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「概要」 学生ランナーの憧れの舞台、箱根駅伝を描いた直木賞作家・三浦しをんの同名小説を基にした青春ドラマ。駅伝部キャプテンと新入生天才エースを中心に、個性豊かな素人集団10人が箱根出場を目指してタスキを繋ぐ。小出恵介、林遣都ら若手キャストが本格トレーニングを重ね、実際の大会の映像も織り交ぜながら映し出す迫力の駅伝シーンは見もの。 《風が強く吹いている＠ぴあ映画生活》より
とにかく、「うまいっ！」と嬉しくなってしまった。小品らしくコンパクトに仕上げられている、とても美味しく調理された「駅伝」ならぬ「駅弁」を食した感覚。
まっ、ほどほど美味しい駅弁はたくさんあるけれど、入念に吟味された食材と安定した腕で調理された、ちょっと少な目の「駅弁」なので、腹八分目のほどよい満足感が得られる。決して胃にもたれることもなく、旅の思い出として旅情をさそう素朴な絵柄の包装紙も、持ち帰りたくなる感覚に似ている。
とりあえず、「駅伝」の話です。メンバー集めから始まり、箱根駅伝出場を目指す、無名な大学の運動部のお話。
「イケメンを揃えました」が売り物らしいので、やはり良い評判を目にしても、なかなか映画館には足が向かなかった。テレビの箱根駅伝も惰性で見ている程度の興味しかなかったりしますんで・・・。(^^ゞ
しかし、公開されてから１ヶ月経ってもまだ上映している状況(静岡市の静活系映画館)を見て、ものは試しと出かけました。
今は、観てよかったと思っています。こういったスポ根系の作品って、ちょっと押し付けがましい感動とか、お涙モノの過去の秘話とか、ベタな手段で迫ってこられたりしそうなんで、嫌なんですよね。たしかに、そんな部分がないわけじゃないけれど、それなりにさらっと、こちらが受け流せるレベルで抑えられてたりします。
駅伝の話なんで、メンバーも多いし、コーチとかマドンナとか、作品の趣向によっては出ずっぱりの役もいろいろと増えてきて、焦点がボケたりもしそうなんだけれど、そこらあたりは、あっさりすぎるぐらいバッサリと切り捨てられていて、ベタベタやモタモタが軽減されています。でも、マドンナ役の水沢エレナの出番が少なくて、もうちょっと潤いみたいなのは欲しいなあと、切実に思いました。イケメン目的の女性には必要ないってことなんでしょうね。その点でもハッキリした作品なんですね。(^^ゞ
私は冒頭の食い逃げエピソードで、しっかりハマってしまいました。そう、二人の食い逃げ犯を、自転車で追ってくる定職屋の女の子、しっかり追いかけてはいるんだけれど全く声を上げないんだよね。このあり得ない状況に、食い逃げ犯の主犯である主人公の心境や立場が見えてきて、逃げながらの未来のエース候補との会話に、胸が熱くなってしまった。
この食い逃げは「罠」なんだなって、すぐにわかってしまうんだけれど、この導入部の作り方が、嬉しい。それだけで、主人公やエースの人物設定が、ほとんど紹介出来てしまうという演出。おぉ、かなり気合が入った脚本じゃないかと、冒頭から期待してしまいました。
で、贔屓目な目線で観てしまったんでしょうか、ほんとに面白かった！！！
日テレ協力の「箱根駅伝」シーンも、こういった小品タイプの映画には珍しく、しっかり「らしさ」が出ていて違和感がありません。さらに節度も感じられて、いやらしくない。監督のコントロールが、行き届いてるんだろうなあ、と納得しました。
ラストへ向かって、感動を盛り上げる演出もないわけではないけれど、過剰寸前のギリギリのところで、踏みとどまっていて、それがかえって嬉しかったりします。
「うまい！」と「後味のよさ」が爽やかな、いい映画でした。
※ １３０万アクセスにとどきました。(7/8 頃)
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皆様に幸あれ！！！ です。 ヽ(^o^)丿
『風が強く吹いている』 (2009) [映画 (2009 鑑賞作品)]
とにかく、「うまいっ！」と嬉しくなってしまった。小品らしくコンパクトに仕上げられている、とても美味しく調理された「駅伝」ならぬ「駅弁」を食した感覚。
まっ、ほどほど美味しい駅弁はたくさんあるけれど、入念に吟味された食材と安定した腕で調理された、ちょっと少な目の「駅弁」なので、腹八分目のほどよい満足感が得られる。決して胃にもたれることもなく、旅の思い出として旅情をさそう素朴な絵柄の包装紙も、持ち帰りたくなる感覚に似ている。
とりあえず、「駅伝」の話です。メンバー集めから始まり、箱根駅伝出場を目指す、無名な大学の運動部のお話。
「イケメンを揃えました」が売り物らしいので、やはり良い評判を目にしても、なかなか映画館には足が向かなかった。テレビの箱根駅伝も惰性で見ている程度の興味しかなかったりしますんで・・・。(^^ゞ
しかし、公開されてから１ヶ月経ってもまだ上映している状況(静岡市の静活系映画館)を見て、ものは試しと出かけました。
今は、観てよかったと思っています。こういったスポ根系の作品って、ちょっと押し付けがましい感動とか、お涙モノの過去の秘話とか、ベタな手段で迫ってこられたりしそうなんで、嫌なんですよね。たしかに、そんな部分がないわけじゃないけれど、それなりにさらっと、こちらが受け流せるレベルで抑えられてたりします。
駅伝の話なんで、メンバーも多いし、コーチとかマドンナとか、作品の趣向によっては出ずっぱりの役もいろいろと増えてきて、焦点がボケたりもしそうなんだけれど、そこらあたりは、あっさりすぎるぐらいバッサリと切り捨てられていて、ベタベタやモタモタが軽減されています。でも、マドンナ役の水沢エレナの出番が少なくて、もうちょっと潤いみたいなのは欲しいなあと、切実に思いました。イケメン目的の女性には必要ないってことなんでしょうね。その点でもハッキリした作品なんですね。(^^ゞ
私は冒頭の食い逃げエピソードで、しっかりハマってしまいました。そう、二人の食い逃げ犯を、自転車で追ってくる定職屋の女の子、しっかり追いかけてはいるんだけれど全く声を上げないんだよね。このあり得ない状況に、食い逃げ犯の主犯である主人公の心境や立場が見えてきて、逃げながらの未来のエース候補との会話に、胸が熱くなってしまった。
この食い逃げは「罠」なんだなって、すぐにわかってしまうんだけれど、この導入部の作り方が、嬉しい。それだけで、主人公やエースの人物設定が、ほとんど紹介出来てしまうという演出。おぉ、かなり気合が入った脚本じゃないかと、冒頭から期待してしまいました。
で、贔屓目な目線で観てしまったんでしょうか、ほんとに面白かった！！！
日テレ協力の「箱根駅伝」シーンも、こういった小品タイプの映画には珍しく、しっかり「らしさ」が出ていて違和感がありません。さらに節度も感じられて、いやらしくない。監督のコントロールが、行き届いてるんだろうなあ、と納得しました。
ラストへ向かって、感動を盛り上げる演出もないわけではないけれど、過剰寸前のギリギリのところで、踏みとどまっていて、それがかえって嬉しかったりします。
「うまい！」と「後味のよさ」が爽やかな、いい映画でした。
ご訪問くださる皆様に、こころから感謝いたします。
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最近の鑑賞作品 ( 静岡市公開作 )
![[ひらめき]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/151.gif){kind=small}
感想を書いた作品は、リンクしてます2011年の鑑賞作品 (^^ゞ
『メアリー & マックス』
2010年の鑑賞作品
『川の底からこんにちは』
『瞳の奥の秘密』
『ナイト＆デイ』
『おにいちゃんのハナビ』（良かった！）
『十三人の刺客 』
『ガフールの伝説 (３Ｄ版) 』
『君に届け』
『TSUNAMI －ツナミ－』
『闇の列車、光の旅』
『シスタースマイル ドミニクの歌』
『アルゼンチンタンゴ 伝説のマエストロたち 』
『SR サイタマノラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライム』
『悪人』
『ガールフレンド・エクスペリエンス』
『SR サイタマノラッパー』
『オカンの嫁入り』
『バイオハザードIV アフターライフ ( ３Ｄ版) 』
《その他､2010年 観た映画一覧へのリンク》
《2010年、印象に残った作品セレクト 》
『クレイジーハート』
『パリ20区、僕たちのクラス』
『ローラーガールズ・ダイアリー』
『ブライト・スター ～いちばん美しい恋の詩』
『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』
『劇場版 怪談レストラン』
『カラフル』
『さんかく』
『ヒックとドラゴン(３Ｄ)』
『インセプション』
『借りぐらしのアリエッティ』
『魔法使いの弟子』
『オーケストラ！』
『ちょんまげぷりん』
『ソルト』
『トイストーリー３ (３Ｄ) 』
『アイアンマン２』
『告白』
『ウディ・アレンの夢と犯罪』
『プレシャス』
『武士道シックスティーン』
『モリエール 恋こそ喜劇』
『聖家族～大和路』
『１７歳の肖像』
『時をかける少女』
『ユキとニナ』
『アーサーと魔王マルタザールの逆襲』
『アリス・イン・ワンダーランド ( ３Ｄ版)』
『シャッター アイランド』
『のだめカンタービレ 最終楽章 後編』
『脳内ニューヨーク』
『(500)日のサマー』
『ニューヨーク、アイラブユー』
『抱擁のかけら』
『ソラニン』
『しあわせの隠れ場所』
『NINE』
『ウォレスとグルミット ベーカリー街の悪夢』
『シャーロック・ホームズ』
『チェイサー』
『ハート・ロッカー』
『コララインとボタンの魔女 (3D版) 』
『ゴールデンスランバー』
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ninja
こんばんわ！
重厚な人間ドラマに定評のある脚本家の大森寿美男さんの初監督作品ということで、私もこの映画にはとても興味があります。
やっぱりただのチャラチャラした映画じゃないんですね。
劇場では見られそうもありませんが、レンタルされたら速攻借りたいと思います！
by ジャニスカ (2009-12-10 23:29)
よーじっくさん、こんにちは！
よーじっくさんの解説を読んでやっぱり観に行きたいな～と思いました。
べたな学園ドラマではないようですね。う～ん、みたいです。
ワタシは毎年、何気なく年始の大学駅伝のＴＶ放送を見てしまうのです。
以前勤めていた会社に大学で駅伝選手補欠だった人がいまして、
「駅伝に出るためにはすごくドラマがある」のだと語っていたことも思い出し。
まだやっていたら観にいく候補にしたいと思います。
by 久遠 (2009-12-11 10:22)
観る前は、どこにも興味をひかれる部分の
ない作品でしたが、やはり観てみないと
わからないものですね。(^_^)
ジャニスカさん、こんばんはぁ(^^)/
コメントとnice! をありがとうございます。
かなりバサッと省略できるところは
大胆に省いていて、脚本家らしからぬ
スッキリした仕上がりが、とにかく
嬉しい映画でした。きっとビデオでも
楽しめると思いますよ。(*^^)v
by よーじっく (2009-12-11 22:25)
xml_xsl さん、こんぱんはぁ(^^)/
いつもご訪問とnice!、ありがとうございます。
嬉しいです。！！！
by よーじっく (2009-12-11 22:27)
＠ミックさん、こんぱんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、いつも嬉しいです。
ありがとうございます。m(__)m
by よーじっく (2009-12-11 22:28)
釣られクマ さん、こんぱんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、いつも感謝です。
ありがとうございます。！！！
by よーじっく (2009-12-11 22:29)
実績のない大学が箱根駅伝に出場する話なので、
最初はいくらなんでも無理がありすぎると
思っていました。^_^;
久遠 さん、こんばんはぁ(^^)/
コメントとnice!をありがとうございます。
けれど、監督の巧みな話術で、いつのまにか
乗せられてしまって、最後まで映画を
楽しむことが出来ました。
無謀ぽい題材でも、脚本と監督によっては
こんなにうまく創れるものだとわかったことが
嬉しかったですね。(^_^)
by よーじっく (2009-12-11 22:35)
シンシン。 さん、こんぱんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、嬉しいです。
ありがとうございます。！！！
by よーじっく (2009-12-11 22:43)
丹下段平さん、こんにちはぁ(^_^)/
ご訪問とnice! 、ありがとうございます。
丹下段平さんの記事が、背中を押してくれて
映画館へ行きました。観て良かったです。
by よーじっく (2009-12-12 13:16)
nexus_6 さん、こんぱんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、嬉しいです。
ありがとうございます。！！！
by よーじっく (2009-12-12 22:40)