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『ニューヨーク,アイラブユー』 (2010) [映画 (2010 鑑賞作品)]

ニューヨーク、アイラブユー.jpg



 一見、オムニバス形式みたいだけれど、実はコラージュの「緩さ」がここちいい作品。

 参加した11人の監督には、それぞれの監督の微妙な質感の違いがある。けれど、バランスを崩すことなく却ってそれがスパイスになっていて、ニューヨークという街の、多彩な側面を際立たせる効果にもなっている気がする。

 ・・・なんて、イメージだけでニューヨークを想像している人間でも、なんとなくわかったような、ちょっと触れたような、気持ちにさせてくれる映画。

ニューヨーク、アイラブユー3.jpg エピソードがいくつも重なって、絡まって、同時進行していくなかにも、夢や憧れや幻想や妄想や、色んなものが放り込まれていて、なおかつ現実の痛さや悲しさや切なさも刷り込まれている。

 複数の監督が持ち寄った素材が、反発ギリギリのところで、ギクシャクのギリギリのところで、不思議に収まっていたりするのが、ここちいい。

 ニューヨークにべったり貼り付いているわけでも、距離を置きすぎているわけでもない間隔の感覚なんだろうけれど、いかにものエピソードよりも、私が気に入ったのは、違う感じのお話。

 特に、シェカール・カプール監督のフランス人歌手のエピソードは、別にニューヨークじゃなくてもの感はあるけれど、ニューヨークだからこそなのかもしれない不思議な切なさが、印象深かった。


ニューヨーク、アイラブユー2.jpg ブレット・ラトナー監督、ジョシュア・マーストン監督の、いかにもニューヨークというか、アメリカぽいエピソード。岩井俊二監督のニューヨークぽくない (?) エピソードなどなど・・・。

ゴチャ混ぜになってる なんか不思議な空間。それがニューヨークなのかも、なんて思ったりもする。

 ニューヨークという街を舞台にした愛のドラマの数々って事らしいけれど・・。

 愛のドラマを背景にした ニューヨークという街が主役の作品になっちゃってるところが、きっとこの作品の魅力なんだろうなあ、と思う。
記 2010-10-02


・・・ 『ニューヨーク,アイラブユー』 概要と予告編を見る


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