ご訪問をありがとうございます。
久しぶりに西部劇映画を観た。
つい西部劇と言うと、スカッとした後味の娯楽作としての西部劇を想像してしまう。しかし、作品としての評価の高さゆえに、日本でも公開なんだろうなあ、と心のどこかで覚悟をしていた(オイオイ)。
で、まさしく、真面目な西部劇だった。そして男の「誇り」を描いた、見応えある作品だった。西部の悪名高い強盗団の首領と、彼を刑務所行きの汽車まで護送しようとする牧場主の物語。
往年の西部劇へのリスペクトとか、ニュー・シネマ・ウェスタンへのレクイエムとか、なんかカッコいい言葉を選びたくなるけれど、極めてオーソドックスに正攻法でぐいぐい観客を引っ張っていく展開は映画として素晴らしい。
確かに銃撃戦も見応えあるけれど、それだけではない。いわば人間ドラマの西部劇。
話のメインとなるのは、牧場主。妻と2人の息子のために借金に追われ、いつのまにか長男には軽蔑のまなざしを向けられていると感じる彼は、家族のための金の工面と自分自身の威厳を取り戻すため、護送を買って出る。
首領を鉄道の駅まで護送しようとする一行と、ボスを奪い返そうと追う強盗団。 護送する一行には、他に賞金稼ぎや医者や鉄道会社の重役などがおり、一筋縄ではいかない首領との駆け引きや、途中から一行に加わる牧場主の長男との関わりなど、かなり人間が描きこまれていて、ラストに向かって心理ドラマさながらに話は進んで行く。
映画は、それぞれの登場人物たちの思惑や心理に比重が置かれているので、西部劇だと言うことさえ忘れてしまうほど。
3時30分とは、首領を乗せる列車が駅に到着する時間。その寸前まで、いや列車が走り出すぎりぎりまで、登場人物たちの思いが錯綜し、事態は混迷し、緊迫した時間が流れていく。
ラッセル・クロウが強盗団のボスを、クリスチャン・ベールが生活に窮する牧場主を演じているのだが、とにかく役者が揃って素晴らしい。
初老の賞金稼ぎを演じたピーターフォンダも味のある渋い演技だし、強盗団の副頭目を演じたベン・フォスターの偏執的で不気味な存在感も光っている。
実はかなり重苦しい映画という気もするんだけれど、作品の中では一服の清涼剤のように存在していたのが、皮肉な事に牧場主の長男ではなく非道な副頭目だったのも面白い。これは演じているベン・フォスターに負うところが多いかもしれないが・・。
追う側も追われる側もそれぞれ登場人物たちの思いや行動が、状況によって変化していく中(そこら辺がこの作品の見どころなんだけど)、唯一彼は最後までボスを慕いその信念を貫き通した。まるで一途な子供のように。
8月公開で、もうDVDやブルーレイが出ちゃうんですね
※ 130万アクセスにとどきました。(7/8 頃)
ご訪問くださる皆様に、こころから感謝いたします。
皆様に幸あれ!!! です。 ヽ(^o^)丿
『3時10分、決断のとき』 (2009) [映画 (2009 鑑賞作品)]
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つい西部劇と言うと、スカッとした後味の娯楽作としての西部劇を想像してしまう。しかし、作品としての評価の高さゆえに、日本でも公開なんだろうなあ、と心のどこかで覚悟をしていた(オイオイ)。
で、まさしく、真面目な西部劇だった。そして男の「誇り」を描いた、見応えある作品だった。西部の悪名高い強盗団の首領と、彼を刑務所行きの汽車まで護送しようとする牧場主の物語。
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往年の西部劇へのリスペクトとか、ニュー・シネマ・ウェスタンへのレクイエムとか、なんかカッコいい言葉を選びたくなるけれど、極めてオーソドックスに正攻法でぐいぐい観客を引っ張っていく展開は映画として素晴らしい。
確かに銃撃戦も見応えあるけれど、それだけではない。いわば人間ドラマの西部劇。
話のメインとなるのは、牧場主。妻と2人の息子のために借金に追われ、いつのまにか長男には軽蔑のまなざしを向けられていると感じる彼は、家族のための金の工面と自分自身の威厳を取り戻すため、護送を買って出る。
首領を鉄道の駅まで護送しようとする一行と、ボスを奪い返そうと追う強盗団。 護送する一行には、他に賞金稼ぎや医者や鉄道会社の重役などがおり、一筋縄ではいかない首領との駆け引きや、途中から一行に加わる牧場主の長男との関わりなど、かなり人間が描きこまれていて、ラストに向かって心理ドラマさながらに話は進んで行く。
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映画は、それぞれの登場人物たちの思惑や心理に比重が置かれているので、西部劇だと言うことさえ忘れてしまうほど。
3時30分とは、首領を乗せる列車が駅に到着する時間。その寸前まで、いや列車が走り出すぎりぎりまで、登場人物たちの思いが錯綜し、事態は混迷し、緊迫した時間が流れていく。
ラッセル・クロウが強盗団のボスを、クリスチャン・ベールが生活に窮する牧場主を演じているのだが、とにかく役者が揃って素晴らしい。
初老の賞金稼ぎを演じたピーターフォンダも味のある渋い演技だし、強盗団の副頭目を演じたベン・フォスターの偏執的で不気味な存在感も光っている。
実はかなり重苦しい映画という気もするんだけれど、作品の中では一服の清涼剤のように存在していたのが、皮肉な事に牧場主の長男ではなく非道な副頭目だったのも面白い。これは演じているベン・フォスターに負うところが多いかもしれないが・・。
追う側も追われる側もそれぞれ登場人物たちの思いや行動が、状況によって変化していく中(そこら辺がこの作品の見どころなんだけど)、唯一彼は最後までボスを慕いその信念を貫き通した。まるで一途な子供のように。
8月公開で、もうDVDやブルーレイが出ちゃうんですね
3時10分、決断のとき [DVD] ジェネオン・ユニバーサル 2009-11-20 売り上げランキング : 470 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ご訪問くださる皆様に、こころから感謝いたします。
皆様に幸あれ!!! です。 ヽ(^o^)丿
正直、西部劇は苦手だけど、
この映画はかなりそそられますね。
役者もよさそうだし、
普通のアクションものとは、少し違う匂いがします。
ぜひ、観たい映画です!!
by SOSEGON (2009-11-13 09:43)
@ミックさん、こんにちはぁ(^_^)/
いつも、ご訪問とnice!、感謝です。
ありがとうございます。
by よーじっく (2009-11-13 14:56)
Labyrinthさん、こんにちはぁ(^_^)/
nice!とご訪問、嬉しいです。
ありがとうございます。
m(__)m
by よーじっく (2009-11-13 14:58)
釣られクマさん、こんにちはぁ(^_^)/
ご訪問とnice!、感謝です。
ありがとうございます。
m(__)m
by よーじっく (2009-11-13 14:58)
ガンアクションは、ハデなんですが・・・。
SOSEGON さん、こんにちはぁ(^_^)/
いつもコメント、ありがとうございます。
人間ドラマに引き込まれて、
西部劇と言うことを忘れます。
by よーじっく (2009-11-13 15:12)
こんにちは~^^
これ観たいんですよね。
もうすぐレンタルだ。
楽しみです^^
by てくてく (2009-11-13 18:26)
てくてく さん、こんばんはぁ(^^)/
見応えのあるいい映画だと思います。
そういえば最近、こういったタイプの映画が
少ないですね。
たまには真面目な映画もいいです。(^_^)
nice!とコメント、ありがとうございます。
by よーじっく (2009-11-13 22:43)
この映画、観たんだけど記事にできないままになってます。
とても良かったのですけど、何でかな?
個人的にはピーター・フォンダが出てるだけで嬉しくなってしまいます。世代的なものでしょうね。
by 丹下段平 (2009-11-14 10:35)
ピーター・フォンダと言えば個人的には
『さすらいのカウボーイ』です。
丹下段平さん、こんにちはぁ(^_^)/
コメントとnice! 、ありがとうございます。
私が映画館へよく行くようになった
キッカケの1本でした。
by よーじっく (2009-11-14 15:40)
こんにちは^^
面白かったですね~。
ラッセル・クロウの悪役が
ただの無法者というだけでなく、
人を惹きつける魅力をもった悪、という所が良かったですね^^
by てくてく (2009-12-07 18:22)
hashさん、こんにちはぁ(^_^)/
nice!とご訪問、嬉しいです。
ありがとうございます。 m(__)m
by よーじっく (2009-12-08 09:23)
ラッセル・クロウ演じるボスが、
かなり魅力的な設定になってましたね。
陰影のある、そして人間味をほのかに
匂わせる、かなり役者としては、
やりがいのある役だと思います。
てくてく さん、こんばんはぁ(^^)/
コメント、ありがとうございます。
作品としても、大変面白く出来ているんで
あの役を断る役者なんて、
いないだろうなあ、と思います。
とにかく、ラッセル・クロウが
カッコよかったですねぇ(^_^)
by よーじっく (2009-12-08 20:30)