、きっとあの時、彼女の人生の選択肢の一つが、はっきりとした形で、覚悟出来たような気がします。

 ルフロイが娘を連れて現れたとき、「ああ、やっぱり」って感じで、それだけでもう、こみ上げてくるものがありました。よくある締めくくりでわかっているんだけど、ほんと胸に迫りました。

 アン・ハサウェイが良かったあ。凛として綺麗だった。この映画の中で、誰よりも1番カッコ良かったのは、アン・ハサウェイ演じるジェイン・オースティンでした。主役なんだから当然かもしれないけれど、確固たる意思を持って生きる人の清々しさは、美しいです。!!!
 

チェック:「高慢と偏見」などで知られるイギリスの女流作家ジェイン・オースティンに迫る伝記ラブストーリー。監督は『キンキーブーツ』のジュリアン・ジャロルド。ジェインを『プラダを着た悪魔』のアン・ハサウェイ、その一世一代の恋の相手となる青年トムを『つぐない』のジェームズ・マカヴォイが演じている。自著の主人公たちをハッピーエンドへ導いてきた、ジェインの知られざる恋の物語が堪能できる。   《 シネマトゥデイ 》 より


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『マンマ・ミーア!』 (2009) [映画 (2009 鑑賞作品)]

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ストーリー:エーゲ海に浮かぶギリシャの小島で、シングルマザーの母ドナに育てられたソフィ。彼女のひそかな願いは、まだ見ぬ父親とバージンロードを歩くこと。結婚式を控え、父親探しをすることに決めたソフィは、内緒でドナの日記を読み、父親の可能性のある昔の恋人3人に招待状を出す。
   《 シネマトゥデイ 》 より

 実はあまりアバには詳しくないです。アバが大ヒットを連発していた頃は、ほとんど洋楽ポップスは聴いていませんでした。しかし、世界的大ヒットをたくさん持つアバですから、興味はなくてもTVやFMから流れてくる音楽が耳に入らないわけはなくて、いつのまにか印象的なメロディーは覚えていました。

 タイトルは知らなくても、聴いたことのあるメロディー。私もさすがに気になって90年代中ごろにベストCDを買いました。しかし、思い入れが強いわけでもないので熱心に聴くこともなく、確認程度で通り過ぎてしまったのが現実でした。去年の暮れ、この映画のポスターを映画館で見かけると何故か、とても気になりました。ぜひ観たいと不思議に思いはじめていました。思い入れは余りないはずなのに・・・。

 ちょうど2000年ごろにアバの再評価がUKあたりであって、この映画のオリジナルである舞台版ミュージカルも初演はその頃だったと思います。というか、ミュージカルの登場で、当時ヨーロッパでは盛り上がったのかもしれません。私も再び気になりだして以前買ったCDを聴きなおした記憶があります。そんなわけで、この映画のポスターをはじめて見たとき、忘れていたくせに、「とうとう、やって来たんだな」って、胸が躍ったのかもしれません。

 この作品には、抵抗できないアバの楽曲が持つ、親しみやすく明るい音楽の素晴らしさが溢れています。舞台のミュージカル化を知った時、いい曲ばかりだけれどストーリー展開に、歌詞の内容は大丈夫なんだろうかと心配になりました。が、この映画化作を観ると見事に歌詞が変更されていて、かなり上手に処理されていることに納得してしまいました。

 私みたいにメロディーは知っていても、歌詞を一字一句までは覚えていないものにとっては、全く違和感のない素晴らしい仕上がりになっていると思います。舞台初演から時間が経っているので、その間に微調整を繰り返してきたのかもしれません。

 で、この『マンマ・ミーア』ですが、とにかく明るくハイテンション。主演のメリルストリープもはじけています。演出に勢いがあるというか、アバの楽曲に乗って、一気に話を盛り上げていくシンプルさが気持ちいいです。細かい部分に拘るより、盛り上がったら、そのまま突っ走れという意気込みさえ感じます。

 ギリシャを舞台にしているのも成功していると思います。美しい風景、太陽の光、海、とにかく楽天的過ぎるほどにノーテンキな雰囲気が、作品を輝かせています。つまるところ、ストーリーの流れに乗ってアバの楽曲が、PVさながらに満喫できればそれでいいという、開き直りみたいな清清しさが『マンマ・ミーア』にはあって、その屈託ない幸福感が伝わってくる作品のように思います。

 楽しまなきゃ、もったいない。そんな気持ちにさせてくれる嬉しい映画でした。

 この映画の最後の最後に流れる「Thank You for the Music」。私は2001年ごろUKでリリースされた、アバ・トリビュートのメドレーを思い出します。「Thank you for ABBA」と当時のUKのアイドルたちが集まって歌った曲なんですが、この映画を観終わった後、まさしく Thank you for ABBA という気持ちになって、ちょっと胸が熱くなってしまいました。



映画『マンマ・ミーア』予告
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『ミルク』 (2009) [映画 (2009 鑑賞作品)]

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チェック:1970年代のアメリカで、同性愛者であることを公表して公職に就いたアメリカ初の政治家ハーヴェイ・ミルクの生き様を描く伝記ドラマ。監督は『エレファント』のガス・ヴァン・サント。個人の権利を守るために戦い、凶弾に倒れたミルクをオスカー俳優ショーン・ペンが演じている。同役ですでに多数の映画賞を制覇しているショーンの熱演と、今なお尊敬の念を集めるミルクの愛すべき人柄をフィルムに焼き付けたガス・ヴァン・サントの手腕を堪能したい。   《 シネマトゥデイ 》 より
 簡単に良い映画と言ってしまえば、それで済むわけじゃなさそうな題材なんで、観てから半年近く経ってしまった現在まで、感想は先送りしたままでした。^_^;

 この作品は、いわゆる伝記モノってスタンスなんで、主人公ハーヴェイ・ミルクが同性愛者ならそういった描写は避けて通れない、いや同性愛者だからこその作品なんで、かなりちゃんと、その部分は描いていると思います、のかな?。

 なんか、いきなりキスシーンとか出てくると、唐突なんだよなあと思いながらも、ミルクを演じるショーン・ペンの熱演を、客観的に驚く自分がいたりします。映画が終わる頃には、ショーン・ペンであることを忘れていました。

 作品はハーヴェイ・ミルクの成し遂げた事実を丁寧に描いていきます。どちらかといえば中途半端な生き方をしていたミルクが、気が付くと政治家になっていたって感じの、さりげない雰囲気も面白いです。で私も、いつのまにかミルクの政治活動の描写に、映画的な面白さを感じていました。

 アメリカで、マイナーな立場にいる人たちが、いかに政治的な力を手に入れていったかを、真面目に描いた作品です。議員に当選後のミルクの政治活動については、簡単な説明程度で余り描かれておらず、この作品ではいかに政治家としての基礎固めが出来たか、という部分がメインになります。

 差別されているという意味では、いわゆる社会の中でマイナーな立場にいるのは、何も彼らだけではなく、黒人も老人たちも、いろいろな立場の人たちが、社会の隅っこに追いやられていて、その共通している部分を巧みに利用して、ミルクが政治家として突き進んでいく姿には、政治的かけひきが必要なんだなって、素直に感心してしまいました。

 ボランティアなどで人を集める手段とか、アメリカの政治活動の土台の部分も興味深かったりします。でも、ミルクにはアメリカ的な人懐こい明るさがあんまりなくて神経質ぽいんだけれど、実際もそうだったのかなあ、アメリカの政治家としてはちょっと暗い感じがするんだけれど・・・。

 お互いに協力し合い、利用し合い、立場を強くしようと努力する姿。ハーヴェイ・ミルクが、政治家として成長し、成長すればこそ、いろいろな部分で「きしみ」が出てくる状況。いつのまにか、どう政治家として伸し上がっていくかを見てみたい、という興味で映画を観ている自分がいました。

 そういった意味では、映画としてかなり面白く創られている作品だと思います。最後にはミルクが「政治屋」に見えていました。あの事件さえなければ、ミルクはさらに政治家として大きくなっていったかもしれないと思わせる、そんな勢いが、この映画からは感じられました。政治をある一面から描いた作品としても、よく出来た映画だと思います。


 この映画には、過去のドキュメント・フィルムみたいなものが、ところどころ挿入されているんですが、警察の取締りで検挙(?)されたゲイたちが、護送車に乗せられる映像は、ナチのユダヤ狩りを連想させるインパクトがありました。差別の奥深さって、根本的にあるものだとしたら、認めるのも人間の義務なんだろうなあ、と考えてしまいました。そう思わせる押し付けがましくない力強さが、この作品にはあると思います。




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