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『色即ぜねれいしょん』 (2009) [映画 (2009 鑑賞作品)]

 久しぶりに気持ちよく映画を楽しめたのが、『色即ぜねれいしょん』でした。

 監督の軽妙な語り口が、なんともここちよくて、映画を観る楽しさにいわば酔わされてしまった感もあります。

 1970年代の高校生の青春を描いた作品で、微妙に時代のズレはあるはずなのに、かなり素直に受け入れられたのは、きっと監督の演出や進行が、ピタッと私の感性にハマってしまったからなのかもしれません。

 どちらかといえば映画『20世紀少年』に描かれたもののほうが、近しいはずなのに、あまりにスムースでソフトな映画の感触に、乗せられてしまったような気もします。

色即.jpg


 確かに、主人公は文科系と言えど、かなり行動派だし積極的ですし、環境も恵まれています。

 せめて、このぐらいの冒険とか、経験はしたかったなあ、なんて、ちょっと自分とは違った「夏」を青春した主人公に、擬似的に共感したいって思いが、心の底にはあったのかもしれません。

 ふと、観た後浮かんできたのは、森谷司郎が監督した東宝の岡田 裕介もの。主人公はかなり違うけれど、なんとなく共通している気がします。幸福な、悩める青春映画って、感じかな。

 この映画の売り物というか、「掴み」の部分を担っていたのが、峯田和伸が演じるヒゲゴジラ、岸田繁演じる家庭教師、そしてオリーブを演じる臼田あさ美。キャスティングが絶妙です。

 この3人との出会いが、平凡な夏を特別な夏に変えてくれたわけで、演じている役者(?)さんたちの、魅力に負う所が大きいと思います。その点で、かなり成功していると思います。

 そして、ホンワカした映画の雰囲気を支えているのが、理想的な家族と言うか、主人公との距離感が異様にここちよい両親の存在。リリーフランキーも堀ちえみも、なかなか絶妙な味を出しています。

 役者さんたちみんな、ちょっと素人ぽいんだけれど、そこがいいんだよなあ。ホント、登場人物たちが、まるで作り話みたいに(?)、ステキです。

 ウソっぽさのギリギリのところで、こちらにしがみついてくる「ねっとり」というか「まったり」な「らしさ」に、ついつい、身を投げ出したくなってしまいました。

色即2.jpg


 あれっ?、自分もかなり甘ちゃんだなって、今更ながら気付きます(オイオイ!) (^^ゞ

 「いい映画」って、やっぱいいよね。って、マヌケな言い方ですが、素直にそう思える作品でした。







映画「色即ぜねれいしょん」予告

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コメント 3

SOSEGON

最近、70年代を舞台にした映画が多くないですか?
監督さんがそれぐらいに青春だった人たちが増えたんでしょうかね。

僕も70年代が青春真っ只中だったし、
どの映画もそこらへんの時代感を良く出していると思います。

これも観たい映画です。
臼田あさ美もけっこう好きだし!
楽しみだ~!!
by SOSEGON (2009-11-05 05:28) 

よーじっく

SOSEGON さん、こんにちはぁ(^_^)/
いつもありがとうございます。
m(__)m


>監督さんがそれぐらいに青春だった人たちが増えたんでしょうかね。

かなり多くなりましたね。というか
ちょっと、飽きてきたかな(^^ゞ

でも、この作品はオススメですよ。
楽しくてここちいい映画です。(^_^)
by よーじっく (2009-11-06 09:15) 

よーじっく

久遠さん、こんにちはぁ(^_^)/

ご訪問とnice!、嬉しいです。

ありがとうござます m(__)m
by よーじっく (2009-11-06 09:16) 

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