ご訪問をありがとうございます。
根岸監督の作品はどれも、映画らしい映画として、私には特別な存在になっている。題材や内容ではなくて、映画としての佇まい、映画としての息遣い、映画としての存在感。
とても漠然とした表現だけれど、私が今まで観てきた過去の日本映画の「間」みたいなものが、根岸作品の根っこの部分には息づいていて、それを感じたとき、何故かとても嬉しくなってしまう。いままで、そんな経験を何度もしている。それは映画館で観ても、ビデオで見ても感じることの出来る、もしかしたら、とても個人的な既視感なのかもしれないけれど・・・。
この作品も、余りに当たり前に、映画なんだと感じる。でも、もう古いタイプの映画って言われても反論できないぐらい、時間だけは流れてしまっているんだよね。私は当然好きですが・・・。
何か特別なものを表現しているわけではないけれど、登場人物たちの有りようを素直に受け止めてしまう自分がいて、「それもありなんだよな」と頷いてしまう。もう既に、私は罠にかかった状態になってしまっている。
このドロドロした心地よさは、監督の必殺技かもしれない。
かなり身勝手でいい加減で、責任感があるのかないのか、つかみ所がない主人公と、運命のように振り回されても寄り添う妻。
妻は、自分の意思でそこにいるのだから、始末に悪いって、思っちゃダメなんだよなあ。
存在自体が異性を惹きつけてやまないゆえに、流されていく男と女。世間知らずではすまない行動も、すべては元の鞘に納まる、のかな。
この夫あってこそ、次第に輝き、凛として存在する妻。男は作家だけれど、才能って自分の意志とは別に、背負わされるものだから始末に悪いんだよね。
「タンポポ一輪の誠実」を出任せと答える作家に、あながち嘘でもないように感じた。出来るなら、出任せにしたい現実。
しかし彼の出任せが、彼をあらしめ、彼を追い詰めて、今があるのも事実。
作品には、共感しないけれど、認めざるを得ないものが、ずっしり詰め込まれていて、否定できない怖さが渦巻いている。人間の業と言ってしまったら、実も蓋もないけれど・・・。
罠を仕込んだのは、脚本であり、役者であり、そして監督。
褒めちぎる気にはなれないけれど、かなり行き着いたところに、あっさりと到達している「作品」のような気がする。
映画「ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ 」予告
※ 130万アクセスにとどきました。(7/8 頃)
ご訪問くださる皆様に、こころから感謝いたします。
皆様に幸あれ!!! です。 ヽ(^o^)丿
『ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜』 (2009) [映画 (2009 鑑賞作品)]
根岸監督の作品はどれも、映画らしい映画として、私には特別な存在になっている。題材や内容ではなくて、映画としての佇まい、映画としての息遣い、映画としての存在感。
とても漠然とした表現だけれど、私が今まで観てきた過去の日本映画の「間」みたいなものが、根岸作品の根っこの部分には息づいていて、それを感じたとき、何故かとても嬉しくなってしまう。いままで、そんな経験を何度もしている。それは映画館で観ても、ビデオで見ても感じることの出来る、もしかしたら、とても個人的な既視感なのかもしれないけれど・・・。
この作品も、余りに当たり前に、映画なんだと感じる。でも、もう古いタイプの映画って言われても反論できないぐらい、時間だけは流れてしまっているんだよね。私は当然好きですが・・・。
何か特別なものを表現しているわけではないけれど、登場人物たちの有りようを素直に受け止めてしまう自分がいて、「それもありなんだよな」と頷いてしまう。もう既に、私は罠にかかった状態になってしまっている。
このドロドロした心地よさは、監督の必殺技かもしれない。
かなり身勝手でいい加減で、責任感があるのかないのか、つかみ所がない主人公と、運命のように振り回されても寄り添う妻。
妻は、自分の意思でそこにいるのだから、始末に悪いって、思っちゃダメなんだよなあ。
存在自体が異性を惹きつけてやまないゆえに、流されていく男と女。世間知らずではすまない行動も、すべては元の鞘に納まる、のかな。
この夫あってこそ、次第に輝き、凛として存在する妻。男は作家だけれど、才能って自分の意志とは別に、背負わされるものだから始末に悪いんだよね。
「タンポポ一輪の誠実」を出任せと答える作家に、あながち嘘でもないように感じた。出来るなら、出任せにしたい現実。
しかし彼の出任せが、彼をあらしめ、彼を追い詰めて、今があるのも事実。
作品には、共感しないけれど、認めざるを得ないものが、ずっしり詰め込まれていて、否定できない怖さが渦巻いている。人間の業と言ってしまったら、実も蓋もないけれど・・・。
罠を仕込んだのは、脚本であり、役者であり、そして監督。
褒めちぎる気にはなれないけれど、かなり行き着いたところに、あっさりと到達している「作品」のような気がする。
映画「ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ 」予告
ご訪問くださる皆様に、こころから感謝いたします。
皆様に幸あれ!!! です。 ヽ(^o^)丿
松たか子という女優は、
実際はいいとこのお嬢さんなのに、
貧しい女中や、薄幸な妻が似合うのはなぜでしょう?!
今ではとっくにいなくなった、
日本女性の控えめな素晴らしさを持っているような気がします。
僕はいつも、
あの着物姿にすがって甘えてみたくたくなります。
子供の頃、母にそうしたように・・・・。
なんだか母親のような優しさを醸し出していて、
いつも胸が締め付けられます。
ほんと、いい女優さんだと思います!
by SOSEGON (2009-11-17 05:40)
Labyrinth さん、こんばんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、嬉しいです。
ありがとうございます。m(__)m
by よーじっく (2009-11-17 18:39)
@ミック さん、こんばんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、いつも感謝です。
ありがとうございます。m(__)m
by よーじっく (2009-11-17 18:39)
久遠 さん、こんばんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、嬉しいです。
ありがとうございます。
m(__)m
by よーじっく (2009-11-17 18:40)
釣られクマさん、こんばんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、感謝です。
ありがとうございます。m(__)m
by よーじっく (2009-11-17 18:41)
そうですね、庶民的な親しみやすさと
芯の強さと品が漂う、特別な女優さんですね。
SOSEGON さん、こんばんはぁ(^^)/
いつも、ご訪問とコメント、感謝です。
ただこの作品の場合、どうしても
貧しい育ちとは思えない、凛とした強さが
出ていました。
っていうか、私はそんなところが大好きなんで
別に気にはならないんですが。(*^^)v
by よーじっく (2009-11-17 18:47)
ぴよぴよ ベクトルさん、こんぱんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、こちらにもありがとうございます。
感謝です。!!!
by よーじっく (2009-12-17 23:16)
薔薇少女さん、こんばんはぁ(^_^)/
こちらにもご訪問とnice!を感謝です。
本当に、ありがとうございます。
m(__)m
by よーじっく (2010-02-28 19:33)