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『地球の静止する日』 (2008) [映画 (2009 鑑賞作品)]

 1951年に公開されたロバート・ワイズ監督作『地球の静止する日』のリメイク。

 SFの名作として有名だった前作を、苦労してやっと見た記憶があるのだけれど、余り細かいところまでしっかり覚えていない。ただ、そのとき、結構面白いと思ったことは確かだった。50年代の作品にしては・・・、という注釈を付けてのレベルだったような気もする。

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 では、何故前作がSFの傑作として有名だったかと言えば、巨匠と呼ばれたロバート・ワイズのストーリー・テリングの巧みさから来る面白さが際立っていたからではないかと思う。前作は1950年代である、VFXのレベルでは限りなく、見る部分は少ない、しかし、見せ方さえ工夫すれば、話の展開さえ巧みならば、サスペンスも緊迫感も、得体の知れない宇宙からの訪問者の不気味さも、否応無しに、観客を画面に引き込むレベルまで持っていけるのだ。そう前作は、お話が上手かったのだ。

 そんな前作を、今のVFXの力を使ってリメイクしたらどうなるか?

 確か、主演のキアヌ・リーブスが来日した時、この作品は現在の地球に警告を鳴らすエコな作品だと話していたよう気がする。

 けれど、登場する兵器は地球を滅ぼす最終兵器。人類や文明を完全破壊して、一から地球を作り直そうだなんて思想を持つ宇宙人は、根本的に正しいのかな、と疑問を持ってしまう。このままじゃ、地球を破壊するしかない、なんて乱暴な宇宙人は、本当に地球ことを考えてるのかな、などとも思ってしまう。

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 こんな乱暴な思想の宇宙人に、エコなんて言葉は使って欲しくないなあ。そう、キアヌ様は宇宙人役なんです。

 基本的には映画『エイリアン』と変わらないような気がする。大義名分を掲げないで、スパッと、ただの娯楽映画です、って姿勢で作ってくれたほうが、面白い作品が出来たような気がする。

 確かにVFXには、見るところもあるんだけれど、前作にあったストーリーテリングの面白さは無い。ただ、すごい見せ場だけの作品に終わってしまっている。

 前作にあった、最後の演説のメッセージ性。作られた時代を映した、メッセージとも解釈されたようですが、この作品でのメッセージって、どう考えても、素直には受け取れない感じです。
《転載記事 2009.4.4 (16:47:35) 》




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